【地域復興プロジェクト】Site as Surface : Creative Reconstruction 福島県喜多方市

2012年7月28日から8月11日に、筑波大学の講師1名、学生6名と、
サンフランシスコ州立大学の講師1名、学生4名による、福島県喜多方市の復興支援プロジェクトが行われました。

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喜多方市は多数の蔵で有名ですが、蔵が使われず放置されている事例が多々あります。
維持費も高額で、しかし蔵を壊すのにも多額の資金が必要なことが問題になっています。
そこで、蔵をうまく活用できないだろうか?という目的で
学生たちが新しい活用法を提案するこのプロジェクトは行われました。

駅前の米蔵、三十八間蔵とその周辺の空き地を
筑波大学とサンフランシスコの学生が混合で2チームにわかれ、
その活用法を提案しました。

Aチームは筑波大学の学生2名とサンフランシスコの学生2名が駅前の米蔵を、
Bチームは筑波大学の学生4名とサンフランシスコの学生2名が三十八間蔵とその周辺の空き地を担当し、
8月10日に喜多方市のまちづくりセンターの方々や市の職員の方、
地元の方々に向けた公開プレゼンテーションを行いました。

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最終プレゼンテーションには約20名の地域の方にご参集いただき、
各チームがプレゼンテーションを行いました。

Aチームの米蔵は、「若者を呼ぶ」「成長する喜多方」をコンセプトとして上げ、
海外の喜多方に似た事例を紹介しながら米蔵を新しい複合施設にする提案をしました。
ファーマーズマーケットや農家ごとのラベルのサンプル、施設の模型を展示。
喜多方市のロゴやイメージを用いたプロジェクションマッピングは
実際に米蔵で実証し、その映像も展示していました。
駅前という場所性をうまく利用し、若者が自ら足を運びたくなるような施設を用意して
新しいかたちの蔵の活用を、視覚的にわかりやすいよう工夫して伝えていました。

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Bチームは「若者」と「水」をコンセプトとし、
たくさんの施設を合わせもつ施設ではなく、もっとシンプルな「禅」をイメージした活用法を提案しました。
蔵には水カフェや水を入れる容器をおくショップ、広場には水路が中央に流れる長いテーブル、
駐車場として使われている場所には多目的に使える新しい施設を提案しました。
湧き水がとても豊富な喜多方の水を、若者を呼ぶ1つのツールとして利用し、
かつ地元の人にももう一度美しい水の存在を再発見していただくことを目的としていました。
実際に長いテーブルを制作するなど、展示に力をいれていました。

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どちらのチームのプレゼンテーションに対しても、会場にて地元の方々から多くの意見をいただき、
そして提案に対してとても喜んでいらっしゃるご様子でした。
喜多方市の数多くの蔵を、このままにしてはいけない、
と地域の方々が再認識してくださったことが、一番の成果だったと感じます。
協力して下さった喜多方市のみなさまに感謝し、次回に繋げていけたらと思います。

■プロジェクト参加メンバー
▼筑波大学
講師:原忠信
学生:大学院2年:高嶋結
   学群3年:奥村育枝、金森陽子、瀧澤美樹、西脇慶、水本隆朗
▼サンフランシスコ州立大学
講師:Steve Jones
学生:大学院1年:Eva Rogers、Nicholas Steele、Stephanie Tang
   学部3年:Alice Clifford

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