「TYPŒ」谷尚樹 2013年12月24日~2013年12月27日

展覧会「TYPŒ」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年12月24日(火)~2013年12月27日(金)
出展者:谷尚樹(人間総合科学研究科感性認知脳科学専攻修士1年)

作品というにはおおげさな、文字に関する他愛もない習作を、ほんの少し展示します。

T+review

文字とは人間の文明から切っても切り離せないものだ。文字を書くという行為は、人間として生きるという行為と密接に繋がっている。
特に印象に残った作品は、中央の壁に展示された外国人留学生が書いた文字をフォント化したという文字展示だった。パソコンでつくられた文字にしては人間的な温かみのある文字だと思ったのが第一印象だ。しかし、それが手で書かれた文字から起こされたものだと知ったとき不思議と納得してしまった。
手で書かれた文字からその人となりが分かる。という言葉があるように、文字はその人そのものを表すものだ。パソコン等の電子機器が発達した現代では、こうして画面に表示されてプリンターで出力されるフォントを選ぶという行為がひょっとするば手で文字を書くという行為と同じ意味を持つのではないだろうか。
そして、それはきっと文字として外に現れる言葉を誰もがその胸の中に持っているからかもしれない。(太田夏希)

eyecatch