【授業紹介】卒業制作中間発表・審査会

12月6日午前9時より、デザイン専攻4年生の卒業制作中間発表・審査会が行われました。場所は毎度お馴染みの6A306教室です。現在進めている卒業制作の進捗状況について、22人の学生が発表を行い、先生方からご意見をいただきました。卒業制作の「テーマ発表会」は、卒業論文の時とは異なり、情報・プロダクトデザイン領域と建築・環境デザイン領域に分かれて行っていたため、今回が4領域合同で行う初の卒業制作発表会となりました。いつも発表を見ている学生の発表内容の変遷も面白いですが、他領域の学生たちが今までにそれぞれのゼミで考えてきた内容を知ることは特に新鮮でした。今まで自分に無かった視点を得ることで、新たなアイディアが浮かぶこともありますよね。
展示のための若干の制約を除いて、卒業制作に共通したルールや課題はありません。それぞれ先に完成させた卒業論文を生かし、制作を行っています。とはいえ、私を含め迷っている学生がまだまだ多いように見受けられました。デザイン演習の時よりも、じっくり時間をかけて制作出来る分、考え込んだり、試作を繰り返したりといったことも多いようです。「本当にこれで良いのか?」「自分は何をしたいのか?」と自問自答することもしばしばです。良い問題点・アイディアを見つけて、どんどん進めていけたら良いのに…と思ってしまいます。凝った説明がなくても、見る人が「なるほど!」と思えるものを作りたいものです。
冬休みを挟み1月11日には提出事前チェックがあり、15日に卒業論文と卒業制作作品を併せて提出します。そして17日には、最後の発表会となる卒業制作最終発表・審査会が開かれます。来年のことと思っていたら…あと少しです。
また、作品は2月の卒業制作展(後期展)で展示します。展示に向けた準備も既に始まっていますので、迷いつつも確実に進めていかなくてはなりません。この卒業制作が、学生最後の制作となる人がほとんどかと思います。せっかく自分でテーマを設定し、論文も書いたのですから、思いっきり自分のやりたいことに挑戦できると良いですね。[デザイン専攻4年 M.I]

スライドを使って発表します

スライドを使って発表します

人それぞれで、聞いていて面白いです。

人それぞれで、聞いていて面白いです。

模型を作ってきた学生も。

模型を作ってきた学生も。

 

【行事紹介】ふいご祭

11月23日、芸術学系棟工房にて「ふいご祭」が開催されました。この行事は、ものづくりを学ぶデザイン専攻の皆の安全と成長を感謝・祈願するために、毎年行われています。例年3年生が主体となって、デザイン専攻の学生や先生方、OB・OGの方々などを招待したり、懇親会の幹事や準備をしたりしています。昨年度は幹事側だった私たち4年生も、今回は気楽に楽しませていただきました。
また、毎年3年生の中から選出されることがお馴染みとなっている「神主さん」役ですが、今回は新しくプロダクトデザイン領域の先生となられた山田先生が神主役に。
儀式が終わると、次は懇親会です。今年は大学会館レストランの「プラザ」が懇親会の会場だったので、歩いて移動することができました。立食形式で、テーブルにはパスタやおでん、サンドイッチなどが並びます。五十嵐先生による乾杯の音頭で、懇親会が開会されました。
会場内は、OB・OGの方々との久々の再会や、新たな出会いで盛り上がっていました。私も、お世話になった先輩方と久々にお会いしました。仕事のこと、大学院のこと、思い出話…いろいろな話が浮かびます。お話している間、先輩方がご在学されていた日々を振り返り、懐かしく思いました。それと同時に、それぞれの場所でご活躍されている先輩方のお話しぶりから、時間が経ったなと実感しました。私達は1年後、どうなっているのでしょう…先輩方のように、ふいご祭で再会できる人はどれくらいいるでしょうか。企業に就職する人、学校の先生になる人、大学院に進学する人…。出身も進路もバラバラな私達は、大学を出るとなかなか集まることが難しいのだろうなと思いながらも、楽しい時間は過ぎていくのでした。
懇親会が終わり、参加できる人は2次会へと向かいました。悩んでいることについても、人に話せば思いがけずすんなりと道が開けることだってあります。いろんな人の話を聞いて、聞いてもらって、他愛のないことで笑って、ちょっと考え込む。こういった機会が実はすごく大事なのだろうなと思いました。
この日のために、時間をかけて準備をしてくれた3年生の皆さん、ありがとうございました。[デザイン専攻4年 M.I]

今年もお祈りをします。

今年もお祈りをします。

大学会館レストラン「プラザ」にて、乾杯!

大学会館レストラン「プラザ」にて、乾杯!

おでんもありました

おでんもありました

 

