国際シンポジウム「大惨事におけるアートの可能性」を開催

東日本大震災から5年が経とうとしている3/4(金)、国際文化会館(東京、六本木)でCRプロジェクト主催の国際シンポジウム「大惨事におけるアートの可能性」が開催されました。CRのこれまでの活動でお世話になった方々にも多くご来場いただき、来場者は延べ100人を超えました。
第一部では登壇者がそれぞれの立場から災害が発生した状況における実践的なアートの事例を紹介し、第2部ではその発表をもとに、大惨事におけるアートの可能性をテーマにディスカッションが行なわれました。災害とアートの関係から美術館やギャラリースペースのあり方を問う話題や、原発事故によって居住が制限された地域で現在進行形で行なわれている展示について、またCRにおいて被災地で実践的に行った活動の成果と大学としての教育的な効果との両立に言及する話題など、多岐にわたって議論が白熱しました。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。(飯田)IMG_0484IMG_0562

気仙沼復興支援 地域に寄り添うデザイン

8月30日に清龍寺の地蔵尊まつりが開催されました。
この地蔵尊まつりにあわせて、流木を利用した行灯を40個ほど制作しました。
気仙沼市内の小泉海岸はまだ被災したままの建物が残っています。打ち寄せる波に運ばれた流木は時間の経過を物語ります。
流木とLEDライトを組み合わせ、学生たちは、思い思いに組み立てました。商店街の店舗前で、通りかかった地域の人たちとの会話が生まれました。
できるだけ簡易で安価な制作を心掛けました。地域の子どもたちや住民の方々でも自由な発想で制作できることを志しました。
浸水した通りに灯りを並べて置きました。まつりの会場に誘う鎮魂の灯りです。
灯りを見た方から、欲しいという声があがり、自由に持ち帰っていただくことにしました。まつりが終わると、気に入った灯りが持ち運ばれ、気づいたら一つも残っていません。
翌日には、さっそくディスプレイに飾られていました。一階天井まで浸水した店舗です。
(野中)
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