2013年03月23日
医療とアートつながる会議―つくば編―/第二部病院とアート・トークセッション
医療とアートつながる会議―つくば編―
第二部、病院とアート・トークセッションのレポートです。
会場は筑波大学芸術エリアの体バチと呼ばれるラウンジスペースです。
第二部では前半がトークセッション、後半がワールドカフェというなかなか盛り沢山な内容でした。
第一部からの参加者に加えて、第二部では参加者も増え、さらににぎやかになりました。
トークセッション1では、筑波大の学生によるプレゼン3本。
テーマはそれぞれ、「アスパラガスの活動の現状と課題と展望」
「日本の学生が実施する病院とアートの共同プロジェクトの運営方法」
「つくばメディカルセンター病院におけるアートコーディネーターの役割について」です。
トークセッション2はアスパラガス関係者以外によるプレゼンです。
それぞれ、
「病院×アートプロジェクトについて」
「HAPii+Jrのこれまでとこれから」
「家族控室の改修提案『つつまれサロン』」(パプリカチーム)
です。
それぞれ質疑応答を挟みつつ、各プレゼン5分というタイトなスケジュールな中、それぞれ情報交換をしました。
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休憩をはさみ、最後にワールドカフェで参加者の考えを共有し、深めていきました。
5つのテーブルごとに設定されたテーマはそれぞれ、
「あなたにとっての 医療とアートとは?」
「医療者と患者に対して、アートやデザインは何ができるか? どんな助けが必要か?」
「医療と治療と アートとデザイン」
「医療施設とアートやデザインの 団体または個人は どのように連携するのがよいか?」
「医療とアートの連携が 社会に与える影響とは?」
でした。
何かプロジェクトを行っている人もいない人も、どの分野の人も、自分の目線から考えることのできるテーマを設定しました。
各テーブルにはアスパラガスがテーブルファシリテータとして固定され、
参加者は時間が経てば違うテーブルに計3回移動し、最後はもともといたテーブルに帰ってきます。
ここで、想像以上に熱い議論が繰り広げられました。
最後には、各テーブルでまとめを行います。
たくさんの人の意見が蓄積された模造紙から、意見をまとめ、発表します。
出た意見は本当に様々で、「医療とアート」というキーワードになにか感じ、集まった参加者によって生まれたものばかりです。
また今回医療、薬学、看護、体育、芸術、社会学……など、様々な分野からの学生の参加者が多く、あるテーブルでは、賃金の問題が発生しにくい「学生」だからこそできることがるという意見も印象的でした。
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以下、参加者に行ったアンケートを抜粋させていただきます。
・学生の熱い想いが伝わってきて、みんな持論とコンセプトがあって本当にすごかった!
・空間とコミュニケーションの果たす役割の大きさを実感した。
・トークセッションの時間をもう少し持った方がよかった。
・議論ができて、ワールドカフェが楽しかった!
・アート・デザインの人にも医療で活躍したいという人がいることが知れてよかった。また医療者よりもアプローチしやすい立場だということを実感した。未来の医療者として、協力したいと思った。
・プログラムがタイトすぎた。
・わかりやすいプレゼンや楽しく聞ける準備ありがとうございました。
・とても刺激的な一日になりました。病院と連携している姿が特に印象的でした。
・はじめてのアート×医療でドキドキワクワクのツアーでした。今後薬学生でも考えられたらいいと思いました。
・ありがとうございました。次は京都へ!
全員から意見を回収できたわけではありませんが、いい反応でした。
その後の懇親会でも熱い議論が繰り広げられていました。
今回のイベントをきっかけに、今後また全国で考えを共有し、深め合う場ができるといいと感じました。
また、ひろげることは、はじまりにすぎません。ひろげたままにせず、 これからどうしていくか、それをまた考えていきたいです。
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ご協力してくださったみなさま、参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
ご意見ご感想等ございましたら、お気軽にコメントやメールなどお願いします。
(大政)