「彩」 小谷恵子、他 2016年5月30日~6月3日

展覧会「彩」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2016年5月30日(月)~2016年6月3日(金)
出展者:小谷恵子(クラフト領域木工4年)
    伊藤杜音(クラフト領域陶磁3年)

陶と漆の器を展示します。


T+review

 「彩」という展示名と、サイケデリックなポスターからは考えられないような落ち着きがギャラリーには広がっていた。壁側とガラス側に置かれた2つのシンプルな縦長の机には陶器と漆器が交互に置かれ、全部で9点の作品が展示されている。
 陶器や漆器と聞くと古風で慎ましいイメージを私は持っていたが、展示されている作品はどれもそのイメージとは異なっていた。漆器は様々な色による不思議な模様がキラキラと輝き、陶器はその鮮やかなトルコブルーが目に飛び込んでくる。こんなにも陶器や漆器を時間をかけてじっくりと鑑賞するのは初めてだった。よく考えると、この色鮮やかな作品たちは元は色のない木や土だったのだ。その色のないものたちが展示者たちの手によって、様々な色を得て、鑑賞者の目を引くような作品となった。まさしく「彩」である。ギャラリーに静かに置かれている艶やかで鮮やかな器たちは、陶と漆によるその独特な色で私たち鑑賞者を惹きつけ、楽しませてくれた。(宮崎茜)

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