「北風」 美術専攻洋画コース北海道・東北・北関東出身者有志 2013年2月18日~2013年2月21日

展覧会「北風」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年2月18日(月)~2013年2月21日(木)
出展者:
加藤寛史(大学院人間総合研究科博士後期課程芸術専攻)
田口麻奈、星野有紀、湯沢美麻(前期課程2年)
櫻井美佐子(前期課程1年)
鈴木彩香(美術専攻洋画コース4年)
大越みさき、刈部芙美、田中あかり、庭田薫、町田紗記(2年)
石橋藍子、東峰綾女、中村晴子、堀夏紀(1年)

美術専攻洋画コースに在籍する、北海道・東北・北関東出身者有志による作品展示です。

kitakaze2013


「脱いだくつを」 齊藤明美 2013年2月12日~2013年2月15日

展覧会「脱いだくつを」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年2月12日(火)~2013年2月15日(金)
出展者:齊藤明美(構成専攻1年)

黒いペンで描いた平面作品等の展示です。

脱いだくつを


「参加と還元」 町田紗記 2013年2月6日~2013年2月8日

展覧会「参加と還元」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年2月6日(水)~2013年2月8日(金)
   ※初日10:00開館、最終日17:30閉館
出展者:町田紗記(美術専攻洋画コース2年)

他人がいなかったら、成立しなかった絵。

期間中、T+内でワークショップを行います。
一緒に絵を描きましょう!

日時 2/6: 1,4~6限
   2/7: 1,6限
   2/8: 2,3,6限

T+review

どんよりと曇った冬の夕方、私はただ何となく塞ぎ込み、一人、無気力にペデストリアンを歩いていた。とくに何を求めているわけではなく、展覧会が始まったばかりのT+に入ってみた。展示作品は作者が文化祭で来場者にテーマをだしてもらい、連想して描いたという一枚の大きな絵画とA4サイズの紙に様々なものが描きこまれた絵画が4点ほど。そして会場の中にはなぜか椅子と机が置いてあった。
音楽が流れているギャラリーの中、置かれた低い椅子と机の上で、展示主催者と鑑賞者が同じ一枚の紙に何かを描いている。
私が展示空間に入っても、二人は顔を上げずただひたすら自分の作業に没頭している。少し待っていると、主催者が「20秒です。」と鑑賞者に声をかけ、紙を90度回転させた。そしてまた再び二人は紙に何かを描いていく・・・ルールは簡単。参加者は用意された音楽プレーヤーから1曲選び、曲が流れている間、紙に思いついたものを描いていく。そして20秒経つごとに紙は90度回転させられる。そこにまた描いていく。というものだ。注意することは「考えない」ということ。実際に私も参加した。はじめは何を描こうかと考え、ペンが動かなかったが、具体的なものを描く時間としての20秒はあまりにも短い。気が付くと必死にただただペンを動かしていた。20秒が経ち、90度紙が回転させられる。私はなにとも考えずにただひたすら手を動かす。この「作業」にも近い制作を続けていると、動かしている身体とは別に、心の中で様々な感情が渦巻いてきた。その怒りとも悲しみとも見分けの付かない感情が浮き沈みし、それがダイレクトに手の動きとなって紙に描いていく。自分の手が描いた物を見て、心がまた不安定になった。「ぐるぐるぐるぐる」「なんだよー」。先ほどまで抱いていた他人の絵への加筆に対する遠慮はどこかに消え、「関係ない。」「むしろ壊したい。」という破壊的な気持ちで一緒に描いている相手の絵にも加筆をしはじめた。その行為は理性というよりむしろ本能の方が勝っていた。
曲が止み、「終わりです。」という言葉によって私は一気に現実に引き戻された。無心に絵を描くとはこういうことなのか・・・?手を動かしているときは想いが心から溢れ出てきてとにかく不安でつらかった。しかし終わってみると、何ともすがすがしい疲労感であった。(寺田早苗)


「河内式殺人スライダー6号/藤村式シャイニング断崖カナディアンクラッシャースペシャル」 河内大樹、藤村魁人 2013年1月28日(月)~2013年1月31日(木)

展覧会「河内式殺人スライダー6号/藤村式シャイニング断崖カナディアンクラッシャースペシャル」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年1月28日(月)~2013年1月31日(木)
出展者:河内大樹(美術専攻版画コース3年)
    藤村魁人(美術専攻洋画コース3年)

版画3年河内大樹と洋画3年藤村魁人による平面作品展示です。
必殺技出します。
どうぞよろしくお願いします。

kouchi_fujimura


「flashlight」 水本隆朗 2013年1月22日~2013年1月25日

展覧会「flashlight」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年1月22日(火)~2013年1月25日(金)
出展者:水本隆朗(芸術専門学群構成専攻ビジュアルデザイン領域3年)

立体作品によるインスタレーション。

T+review
  軋む扉を押し、重みのある黒いカーテンをかきわけ展示室の中へ入り込むと、外の世界から完全に遮断された音のない空間の中、5つの円錐が輝いていた。
 光とは不思議なものだ。昼間の太陽の下この淡く灯る部屋に入り込むと儚く感じられ、そして夕方では暖かく、夜には眩しいものになる。同じ光だとしても何ひとつ同じものはない。ただ、そこに在るだけで様々な表情をみせてくれる。
 明かりが灯っている。
 それだけのことが、こんなにもたくさんの意味を持つ。「光」がなければわたしたちは存在することが出来ない。
陽が落ちた頃、ふらりと立ち寄った。カーテンを押した向こう側で輝く光に眩暈がした。
 その時、ふと部屋に戻るたびに覚える孤独感を思い出した。ドアを押しても誰もいない。閉まってしまえば光が途絶え暗闇のなかに取り残される・・・明かりを灯すまでの数秒間、わたしはこの世界にひとりきりになる。
 何度カーテンを開いても、この部屋の明かりは灯っている。
 自転車で横を駆け抜けていくときも、友人を談笑しているときも、黒いカーテンの向こう側には確かに存在できる空間がある。「存在できる空間がある」ということはなんて愛おしく、安心できるものなのだろうと、そう思えた。(太田夏希)