ぬくもりの窓辺 2024
2024年11月21日より
筑波大学附属病院けやき棟 2F 渡り廊下
*病院利用者のみの公開となります。
ごあいさつ
ここでは、筑波大学芸術専門学群と筑波大学大学院芸術学学位プログラムの彫塑領域学生有志作品をご覧いただけます。2022年より、展示をスタートした彫刻作品展です。3年目を迎えることができたことに、心から感謝申し上げます。
本展示では、この場所に作品を設置することを想定して、どのような作品を形作り、廊下を通る皆様に、どのように見てもらいたいかを、学生に考えてもらいました。
今年は11名の学生が参加し、テラコッタ、ブロンズ、石彫など、様々な素材を駆使した作品が展示されております。これらの素材には各作家の手仕事のぬくもりや表現の個性が込められております。各作品が皆さまの日常に小さな癒しと新たな発見をもたらすことを願っております。
病院という特別な場所での展示ではありますが、彫刻作品の温かさや静謐な力が、見る方の心にそっと寄り添い、ひとときの安らぎと豊かさをお届けできることを願っております。
筑波大学芸術系彫塑教室
令和5年11月吉日
小尾 航平 / OBI Kouhei
芸術専門学群2年
《巨人とケヤキ》
2024 石膏
作品解説
巨人とケヤキの木が、どっしりと力強く寄り添っているところから安心感と安定感を表現しています。
作者コメント
巨人の存在感とケヤキの生命力が調和し、見る人へ心の安らぎを届けたいと思い制作した作品です。
椎木 美宇 / SHIIGI Miu
芸術専門学群2年
《そらをみあげてゆめをみる》
2024 ミクストメディア
作品解説
おやすみしましょう
ひたなぼっこしながらぽかぽか
わたげのようにかぜとゆらゆら
みずのなかをすいすいおよいで
ひろくひろがるだいちのうえで
そらをみあげてうちゅうをみる
中村 日香 / NAKAMURA Haruka
芸術専門学群4年
《漂うくらげ》
2024 年 PLA
作品解説
水中を漂うクラゲをモチーフに制作しました。 blenderというソフトを用いて形を作り、そのモデルを3Dプリンターで印刷し、着彩することで作られています。
作者コメント
水族館で見た、水中をふわふわと漂っていてゆったりとした空気感を持っている様子のクラゲをモチーフにして制作しました。そのような様子が再現できていれば嬉しいです。
重清 美咲 / SHIGEKIYO Misaki
芸術学学位プログラム(博士前期課程)1年
《はらっぱ》
2024 ミクストメディア
作品解説
原っぱの澄んだ空気や、土や草の匂い、湿気、陽にあたってポカポカとしたヤギのせなか。これらをモチーフに、ジオラマのように、作品の中に意識が入り込んでしまうような表現を目指しました。
作者コメント
土と草のにおい、
ぬくぬくぽかぽか、ひなたぼっこするヤギ。
内藤 千尋 / NAITO Chihiro
芸術学学位プログラム(博士前期課程)1年
《太陽が眠るまで》
2024 テラコッタ
作品解説
1本の木の下で、女の子と猫が寄り添ってお昼寝をする情景を表した、テラコッタの焼き物作品です。
作者コメント
時が流れて行くのも忘れるように
君と過ごす一瞬が、ずっと続いて欲しいんだよ
須惠 三樹 / SUE Mitsuki
芸術学学位プログラム(博士前期課程)1年
《ヒトのいとなみ》
2024 黒陶土、テラコッタ
作品解説
複製と個性表現による社会性の表象
作者コメント
はい、どうぞ
ありがとう
酒井 華 / SAKAI Hana
芸術学学位プログラム(博士前期課程)1年
《ひだまり》
2024 赤土
作品解説
日差しの下で毛布にくるまり、日向ぼっこをする猫を作りました。素材には強い紫外線に耐え温かみのある土を用いて焼成し、作品を陽の当たる場所に設置する事で日向ぼっこしている様子を表現しました。
作者コメント
この作品を見て暖かい気持ちになっていただけたら嬉しいです。
宅間 紗矢 / TAKUMA Saya
芸術学学位プログラム(博士前期課程)1年
《カゴの中には》
2024 テラコッタ
作品解説
テラコッタを用いて野菜と果物の制作を行いまし た。カゴの中に入っている野菜と果物はそれぞれ粘土の種類を変えて焼成を行う事で、ひとつひとつに異なる色がついています。
作者コメント
異なる粘土で表現された、野菜と果物の色味は微妙な差異ですが、ぜひ遠目からだけでなく、一度立ち止まってその違いを発見していただけると嬉しいです。