【活動紹介】日本デザイン学会秋季企画大会

11月17日、実践女子大学にて日本デザイン学会秋季企画大会が開催されました。学会各章授与式、基調講演、パネルディスカッションや学生プロポジション展示等があり、筑波大学・大学院からもデザイン専攻や感性認知脳科学専攻の学生、研究生ら5名が参加しました。学生プロポジション展示では、60名近い学生の研究や作品を観ることができました。展示中は常に発表者がポスターの脇に立ち、プレゼンテーションを行っていました。自らの研究について展示をした学生からは「初めは緊張もあり、なかなか相手に上手く話を伝えられなかったが、プレゼンテーションの回数を重ねるうちに要点をまとめて話せるようになってきた」「プレゼンテーションを行い、質問を受けたり、他の人の意見を聞いたりすることで、自分の研究についてより深く考えることができた」「様々な分野、視点からの研究が並び面白かった」といった感想を聞くことができました。
また、Kun Pyo Lee氏、浅香 嵩氏による基調講演、山崎 和彦氏、有吉 司氏、田中 浩也氏、中川 聰氏、高橋 義則氏によるパネルディスカッションも行なわれました。いずれも、これからのデザインについて考えるための良い機会となったと思います。
「良いものを皆に」供給するための大量生産の時代、私たちは満足と同時に不安を得ました。大量生産の時代は、ユーザー像の平坦化、作る人と使う人の分離、大量消費による大量のゴミを生んできました。「新世紀になって始めの10年は前世紀をひきずる」と言われるように、2012年も終わろうとしている今、20世紀的な考え方から切り替わる時期にあります。これからは、すでにあるものを、うまく使う時代でしょうか。また例えば、家庭用プリンタが普及したように、3Dプリンタの普及が期待されています。これが示すのは、アイディアさえあれば誰もが簡単に「ものづくり」に参加できる時代。製品が「小さな工場」でできるのなら、市場の規模を小さくし、限定されたユーザーコミュニティの中で柔軟に展開させていくことも簡単になります。壊れた製品のパーツも、3Dプリンタを使って簡単に出力できるため、個人でも簡単に修理ができるようになります。そこでいかに修理するか、「リペアのデザイン」が発達する時代。…様々な可能性が広がりますが、どれもこれからのデザインや製品の在り方の一つでしょう。他にも印象的なお話が多々ありました。自分よりもすごい、と思える人に出会って圧倒されることもよくあります。ただしそこで真に理解していくには時間が必要であり、話していくと本当にすごいところも、改善点も冷静に見ることができるようになるのだということ。常に小さなイノベーションを重ね、新しい道を行くことが大切であるということ。……
来春5月の同春季大会は、筑波大学で開催される予定です。新しい考えとの出会いを楽しみにしています。[デザイン専攻4年 M.I]

ポスター

ひらめきの集まる場所

学生プロポジション展示

学生プロポジション展示の様子

講演

講演の様子。壁にはポイントをまとめたポストイットが。

 

GOOD DESIGN EXHIBITION 2012 Area Aid Design Project 特設展示 2012年11月23日(金)〜2012年11月25日(日)

GOOD DESIGN EXHIBITION 2012にて、「Area Aid Design Project 特設展示」が開催されます。
この特設展示は、東北・茨城の産業と経済の復興支援を目的としておこなっている活動で、
東北・茨城の応募団体のうち、本年度グッドデザイン賞一次審査通過対象を持つ団体の展示です。

本学からも、デザイン専攻4年の飯嶋亮平・谷尚樹による「ぬりえ日本」が出展しております。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2012 Area Aid Design Project 特設展示
期間:2012年11月23日(金)~11月25日(日)
時間:10:00~19:00
場所:東京ビッグサイト 東4ホール

関連情報

GOOD DESIGN EXHIBITION 2012ウェブサイト
ぬりえ日本ウェブサイト

【授業紹介】デザイン専攻 卒業論文発表・審査会

10月4日、大学会館総合交流会館マルチメディアルームにて、デザイン専攻4年生の卒業論文発表・審査会が行われました。今年はプロダクト、情報、環境、建築デザイン領域を合わせて27名の学生が発表しました。発表時間は1人につき6分。その後質疑応答の時間に7分ずつ割り当てられていました。これまでの「デザイン基礎演習」や「デザイン演習」の授業とは異なり、先生方から与えられるテーマはありません。各自で研究したいテーマを見つけ、各ゼミや「木ゼミ」で発表(テーマ発表会中間発表会)し、改善を重ねてきました。今回の発表・審査会はその成果を先生方や他の学生たちに見てもらうための重要な機会です。6分ギリギリのプレゼンテーションからは、緊張しながらも、この日のために何度も練習を繰り返してきた真摯な様子が伝わってきました。
質疑応答の時間には、発表者の専攻領域だけでなく、プロダクト、情報、環境、建築デザインの各領域の先生方からご意見をいただきました。ここで先生方からいただいたご意見は、その時の発表者だけでなく、他の多くの学生にとっても気を付けておくべき内容だったと思います。明確にしておくべき定義を説明できているか。研究のゴールは何なのか。誰のため、何にするためのものなのか。この日の発表に至るまでに、研究の大枠となる考えから実験時の詳細な設定まで、研究を進める上での「選択」をするポイントが多々ありました。人によっては、自分のやっていることには意味があるのだろうか?ちゃんとした結果が出るのだろうか?と、気持ちが揺らぐことが何度もあったことかと思います。そんな時、初心に帰って自分の研究したい内容を振り返り吟味しつつ、それぞれの研究のテーマや目的に適った選択をしていくことで、目的と方法に矛盾をなくし、素直に進めていくことができるのだろうと思いました。
卒業論文の発表が終わり、ほっと一息つくデザイン専攻の4年生たち。しかしそれも束の間…すぐに卒業制作が始まります。10月中旬には各領域のゼミにてテーマを決め、12月6日には各領域合同での卒業制作の中間発表・審査会にてしっかりとした卒業制作のテーマを発表します。また、今回発表したの卒業論文は、2月につくば市のつくば美術館で開催される「卒業制作展」の後期展にて読むことができます。お越しの際はぜひ、卒業制作と併せてご覧ください。

[デザイン専攻4年 M.I]

卒論発表・審査会が始まりました。

卒論発表・審査会が始まりました。


研究対象も人それぞれで、とても面白いです。

研究対象も人それぞれで、とても面白いです。


質疑応答の時間です。

質疑応答の時間です。