「متردد」樋口理沙 2016年7月19日~7月22日

「متردد」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2016年7月19日(月)~7月22日(金)
出展者:樋口理沙 (構成専攻クラフト領域木工4年)

自然素材を用いた立体作品の展示です。


T+review

独特な形状をしたバッグや器、洋服のようなものが、それぞれ青と黄色の四角いシートの上に据え置かれていた。一見した印象では実用的なものではなさそうだし、どういう用途で使うのか分からないものもある。机上の茶色い紙に手書きで荒っぽく書かれたキャプションらしきものによると、漆の濾紙、樹皮、籐、陶を材料に使っているそうである。あまり聞きなれない名前のものや、それらを材料として使った例を知らないようなものだったので、質感が独特で新鮮さがあった。道具として使うものというよりは、作品として鑑賞するためのものという感じがした。
またギャラリー入り口の透明なプラスチックでできたスピーカーも目に付いた。スピーカーとしては見慣れない形である。展示されている作品の雰囲気とは違ってかなり現代的な形状をしている。展示中ずっと音楽がかけられていたが、その音楽と作品とが相まって、ギャラリー内はなんとなく民族的な雰囲気に包まれていた。作品と音楽の2つでギャラリーの空間を作っていたのは興味深い。(市川太也)

unnamed