【受賞】芸術専門学群の1年生が「第6回 医療創生アイデアコンテスト」で優秀賞・協議会賞のダブル受賞!

2025年10月29日(水)、福島県郡山市のビッグパレットふくしまで開催された「第6回 医療創生アイデアコンテスト」(主催:ふくしま医療機器開発支援センター) の最終審査において、筑波大学 芸術専門学群1年の 瀬上 実桜(せのうえ みお)さん が、作品名「Bottleisure」で、優秀賞 および 特別賞(協議会賞) を受賞し、ダブル受賞の快挙を達成しました。

本コンテストは、医療・健康をテーマに全国の高校生・大学生・大学院生などから製品アイデアを募集するもので、今年度は 230件(テーマA:105件/テーマB:125件) の応募がありました。
瀬上さんは、大学入学1年目にして、大学院生や医学生など上級生が多数を占める中で高く評価されました。審査では、身近な生活に寄り添った健康支援の視点と、デザインならではの創造的発想が高く評価されました。

■ コンテスト概要
  • 主催:ふくしま医療機器開発支援センター
  • 開催日:2025年10月29日(水)
  • 会場:ビッグパレットふくしま(メディカルクリエーションふくしま2025内)
  • テーマA:自分や身近な人々の健康をサポートする!~日常生活をより健康に過ごすための製品アイデア~
  • テーマB:困っている人を助けたい!~助けを必要とする人の生活を支える製品アイデア~
■ 受賞結果一覧
•文部科学大臣賞(最優秀賞)
  • ゆうと[香川大学 大学院 創発科学研究科 創発科学専攻 1年](テーマB)
    作品名「手指ジェスチャーで操作可能なウェアラブル電気式人口喉頭『melomo』」
•優秀賞
  • 瀬上 実桜[筑波大学 芸術専門学群 1年](テーマA)
    作品名「Bottleisure」
  • Peace Corazon[愛媛大学 医学部 医学科 4年](テーマB)
    作品名「命を救うハンカチ」
•特別賞(協議会賞)
  • 瀬上 実桜[筑波大学 芸術専門学群 1年](テーマA)
    作品名「Bottleisure」
•入賞
  • いとう ゆうき[横浜市立大学 医学部 医学科 5年](テーマA)
    作品名「AEDダンボール・シミュレータ」
  • ノン[テクノアカデミー郡山 精密機械工学科 2年](テーマA)
    作品名「目守(メモリー)」
  • My Endoscope[東京大学 大学院 工学系研究科 電気系工学専攻 2年](テーマB)
    作品名「指導医AI・ゲーミフィケーション機能を搭載した携帯型内視鏡トレーニング」

瀬上さんの作品は、筑波大学芸術専門学群の授業「デザイン基礎演習1」での課題をもとに発展させたもので、内山俊朗准教授の指導のもと、身近な日常生活から医療・健康の課題を見出し、デザインの力で解決を試みた点が高く評価されました。大学入学から半年足らずで全国規模のコンテストに挑戦し、大学院生や医学生と同じ舞台で結果を残したことは、芸術専門学群の教育成果を象徴するものです。

また、昨年度には、同じく内山准教授の指導のもと、大学院デザイン学学位プログラム1年(稲垣さん)が優秀賞および協議会賞のダブル受賞を達成しており、今回の瀬上さんの受賞はその流れを受け継ぐ快挙となりました。

筑波大学芸術専門学群では、知性と感性の統合を通じて、社会とつながるデザイン教育を重視しており、学生一人ひとりが身近な生活や課題の中から新しい価値を創造していく力を育んでいます。今回の受賞は、こうした教育方針の成果を示す代表的な事例となりました。