「Lost Tapes」 飯田真一朗 2010年10月18日~2010年10月19日

展覧会「Lost Tapes」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2010年10月18日~2010年10月19日
出展者:
飯田真一朗(総合造形M2)

将軍styleでいうなら信長

ただ単に罪な存在でN I C E

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「カレイドスコープ」 ティータス企画 2010年10月9日~2010年10月15日

アートギャラリーT+では芸術祭~15日にかけて展覧会を開催します。
カレイドスコープ
学群生・院生によるアートな映像作品を鑑賞していきませんか?
万華鏡のように次々と繰り出されるそれぞれの作品世界をお楽しみください!



会場:アートギャラリーT+
会期:2010年10月9日~2010年10月15日
出展者:
相原郁美(芸術専門学群構成専攻4年)
浅井佑子(博士前期課程芸術専攻総合造形2年)
安藤達朗(芸術専門学群構成専攻4年)
五十嵐佑太(芸術専門学群構成専攻卒業)
小園菜緒(人間総合科学研究科2年総合造形領域)
田中みさよ(芸術専門学群構成専攻総合造形領域3年)
田淵裕基(芸術専門学群構成専攻総合造形領域4年)
仲川公二郎(人文・文化学群比較文化学類4年)

企画:T+運営スタッフ一同

「私の心はティッシュペーパー」 和田晴奈 2010年10月4日~2010年10月7日

展覧会「私の心はティッシュペーパー」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2010年10月4日~2010年10月7日
出展者:
和田晴奈(芸術専門学群 総合造形2年)

自分についてのインスタレーション

T+review

素直で正直。幼少の頃にはそうあるように教えられ、私自身もそうあるべきだと思っていたし、今も思い続けている。しかし、成長するにつれ、自分の中でごまかせることはごまかす、嘘で通せることなら嘘で通す、本当の自分でない姿を周囲に対してでっちあげる、曖昧なことや答えが出ないことは考えないように、少しずつ少しずつ見えない何かにそそのかされてゆき、首尾よく状況に対処する能力もついてくる。全てをそつなくこなす立派(だといわれているよう)な大人になるためには、時や場所・環境に合わせて自分を柔軟に変化させねばならないのであろう。今展示は、自分の内面と向き合うことや他者から見た自分を意識するという、面倒で忘れようとしがちな論題を正面から突き付けている。ホワイトキューブの閉鎖的な空間に居るティッシュペーパーは私に、気まぐれで素直な心を持った女の子の存在を伝えてくれた。
一人間として、どのような姿であることが理想的なのかという疑問はいつも私に付きまとっている悪魔のような存在であり、しばしば私を日々の喜びの花畑から突如として悲痛の荒れ地へと連れてゆく。ところが、自分の精神をティッシュに例えた作品、次々と見えない風に軽く飛ばされる、というよりは上手く風に乗って行く鳩のようなティッシュペーパーを眺めていたら、なんとも平安でバランスのとれた心地良さを自分の心に見出した。他人の影響を受け、場の空気に流され、些細なことに打ちのめされる自分を発見した和田の心は、それが嫌だとも好きだとも言わずに、ありのままでユラユラフワフワとあっちへこっちへと漂い、辿り着いた先で貴重なひと時を過ごし、また好い風が吹いたら違う場所へ動く。訪れる先々で、皆に親しまれ、いろいろな方法で使われる。なんともひょうきんでどこにでもありそうだが、ないと困る尊い存在ではないだろうか。
ティッシュペーパーは柔らかく私たちの肌に優しく触れてくるが、一方で、それ自体の素材は繊細で、ある意味脆い。それでも、時には幾重にも重ねて、時にはこよりにして、うわべではなく、実際に強く逞しく活躍する。ティッシュペーパーのその性質も少女に当てはまるのではないか。そんな風に想像力を掻き立てる、すがすがしい空間であった。(辻真理子)


「あ」 小牧美久 2010年9月27日~2010年10月1日

MK.T+
展覧会「あ」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2010年9月27日~2010年10月1日
出展者:
小牧美久(芸術専門学群構成専攻ビジュアルデザイン領域3年)

もじアソビ、アソビ以上アート未満なかんじです。


「彫塑M2女子4人展」 馬場絢女、他 2010年9月21日~2010年9月24日

t+
展覧会「彫塑M2女子4人展」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2010年9月21日~2010年9月24日
出展者:
馬場絢女(彫塑M2)
樽井美波(彫塑M2)
灰塚みゆき(彫塑M2)
牧野未央(彫塑M2)

彫塑のM2の女子の4人の展示会です。
個性豊かな彫刻作品をお楽しみください。

T+review

当たり前のことだけれど、彫刻や塑像は決して動かないし、決してしゃべらない(わたしたちの見ている前では!)。しかし、彫刻や塑像を見ていると、わたしに向かって、大声で、あるいはささやくように、何かを訴えているのをひしひしと感じる。彫刻や塑像は、静かに、わたしたち鑑賞者に語りかけている。
 ギャラリーの近くに行くと、看板に取り付けられた4人の顔が出迎えてくれて、思わず笑顔になってしまった。中に入るように誘われている気がして早速入ると、小さなギャラリーの中に、たくさんの彫刻が並んでいる。彫刻や塑像が並ぶ場所には、一種の気配、「存在している」という気配がある。それは彫刻、塑像の大きさ、量が生み出す存在感であろう。ギャラリーの中には、作品の存在感が満ち満ちている。今回は4人のグループ展ということで、4人4様の作品を見ることが出来る。作者ごとにまとまって展示されていたのではないけれど、作品の雰囲気や対象の捉え方、表面に残された指の跡など、それぞれ個性があっておもしろい。中でもわたしがハッと思ったのは、灰塚みゆきさんの《はと》と牧野未央さんの《夜空の模型》。《はと》は、実際に触れたらきっと固くて重いのに、なんだかふんわりとして思わず抱き上げたくなるような柔らかさを感じて不思議。《夜空の模型》は、膝を抱えて丸まった背中が妙に切なく、愛おしく、その隣にそっと座ってやりたいような、あるいはうしろからぎゅっと抱きしめてやりたいような気持ちになる。この作品は、わたしに、そうしてほしいと全身で訴えかけている、絶対。
 彫刻、塑像の作品がもつボリューム、マチエール、人体であったらポーズ、表情、仕草。その全てが鑑賞者に傾けられている。この雄弁で寡黙な立体物は、いつも鑑賞者に何かを伝えようとしている。わたしは今回の展覧会でたくさんの彫刻、塑像を見て、それらひとつひとつが、伝えたいいろいろなものを秘めながら、わたしたち鑑賞者を静かにじっと待っている、そんな気がした。(金沢みなみ)