「KOMESHIBA」 米川早絵子、芝美季 2013年7月8日~2013年7月12日

展覧会「KOMESHIBA」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年7月8日(月)~2013年7月12日(金)
出展者:米川早絵子(美術専攻洋画コース2年)
    芝美季(美術専攻洋画コース2年)

米川と芝の二人展です。油絵とイラストを展示します。

T+review

やわらかな、それでいて互いの世界観が調和した心地のいい空間がそこに広がっていた。イラストレーションと油絵、その言葉をみたときはじめは一体どんな展示になるのだろうと思っていたがそんなものは杞憂だった。
 人物を主なモチーフとした左手の壁のイラストレーション4点は米川の作品だ。米川の描く人物の瞳は彼女によく似ている。よく人物を描くとき描き手に顔が似るというのはあながち嘘ではないかもしれない。そのアクリル絵の具で丁寧に描かれたイラストレーションに嫌味はなく、むしろその細やかな作業に好感を抱く。米川は人物を描くことが好きなのだろう。その「好き」という気持ちがぶつかってくるような気がした。他にも「好き」を強く感じた作品がある。それは正面の壁に展示された芝の油絵だ。特に目を引いたのはアマガエルを描いた2点だ。あれ、アマガエルってこんなに素敵な生き物だったっけと思わず驚いてしまった。この展示を包む一体感は展示者たちの「好き」という感情だったのかもしれない。
 絵が持つ力は計り知れない。対象への愛情、描くことが好きという気持ち。目には見えないその「気持ち」には確かな力がある。そんな力が愛情を持ってなにかを見つめることで得られる可能性を本展示を通し改めて感じた。(太田夏希)

こめしば1