【授業紹介】 専門科目 グラフィックデザイン特別演習
専門科目「グラフィックデザイン特別演習」が8月23日(月)~24日(火)の2日間行われました。
今回の授業では、講師としてデイヴィッド・マゼルスキー先生(トロント大学BMCコミュニケーション文化学部准教授)と、奈良島知行先生(サイエンスアーティスト、TANE+1 LLC代表、ニューヨーク在住)をお招きしました。
また小林麻己人先生と三輪佳宏先生(筑波大学人間総合科学研究科生命システム医学専攻講師)、大河雅奈さん(北陸先端科学技術大学)にも参加していただき、田中佐代子(筑波大学構成専攻ビジュアルデザイン准教授)の監修のもと、サイエンスビジュアリゼーションをテーマとした講義と課題制作、およびその講評会が行なわれました。
(マゼルスキー先生の翻訳担当 : 原忠信 ビジュアルデザイン講師)
初日の午後には、受講者は授業の一環としてTARAセンターで開催された「サイエンスビジュアリゼーション・キックオフ国際フォーラム挑戦!芸術と科学のマッチアップ」を聴講しました。
受講者は芸術専門学群構成専攻の3・4年生約20人で、医療学類の4年生1名も特別参加。さらに、主にTARAセンターでのフォーラム参加者として学外からの授業聴講者約10名も参加しました。
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1.「日本サイエンスビジュアリゼーション研究会」のロゴマークのデザイン
2.「筑波大学フロンティア医科学修士課程」のポスターデザイン
最終的にロゴマーク23点、ポスター21点が提出されました。
学生がひとりずつプロジェクターを用いて簡単なプレゼンを行い、それらの講評を一作品ごとに行いました。

▲提出された「日本サイエンスビジュアリゼーション研究会」のロゴマーク
■ 講義
マゼルスキー先生の講義では、様々なタイプのサイエンスイラストレーション作品や先生が描かれたラクダの解剖図の他、それらにまつわる興味深いエピソード、トロント大学の教育プログラムに関する話など、貴重なお話を聞くことが出来ました。
また奈良島先生の講義では、先生が描かれたサイエンスマガジンの表紙に使用された多くの美しいイラストレーションを中心に、「図解」の初期の仕事なども見せて頂き、イラストレーションを描くためのリサーチプロセスやアメリカの出版社との仕事の進め方などとても参考になりました。
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いずれの制作においても良質のコミュニケーションが成り立っている上での相互の信頼が大切であり、その重要さを改めて感じる非常によい機会となりました。
「アートとサイエンスの融合」という大きな課題に一歩踏み出す、充実した内容の演習授業となったのではないかと思います。
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担当教員:非常勤講師
授業名:専門科目 グラフィックデザイン特別演習
開講日:2010年8月23日-24日(集中授業)