結の器プロジェクト「第5回お食事会」

10月11日(日)に5回目のワークショップが開催されました。
前回釉薬をかけてから本焼きし、完成した器を前に、「こんな風になったんだ!」「いい感じ!」といった声が聞かれました。釉薬のかけ具合によって同じ粘土、同じ釉薬でも違う雰囲気がでて興味深かったです。
食事会のメニューはカレーライスとサラダ、白玉入りのフルーツポンチでした。早く来てお手伝いをして下さった参加者の方々のおかげで、非常にスムーズに料理が完成しました。自分でつくった器に料理が盛りつけられると、特別なごちそうのように感じられました。
当日会場に来られなかった並木に住んでいる方々とビデオ中継を結び、みんなで一緒にいただきますをしました。大勢で食べる食事はとても美味しく、会話も弾んで楽しい時間を過ごしました。
全5回におよぶ今年度のワークショップはこれで終了となります。
今年度は特に参加者同士の交流が生まれ、器づくりを通じた新たなつながりが育めたのではないかと思います。一人一人が作った器には、一緒に器作りをした人の思いがピースとして残っています。器を使う度にこのワークショップのこと、人とのつながりを思い出して下さると嬉しいです。
参加して下さった皆様、本当にありがとうございました!
これからは活動のまとめをしながら、来年の活動のプランを考えていきます。来年参加したい!と考えている方は、どうぞ結のFacebookページの更新をご確認ください。
※画面左の結チームのバナーからとべます。
(芸術4年 三宅)

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結の器プロジェクト「第4回ワークショップ」

第3回ワークショップから1週間後の10月4日(日)に4回目のワークショップを行いました。
今回は器の最終仕上げということで、前回作り上げた器を素焼きし、釉薬をかける作業をしました。釉薬は「透明釉(透明でつるつるした質感になるもの)」と「モミ灰釉(少しざらっとした質感になるもの)」の2種類を使いました。
釉薬かけは一発勝負。仕上がりをイメージしつつ、皆さん真剣な面持ちで取り組んでいました。釉薬をかけただけの状態だと差が分かりにくいですが、これを本焼きすると…!
期待に胸を膨らませつつ窯詰めを行いました。
このあと本焼きを経て、いよいよ器は完成となります。次回10月11日(日)のワークショップでは、完成した器を使った食事会を行います。
1週間後がとても待ち遠しいです。
(芸術4年 三宅)

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結の器プロジェクト「第3回ワークショップ」

第2回ワークショップから少し間を空けて、9月27日(日)に第3回ワークショップを行いました。
この日は全員参加の回。いよいよ器の形をつくります。
まずは三色の粘土の中から、器のベースとなるものを選び、板のように薄く粘土を切っていきます。
ベースが準備できたら今度は装飾用のパーツづくりです。ここで、第2回ワークショップで作っていただいた「練り込み板」も登場。クッキー型や竹串を使って、好きなカタチに粘土をカットしていきます。
たくさんできたパーツは、参加者の方同士でシェアをします!
集めたパーツをベースの上に自由に配置して、オリジナルの模様をつくっていただきました。
最後に、第1回で制作した型にベースを張り込み、形を整えたら、完成です。
最初はどんな模様にすれば良いか、迷いながらの制作でしたが、午後からは一変、皆さんそれぞれに「ああしたい」「こうしよう」と、どんどん作業が進んでいきました。
次回10月4日(日)は、いよいよ最終仕上げを行います。
それぞれのこだわり・個性が光る、素敵な作品が揃いそうです!
(芸術4年 三宅)

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結の器プロジェクト「第2回ワークショップ」

9月6日(日)に第2回ワークショップ「土作り」を行いました。
まずは粘土を器に使用できる状態にするため、「菊練り」という作業に取り組んで頂きました。菊練りは粘土の空気を抜く大切な作業。手の使い方にコツが必要で、なかなか難しい作業でもあります。参加者の皆さんも「難しい〜」といいながら、何度も挑戦していました。次第にコツをつかんでとても良い粘土ができていました。
次に「練り込み板」という、あらかじめ模様の入った粘土を作る作業を行いました。こちらは班毎に連携してスムーズに板ができていきました。
少々体力勝負だった第二回ワークショップでしたが、参加者同士の会話も増え、にぎやかな回となりました。
次回はすこし間が空いて9月27日(日)に、要となる器の成形を行います。どんな器ができるのか、とても楽しみですね!
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結の器プロジェクト「第1回ワークショップ」

