【展覧会】『病院ゴブリン博士展——ケア×アートII』2014年12月2日(火)〜2015年1月30日(金)

病院ゴブリン博士展——ケア×アートII
 森羅万象に宿る妖精「ゴブリン」を提唱し、さまざまな地域で他者との関係性を構築しながら作品を制作する“ゴブリン博士”。ゴブリン博士こと小中大地は、大学3年時に初めてゴブリンを用いた作品「ガッコーゴブリン」(2005年)を制作しました。展示期間中、子どもたちから“ゴブリン博士”と呼ばれます。以来、国内外で物のみならず、山、人、空などからさまざまなゴブリンを産んできました。そのうち病院での活動を行うきっかけになったのは院内で2カ月間の滞在制作を行った「ゴブリン博士の病院ゴブリン」(2009年)でした。現在も小児病棟にて週に1度のワークショップを続けています。
 小中の活動は「ゴブリン」という親しみやすい媒介によって他者を引き寄せ、あらゆる物や場の魅力を引き出します。また病院で生まれたワークショップはどれも患者を起点に考え、単純な作業によって参加者の創造性を促すものです。こうしたワークショップで得られた達成感は、さまざまな人にとって生きる活力へとつながるのではないでしょうか。
 本展は、これまでのゴブリン博士の活動を一望するとともに、国内外の病院での活動を主軸とした作品を紹介いたします。会場にはゴブリン博士のデスクも設け、小中本人が時折滞在し、小児科の子どもたちと行っているワークショップも常時体験できます。

『病院ゴブリン博士展——ケア×アートII』
会期=2014年12月2日(火)〜2015年1月30日(金)
会場=筑波大学芸術系ギャラリー
時間=9:00-19:00
休館日=土曜、日曜、祝日、12月23日(火)、12月27日(土)〜1月4日(日)、1月12日(月)

主催:筑波大学芸術系社会貢献推進室、筑波大学芸術系齊藤泰嘉研究室
協力:病院のアートを育てる会議、筑波大学附属病院、筑波メディカルセンター病院
助成:文化庁 平成26年度大学を活用した文化芸術推進事業