2014年度夏より行われる6A棟の改装工事に伴い、大学会館別館ホールにて企画展を開催することとなりました。第一回展示のテーマは「ドローイング」です。ドローイングとはその定義自体が捉えがたいものであり、描き手それぞれが異なった捉え方を持ち、多様な表現が出来る可能性を秘めています。今一度、「線を引く」ことの意味と皆さまと一緒に考えていけたらと思います。
※評価・審査等は行いません。


●開催の目的について

 本企画は告知文にも書かせていただきましたように、夏から行われる6A棟の耐震改修工事に伴い筑波大学芸術学群生の発表の場であったアートギャラリーT+の使用が一時出来なくなることを受け、新たな発表の場を設置することをねらいとしました。
 これまで、体育芸術エリア内での活動を中心にしてきた我々にとって、今回のこの企画展はエリアの外に出て行う初めての活動となります。
今回の耐震改修工事は我々にとってチャンスでもあります。アートギャラリーT+創立当初からの悲願であり、活動の中心であった『他学群へ芸術活動を広げる』ための新たな一歩を踏み出すきっかけを今、手にしようとしているからです。
 今回、別館ホールを会場として選ばせていただいたのは他ならぬ芸術専門学群の先生方のご尽力とご協力があっただけではなく、他学群生にとっても、芸術専門学群生にとっても馴染みのある場所だと考えたからです。
 学生の表現の場を広げ、その表現を大学全体で共有できる可能性を広げることが、本展示の開催の主たる目的となります。


●テーマ「ドローイング」について

 本展示のテーマ「ドローイング」とは、その定義や意味自体が非常に扱いが難しく、また多様な解釈を持つ言葉です。
 辞書で引く「draw」の意味は、「線を引く」又は「引っ張る」と書かれています。その一方で、美術用語としての「draw」は単色の線で描かれ線を引くという行為に重きを置かれ、制作された絵画のこととして紹介されています。
今回、テーマとなる「drawing」は絵具で面を塗り制作される「painting」とは対照的な表現でもあり、全ての専攻の基礎や造形、表現に深く関わっていると考えられます。
 画面上で線を引き、素朴な中にも多様な表現がある「ドローイング」はあらゆる領域を超え、芸術専門学群の生徒一同が関わりを持てるテーマだと考え、第一回企画展のテーマを「ドローイング」に設定致しました。


●エントリー、出品ついて

 この度、「エントリーを行うこと」という規定を設けましたがその件について触れさせていただきます。

エントリーを行う目的は、
①出品数やサイズを把握することで、展示計画を立てスムーズに展示を行うこと。
②出品者の数を把握すること。

 の2点となります。
 尚、審査・評価等は行いません。
ご理解とご協力をいただければ幸いです。エントリーされた全ての作品がよりよい環境で展示できるよう最善を尽くさせていただきます。


●展示方法について
 展示につきましては別館ホールの規定に沿って行います。別館ホールの壁の使用上、釘や虫ピンを壁に刺すことが出来ませんのでご理解をよろしくお願いいたします。

①吊るす
基本的な展示形態として、作品をワイヤーで吊るし、展示致します

②くっつける
 「くっつき虫」等、粘着質の定着剤を使用し作品を壁に展示いたします。

③立てかける
イーゼルをお借りし、立てかけることで作品を展示いたします。

※細かな展示形態はこちらで判断し、展示させていただきます。ご希望がある場合は、エントリー時にご一報下さい。