【授業紹介】デザイン演習6 最終プレゼンテーション

3月2日、デザイン演習6の最終プレゼンテーションが行われました。3年生にとって、卒業研究が始まる前の最後の「デ演」です。プロダクト、情報、環境、建築デザイン領域の順に発表していきました。
まずプロダクトデザイン領域では、”Enactive artifact”というテーマで、人の動作や感情に働きかけるプロダクトの提案をしました。包みを開ける、踊る、時計を見る、傘をさす等、製品を使う身近な動作に焦点を当て、それらを変える、促す、逆にする、付加価値を与える等といった実験を経て、モノと人との関わり方を改めて考察していきました。次に情報デザイン領域では、2人1組となった相手の性格や動作等を観察し、そこから得られた情報を表現した「相手のための」プロダクトを作るという内容でした。今回、情報デザイン領域の課題を受講している学生のグループが、最も国際色豊かだったのですが、相手を深く知れば知るほどユニークな提案ができる課題であったため、活発なコミュニケーションが取られ、全体としてとても強い絆が生まれていたと感じました。環境デザイン領域の課題では、つくば市研究学園の実際の土地を考察し、改善点を挙げ、自宅菜園、ショッピング、公園等、住民のライフスタイルを様々な面から提案していきました。建築デザイン領域の課題はグループワークでした。オーストラリアにある個人農園へ実際に滞在し、その経験を活かした提案をしていました。どのグループも、オーストラリアの自然を存分に感じられる建築を設計しつつ、そこを利用する学生のホームステイ計画を提案したり、アボカドオイル作りのイベントを組み込んだりと、とても活き活きとした内容になっていました。A1サイズのパネルの他、ムービーや模型、スライドなどを用いた発表でした。伝えたい内容を出来る限り表現できるよう、工夫出来ていたと思います。それぞれ4領域の先生方からコメントをいただき、それぞれ問題点や改良の余地にも気付くことができたと思います。多くの学生は就職活動等もあり忙しい時期ではありましたが、何であれ本気で力を注いだ分は、自分の地力となって還ってくることと思います。
来年度から私たちが挑戦する卒業論文や卒業制作では、自分で決めたテーマをじっくり進めていきます。先生方からのお話では、何より自分が強く惹かれる事物について研究すると、どんどん進めていけるということでした。これまで学んできた各分野の内容を振り返りながら、学群生として迎える最後の一大イベントに備えます…。
[デザイン専攻3年 M.I]
パネルや模型を展示します

パネルや模型を展示します


先生方と学生にプレゼン

先生方と学生にプレゼン


建築デザイン領域のグループ課題プレゼン

建築デザイン領域のグループ課題プレゼン