「立入禁止」諏訪春佳2016年3月28日~4月1日

展覧会「立入禁止」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2016年3月28日-4月1日
出展者:諏訪春佳(構成専攻2年)

インスタレーションを展示します。
立ち入れます。


T+review

 ギャラリー内につるされた金網に糸が無数に編み込まれていて、まるで毛細血管のようである。素材は無機質なものであるが、とても有機的な雰囲気が漂っている。キャプションから察するに、この金網は「越えることのできない目に見えない境界のようなもの」を表現していると思われる。また作者は「自分自身がその網をはり巡らせている」ときもあるということを指摘している。
 この金網はいかにして境界として成り立っているのかを個人的に考えてみた。決して作品の構造的に、ギャラリー内を完全に仕切るようにして、作品を後ろに回って見ることができないようにしているわけではない。つるされた作品の下をくぐっていけば向こう側に抜けることができる。しかし私は実際に作品の下をくぐってみるのに少し抵抗を感じてしまった。作者は決してくぐられるのを厭わないだろうが、くぐりやすいようには作られていない。この微妙なバランスが、鑑賞者にとって作品の向こう側へ行くことへの抵抗、すなわち「境界」を生み出しているのではないだろうか。(市川太也)

立入禁止


「Spiraled Echo」神貴尋2016年3月22日~3月25日

作者の都合により今週の展示は休止させていただきます。

「つながる。」石島朋佳2016年3月14日~3月18日

展覧会「つながる。」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2016年3月14日-3月18日
出展者:石島朋佳(芸術専門学群美術専攻日本画コース、4年)

モデルを依頼、描く、
モデルに次のモデルを選んでもらう。
この繰り返しでバトンをつないできた
『モデルリレー』。
このリレーで出会った筑波大学の
学生さんを紹介します。(デッサン・日本画)


T+review

 「一秒に一人のペースで誰かと知り合ったとしても、一生のうちに全人類と知り合いになることはできない。」という話を聞いたことがある人がいるかもしれない(そしてたいていこの後に『だから人との出会いは奇跡みたいなものである』と続くけれど、私はこの言い回しは個人的にあまり好きではない)。世界には70億人の人間がいるが、人の一生のうちではその中のほんのわずかな人間としか知り合うことができない。逆に言えば、世の中の何十億という人間は、お互いに見ず知らずの他人であり、普段は何の関わりもないただの有象無象の群衆なのである。
 だからその群衆の中から、ひょいと急に一人の特定の人間の人格が浮かび上がってくると、広い砂浜の中から小さい貝殻を見つけたときみたいな、何とも言えない気持ちになる。今回の展示はそれに似たものが感じられた。たくさんの人物画の展示である。描かれた人は様々な学群の筑波大学の学生である。同じ筑波大学生であっても、普通であれば道ですれ違っても気にも留めないような、ほとんど縁のない人たちである。作者はそのような人たちに対して、絵のモデルというだけでなく一人の人間として、それぞれ真摯に向き合って作品を制作したのであろう。展示室内には作品の他にも、モデルをしてくれた人の紹介文が収められたファイルもおかれていて、作者の人間に対する関心の強さをうかがい知ることができた。
 興味深いのは「モデルリレー」というモデル役の決め方である。モデルの人がその人の知人の中から次のモデルを選び、その次のモデルの人がまた選び……という風に次々とモデル役のバトンを渡していく方法である。これがそのままタイトルの「つながる。」にもなっていると思われる。一人の人間の持つ他人とのつながりは限られているけれども、自分の知人からさらにその知人へとどんどんつながりを伸ばしていくと、普段意識されないたくさんの人を知ることができ、そしてそれぞれ違った人格を持って日々暮らしていることに気づかされる。集団に埋もれがちな個を感じることができるよい機会であったと思う。(市川太也)

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「九州展」九州出身者有志2016年2月29日~3月4日

展覧会「九州展」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2016年2月29日(月)-3月4日(金)
出展者:芸術専門学群の九州出身者有志

芸術専門学群の九州出身者有志による自由な展示です。

九州展web


「どこにもない」岩根美樹、他2016年2月22日~2月23日

展覧会「「どこにもない」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2016年2月22日(月)-2月23日(火)
出展者:岩根美樹(芸術専門学群構成専攻2年)

子守唄を視覚化する試み