<
>
奄美大島は、九州の南の海上にあり
奄美群島で一番大きな島です。
島唄や黒糖焼酎、大島紬など、沖縄と九州北部
両方の文化を取り入れた独自の文化を受け継いでいます。
その豊かな自然の中では
ソテツ、アダン、サトウキビなどの植物や
マングローブをみることができ、
ルリカケスなどの天然記念物も多く生息しています。
海岸はサーフィンの名所にもなっています。
ソテツ科ソテツ属の常緑低木です。
名前の由来は、枯れかかったときに”鉄くぎ”を打ち込むと”蘇る”から、など、
諸説ありますが、定かではないようです。
九州南部から琉球地方に自生し、濃緑色でつやのある葉を観賞するために
関東以南の庭園に露地植えに利用されています。
奄美大島ではいたるところに蘇鉄が植えられています。
ナリと呼ばれる実は、ナリガユというおかゆやナリミソにしたり、運動会ではナリ入れをしたり、
葉は風よけや遊び道具にできます。こうして、蘇鉄は奄美の人々の文化に、深く関わってきました。
蘇鉄には、雄花と雌花があります。
雄花は、幹の先が松かさのようになり、そこに葯がつき、
雌花は、先端がドーム状に膨らみ種子をつけ、種子は成熟すると赤色になります。
蘇鉄の成長は遅く、1年間に2センチほど伸びます。
幹の表面は葉跡で埋まり、これは毎年大きな葉が伸び、落ちていくからです。
この葉跡を調べれば、その蘇鉄が何歳なのかわかるのです。
<
>
蘇鉄じゃない植物たち
一見同じように見える、南国の植物たち。
奄美にあるのは、全部蘇鉄?違います。ソテツだけではありません。
じっくり観察してみると、それぞれ違いが見えてきます。
x
田中さん
© 2013 Local Design Studio, University of Tsukuba, Japan