Spyglass

村上史明

【招待展示】
「Spyglass」は望遠鏡を上下左右に回転させることにより全天周の映像を見ることが出来る。また、手前のハンドルを回すことにより遠くの世界を手前に引き寄せることも可能である。この望遠鏡で見えるモノは、遙か遠くにある肉眼では見えない広大な海とその水平線である。この作品は現実の望遠鏡を模したものではなく、人間と人間の心理的な距離を推し量るために制作された。

2005年12月:文化庁メディア芸術祭 アート部門 優秀賞

いしおさん

デザイン:野見山磨紀子
制作:相田正志(相田豊石材)

茨城県内の真壁、稲田、羽黒で活躍する石匠のグループ『石匠の見世蔵』と筑波大学芸術専門学群の学生が、桜川市真壁町で毎年夏に開かれる『まかべ夜祭』での展示のためにコラボレーションして作った灯篭の一つで、石の妖精をイメージしている。作品自体は2005年の制作であったが、現在は『石匠の見世蔵』のマスコットキャラクターとして夜祭をはじめとした各イベント会場で来場者を楽しませている。

2010年1月:BIGLOBEサーチ 「一番“ゆる~い”と思うご当地キャラは?」1位

daruman

松本麻理、大垣史迅、早渕功紀、清水真也

『daruman』は表情が変化する新しいだるま落としである。私たち人間が状況に応じてふさわしい表情を求められるように、玩具でもその時々によって求められる表情は異なるのではないかという疑問から『daruman』は生まれた。恐がったり、怒ったり、胴体部分が一段減るごとに『daruman』の表情は変化する。遊びながらさまざまな表情を楽しむことができる。

2009年12月:第13回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品
2009年10月:第15回学生CGコンテストインタラクティブ部門最終ノミネート作品

beacon

京谷実穂、内山俊朗、鎌谷崇広、鈴木健嗣

私たちは、人々が集まり体を動かしながら音を奏でる空間を生み出す新しいインタフェースとして「beacon」を制作した。beaconは、方向性を持たない円形のインタフェースを中心に、互いが音楽・芸術表現を共創的に生み出すことができる「場」を創出する。また、音楽を演奏するという共通の目標により人々が協力しながら音を奏でる新たな「社会的インタラクション」を提供する。

2008年12月:アジアデジタルアート大賞展 インタラクティブアート部門 入賞
2008年6月:第4回デジタルコンテンツシンポジウム船井賞
2008年6月:8TH INTERNATIONAL CONFERENCE NEW INTERFACES FOR MUSICAL EXPRESSION、イタリア ジェノヴァ
2008年2月:筑波大学芸術賞(最高賞)

beacon 2

鎌谷崇広、貝田龍太、鈴木彩乃

beacon 2 は、2008年に制作された「身体を動かして演奏する電子楽器」beacon
を元に、楽器として必要となる機能を見直し、より高度な演奏表現を追求した作品である。
音の強弱やピッチベンドなど、より多彩な表現ができるようになり、
また、beacon とネットワークを通じて連携し、遠隔地の演奏者と協力しながら
リタルタイムに演奏することもできる。

IPA 未踏IT人材発掘・育成事業「未踏ユース」

バルーン・フィルハーモニー交響楽団

バルーン・フィルハーモニー交響楽団
(池内隼生、岩田宇史、笠井洋志、国邑希美、小林庸昭、坂口真知子、鶴見洋介、濱崎翼、森崇志、星野准一、内山俊朗)

バルーン・フィルハーモニー交響楽団は、「息抜き」をテーマとした新しい形のオーケストラです。構成される楽器は、風船をベースとしたオリジナル楽器で、風船の特徴を生かした演奏を行います。風船が音を奏でながら宙を舞う、目で見て聴いて楽しいオーケストラです。

2009年12月:アジアデジタルアート大賞展 インタラクティブアート部門 入賞
2009年9月:バルーン・フィルハーモニー交響楽団演奏会(筑波大学講堂)
2009年8月:アクシスギャラリー 第4回””金の卵””学校選抜オールスターデザインショーケース 出展

AirTiles

飯田一樹、池内隼生、内山俊朗、鈴木健嗣

AirTilesは、環境や使用者に大きな負荷を与えず、実世界において簡便に幾何学図形を描画し、かつ描かれた図形によって作られた空間の計測を可能にする、新しいモジュール型デバイスの提案である。

2010年3月:情報処理学会インタラクション2010インタラクティブ発表賞

pivot-walker

國村大喜

 私達は足を怪我した場合、松葉杖を使用する。松葉杖は、使用時に両手で握らなくてはならず、手が使えない不便な生活を強制する製品といえる。それにも関わらず、大昔からその形状は変わっていない。
 ここに問題点を見いだし、本研究では片下肢を完全免荷したままでの歩行を可能にする歩行補助具「pivot-walker」およびそれを用いた歩行方法である「ピボット歩行」の提案を行った。pivot-walker は移動時に片手を自由に、直立位で両手を自由にすることが出来る。
 松葉杖生活は両手が使えない、という常識を覆す画期的な歩行補助具といえる。
特許出願中(特願 2010-030420)

2010年2月:筑波大学芸術賞(最高賞)

IRIS

阿部友宏

赤外線画像認識と形態検出を掛け合わせたインタラクティブプラッ トフォームである。指検出とインク検出を同時に行うことで、「触る」と、擬似 的でない「描く」に対応したアプリケーションを構築できる。

2010年2月:筑波大学優秀作品賞

polygOn

越野結夏子

polygOnはそこにないカタチを「さがして、みつける」積み木である。polygOnの側面は鏡で覆われており、上面の色や形を反射させることで現れるカタチを組み合わせながら立体を組み上げていく。polygOnを積み上げる最中にカタチが現れたり、予期せぬカタチから立体のイメージが浮かんだり、何が出来上がるか分からない状態で模索しながら作り上げることで、創造性が育まれたり、自分にない表現を発見する喜びや驚きに繋がるのではないだろうか。

2010年2月:筑波大学芸術専門学群長賞

協力:協和モデル