プログラム概要

芸術学学位プログラム 博士後期課程 概要

芸術学学位プログラム(博士後期課程)は、芸術・デザインに関する高度な学識と専門的な能力を備え、自立した研究活動や創造的な活動を行う人材を育成し、理論から制作まで幅広い領域にわたって、国際的にも通用する研究者や高度職業人を社会に送り出すことを目指しています。

定員7名(社会人特別選抜若干名を含む)の本課程においては、芸術の創造、評価、制度、歴史等の諸側面について基礎的な研究を行います。造形芸術(美術)について、純粋理論から実験制作に至るまで、多角的なアプローチによって、人間による文化活動の所産として生成されてきた芸術の「美」の解明と創造に取り組みます。

また、ビジュアルデザイン、環境デザインの分野では、情報、視覚、空間、環境、設計、保存といった視点から、高度化された教育を行なうとともに、基礎理論に加えて、新産業創出、環境保全、メディア技術のネットワーク化、福祉デザイン、構築空間論など、隣接関連領域との連携・学際性を強化した研究も展開していきます。

入試制度は、全教員が受験者のプレゼンテーションを評価する形式をとります。

3年間のカリキュラムの1・2年時には、「芸術学特別演習Ⅰ・Ⅱ」等の科目履修を通して、学会での研究発表や論文投稿に堪えうる力量を養っていきます。院生と教員全員が参加し研究の進捗状況を発表・評価します。

3年時には博士論文を提出し、論文審査委員会の審査を経て、博士(芸術学)の学位を取得することができます。学位請求論文の中間発表審査会を公開とするなど、開かれた共同指導体制を特徴としています。優秀な研究業績を収めた学生には「優秀研究賞」が贈られます。

また、本学位プログラムの、研究成果の水準と蓄積を保証するために、学生による学術誌への投稿をサポートしています。本学芸術系教員の教員も、多数参加する、大学外部に設置された「芸術学研究会」『芸術学論集』誌(年2回発刊)は、博士論文執筆のために力強い支援となります。

沿革

筑波大学は、芸術の理論・制作によって博士号が取得できる唯一の国立総合大学として、グローバルな視野で高度な研究教育を実践しています。芸術学研究科の時代を含め、本学位プログラムの母体となった博士後期課程芸術専攻からは、これまで、150名を超える学位取得者が巣立ち各界で活躍しています。

関連年表

1975年 芸術専門学群開学
1976年 大学院芸術学研究科(5年一貫制博士課程)設置
1977年 大学院芸術研究科(修士課程)設置
2001年 大学院博士課程人間総合科学研究科設置、大学院博士課程芸術学研究科は、 芸術学専攻(5年一貫制)として再出発
2006年 人間総合科学研究科区分制博士課程に移行し、博士前期課程芸術専攻、博士後期課程芸術専攻開設
2020年 人間総合科学学術院人間総合科学研究群設置、学位プログラム制へ移行、従来の博士前期課程芸術専攻および博士後期課程芸術専攻は、それぞれ、芸術学学位プログラム(博士前期課程)、デザイン学学位プログラム(博士前期課程)、および、芸術学学位プログラム(博士後期課程)、デザイン学学位プログラム(博士後期課程)として再出発
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