「DESART」 中村悠里、藤原さや 2013年10月7日~2013年10月11日
展覧会「DESART」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年10月7日(月)~2013年10月11日(金)
出展者:中村悠里(構成専攻ビジュアルデザイン領域3年)
藤原さや(構成専攻ビジュアルデザイン領域3年)
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年10月7日(月)~2013年10月11日(金)
出展者:中村悠里(構成専攻ビジュアルデザイン領域3年)
藤原さや(構成専攻ビジュアルデザイン領域3年)
文字と模様、そして布。
T+review
それは不思議と心地のいいものだった。布と文字。普段見慣れたその素材たちが合わさり、混じり合って太陽の光、電光に照らされる姿は、普段、このギャラリーで見ることのない空間を演出していた。
文字と模様と、布と。そしてそこに選ばれたマザーグース。
マザーグースとは、英米を中心に親しまれている英語の伝承童謡のことを指す。模様になるために選ばれたマザーグースを目にしたとき、思わずおやと思った。そこに書かれていたのが「月曜日の子ども」だったからだ。個人的に気に入っている童謡であることもあったが、布に描かれ選ばれたそれぞれの曜日の色彩を見ることで、作者が曜日に込めた思いも感じられたように感じた。
文字とは模様であったことをギャラリーを見渡しながら改めて思い出した。記号のように模様のようになったその文字は一見しただけでは読み取れず文字としての機能を果たしてはいない。だが、その文字が集積することで原型となる童謡の真の意味が香ってくるようで、文字として情報を伝えるだけでなく、感じることで伝わるものがあるのだと、文字の持つ意味と力を改めて考え直すことで、新たな何かが生まれるのではないかと考えた。(太田夏希)