9月5(土)は結チームの第1回ワークショップでした。今回の器作りの土台となる「型作り」をしました。
大きな塊状の粘土を成形したり、大量の石膏を使ったりとなかなか体力勝負な作業が多かった初回でした。
参加者の皆さんは真剣な面持ちで作業をしながらも、協力して作業をしたり笑顔でお話している姿が多く見られました。
「これからどんな器ができるのか楽しみ」という声が上がり、嬉しい限りです。
9/6の第二回は実際に使用する粘土を準備する「土づくり」を行います。連日の活動になりますが、明日も楽しく作業できますように!
(芸術4年 三宅)
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結チーム 「WSに向けてのリサーチ完了」

今年度、10名で活動を開始した結チームでは、まず今年のWSに向けて去年、一昨年に「結の器プロジェクト」WSに参加してくださった方々の意見や感想を集めるリサーチ活動を行いました。
人数が増えたことを生かし、2チームに分かれご自宅を訪問したり、つくばから移転された方に電話でお話を伺ったり、CRの時間に学校にお越しいただき、リサーチを交えながら会話を楽しみました。リサーチをする中で、去年や一昨年のWSが楽しかったという嬉しい声や、知らない人と器をつくるより知っている人とつくりたい、器を贈るというのは気が重かった、など様々な生の声をいただき、改善余地を感じました。また、震災から4年が経過し個々の状況の変化や複雑化が垣間見えるリサーチとなりました。
さらに、リサーチと同時進行で実際に結の器を結チームのメンバーがWS形式でつくってみました。まだ結成したてのチームで、少し緊張していましたがWSを通して会話が弾み、すごく楽しく結の器を完成させることができました。
これらを元に、「やわらかな場所づくり⇨一人でできない器づくり」という目的が決まりました。今後はWSの具体的な内容や日程、広報についてさらに掘り下げて話し合い、固めていきたいと思います。(生物資源2年・吉田)

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結チーム「結の器ワークショップ お食事会」 

10月19日(日)「結の器プロジェクト2014」食事会

ワークショップにご参加いただいた方々、招待状として器を贈られた方、去年の結チームメンバーにも集まってもらい、食事会を開催いたしました。
今回のプロジェクトで制作した碗と桜柄の杯を使い、食事を通じて交流しようという目的で行いました。
自主的に集まってくださった参加者の方々と一緒に料理を作りました。けんちん汁、福島県の郷土料理であるひきな炒りなど、予定していた料理に加え、参加者の方から里芋、サツマイモ、小松菜などたくさんの野菜や、手作りの料理を差し入れていただきました。元気いっぱいな参加者の方々に料理を教えていただきながら、和気あいあいとした雰囲気のまま、食事会に臨む事が出来ました。食事会ではごはんを食べながら、自分の作った器について振り返ったり、器を贈られた方が返してくれた言葉、器を見た方の反応、震災、原発事故から3年半経過した避難の近況、最近気になっている事、趣味の話までたくさんの事を話題にお話しすることができました。

最後に次回もぜひ参加したいと仰ってくださる方もおられ、ほっとしたと同時に次回に向けて引き締まる思いも感じました。今回のように器作りを楽しんでいただけると共に、「結の器」らしさを更に出していけるプロジェクトを続けていければと思いました。今回の交流で学んだことを今後にいかせるようにしっかり話し合っていきたいと思います。
(芸術3年 野口)

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結チーム「結の器ワークショップ 第3回」

9月28日(日)
「結の器プロジェクト」3回目は、焼き上がった器のお披露目会、そして「桜柄の杯」を贈る会を行いました。
今日の作業はまず、器の窯出しでした。器は前回のワークショップでかけた釉薬がつやつやと透明なものになっていて、粘土の質感から硬質な陶器の質感へと様変わりしていました。参加者の皆さんは窯から出したての自分の器を見て、返す返す手の中でまわして形を確かめ、焼き上がる前と焼き上がった後の差を楽しんでいただけたようでした。仕上げに器の底の高台をきれいに整え、いざお披露目です。
みなさん各々の器を写真で撮ったり、出来上がったものを近くの方と共有して感想を話しあったり、「ここを頑張ったんだよなあ〜」と器作りを振り返ったりと初回ワークショップのときと比べても、参加者同士の間で話が弾んでいるようでした。完成披露の記念撮影の際は、ペアの方と互いの器を、ひとつの「結の器」にして一緒に写っていただきました。みなさんとても良い笑顔でした。

次はいよいよ器を贈る会です。
今年からの新たな試みである器を贈る会。参加者の方が作った器を届けたい方へ、10月19日に行われる食事会の招待状として、思い思いにしたためた手紙を添えてしっかりパッキングをして贈ります。
奥様に贈られるという方や、みなさん様々な思いがあるようで、とても楽しそうに作業をしてくださり和気あいあいとした雰囲気の会になりました。パッキングを終えた後は「できたばかりの器が行ってしまうのは少し寂しい」と仰ってくださる方もいました。そして締めに参加者から作品に関する感想や今回の制作について話をいただきました。「世界に一つしかない器ができた」との言葉が強く印象に残りました。最後にスタッフから今まで参加していただいた事への感謝、無事に終わった事への達成感などを話させていただきました。今日の活動は、復興に向けた様々なものが込められていたような気がします。みなさん最後は笑顔で帰られていきました。

器作りのワークショップは今日で終わりを迎える事が出来ました。今までスタッフでミーティングを重ね、どうしたら上手くいくものかと悩む事も多かったのですが、大きな失敗も無くやり遂げたことは非常によかったと思います。
次は10月19日に控える食事会になります。今まで作った器を持ち寄り、美味しいものを用意して、参加者もスタッフも一緒に楽しめるような会にしたいと思います!
(芸術3年 野口)

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結チーム「結の器ワークショップ 第2回」

結の器プロジェクト」第二回目の今回は、参加者の皆様と、釉薬掛けと本焼きの窯詰めを行いました。今回も皆様やる気満々で器作りに臨んでいました。
まず、参加者の方は自分が作った器と一週間ぶりの再会をしました。素焼き前と、素焼き後の器の変化に驚いていました。また杯の桜模様が、器の表面に、きれいに出ていたことにとても喜んでいました。
今回は石灰3号釉という、高温(1250℃)で透明になる釉薬を使用しました。釉薬掛けは素焼きされた器に、一度できれいに釉薬を掛けなければならないので、なかなか苦労している方も多かったです。参加者の方々は、器に釉薬をつける緊張の一瞬を感じて楽しんでいるようでした。
釉薬を掛け、どれが誰のつくった器か分かりにくくなってしまいましたが、来週の本焼き後には、世界に一つだけの個性ある器が完成します。参加者の方々には、来週を楽しみに、窯詰めをしていただきました。
来週9月28日は、完成した器のお披露目会をします。また、完成した器を招待状として、大切な人を食事会へ招待する、器を贈る会を行います。
来週も、思い出に残る楽しいワークショップにしていきたいです。
(芸術3年 永野)
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結チーム 窯入れ

9月16日(火)
14日(日)に行われたワークショップで作っていただいた器の窯入れを行いました。
幾日か経ち改めて作品を見ると、参加者の方の、様々で自由な形の器がずらっと並ぶ様子にほっとしたような気持ちになりました。
そしてどれが誰の作品なのかを記録し、窯に並べた後、スタッフのみんなで窯の焼成温度を設定し(今回は素焼なので800℃)、今日はお開きになりました。
焼く前と焼いた後ではかなり印象が変わるので、今から焼き上がりが楽しみです!
(芸術3年 野口)

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