今年度より比較文化学類ともコードシェアされ、「コトノハチーム」が誕生しました。領域の特性を生かし、言葉をテーマとした活動を予定しています。まずは現地へ行ってみようと、5月10日〜11日の日程で福島県南相馬市を視察しました。(学生14名、教員4名)
1日目は、津波と放射線の被害に遭われた小高地区の方々が暮らす小池長沼西応急仮設住宅にお邪魔しました。相馬市小高区役所地域振興課の松本実課長からは被害状況と復興計画、自治会長の楽伸一郎さんからは仮設住宅での生活や問題点などを具体的に伺いました。また、小高地区の被害状況は一様ではないため、東部、西部、中央、それぞれの地域から避難されている方々のお話を伺いました。夜には株式会社北洋舎クリーニング代表取締役で「つながろう南相馬!」のサポーターである高橋美加子さん宅を訪問し、貴重な映像資料を見せていただくとともに、震災後にいち早くクリーニング店を再開された経緯などをお聞きしました。
2日目は、松本課長と福島県立博物館主任学芸員の金澤文利さんに案内していただき、小高地区を視察しました。ここは避難指示解除準備区域であり、2年後の帰還が決まっているそうですが、今はまだ写真のような状況です。仮設住宅から同行していただいた楽さん、玉川さん、稲村さんの悲しそうな表情を見ると、私たちも胸が締め付けられる思いでした。
陸前浜街道、相馬小高神社、かしま福幸(ふっこう)商店街、みちのく鹿島球場なども見学させていただき、机上では分かり得ないことをそれぞれが感じた2日間でした。(高崎)
Author: CR
インド×アート×学校!
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Wall Art Festival 2014 報告会
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5/13(火)18:30〜20:30まで、Wall Art festival 2014の報告会を開催しました。
Wall Art Festival は、インドの子どもたちの教育のためになにかしたい、アートの力と学校の楽しさを村人に伝えたい、という思いから始まった芸術祭です。インドの農村部では、子どもの教育に対して関心が薄く、親の出稼ぎのために学校に来られない子どもが多数いるなど、学校教育は十分には普及していません。 教育普及を目的として、このような状況下にある小さな村にて学校の教室をキャンバスとして、日本とインドのアーティストが現代美術やインド伝統壁画を展開し、 2010年より毎年、インドの学校を舞台に開催されている芸術祭です。
今回、筑波大学での報告会は、2014年に開催された第5回についてスライドや映像を用いてトークを繰り広げて頂きました。
ゲストアーティストとして未来美術家の遠藤一郎さん、画家の加茂昴さん、このプロジェクトのインドコーディネーターである、おかず(浜尾和徳)さん、そして、代表である、おおくにあきこさんの4人をゲストにお迎えしました。
なぜ、インドでの教育支援を行っているのか、アートの力が与える支援への影響とは、など、とても濃い内容で今後の参考となるお話をして頂きました。
報告会の前には、遠藤一郎さんによるパフォーマンス「未来龍大空凧」を16:30から1時間くらい、体育系多目的グランドにて
インドの子どもたちの夢が書かれた連凧をつくばの大空にあげました!
さらには、遠藤一郎さんの作品「未来へ号」を芸術学系棟中庭に展示し、報告会を盛り上げていきました。
次なる活動は、北インドにあるラダック地方の学校にて、遊牧民の子どもたちが通う学校(標高5000m)にステイして2015年8月10日11日とEARTH ART PROJECTが展開されます。
すでに着々と準備を進め、召喚アーティストが決定しています。
アーティストの制作を手伝い、子どもたちとワークショップをしながらエキシビションを創り上げるアートボランティア12名を募集していますので、ぜひ参加表明される方がいましたら、下記ホームページをご覧ください。(小野)
EARTH ART PROJECTホームページ
http://earth-art.info/volunteer-2014/
関連URL
Wall Art Festival http://wafes.net/
Wall Art Festival Blog http://blog.livedoor.jp/wall_art/
Blue Bear Inc. http://www.blue-bear.co.jp/
Facebook Wall Art Festivalページ
https://www.facebook.com/pages/Wall-Art-Festival/369068276466528?fref=ts
モーションギャラリー
https://motion-gallery.net/projects/wallartfestival2014/walls/4420?fb_action_ids=722940924412593&fb_action_types=og.comments&fb_source=aggregation&fb_aggregation_id=288381481237582
大熊町チーム 会津リサーチ
5月10日-11日と会津若松市内にある、大熊町から避難してきた方々が暮らす
城北小学校北応急仮設住宅にお邪魔してきました。
今年でこの仮設での活動は3年目となりました。
皆で白玉団子を作りながら、今年の夏祭りはどんなことをしようかと、
仮設の方と一緒に作戦を練りました。
賑やかな雰囲気の中で、充実したリサーチになったと思います。
翌日は福島県立博物館を訪問し、大熊町から避難されて、会津や須賀川で
活動されている庄司さんと鎌田さんに、お話を伺いました。
またCRの活動をサポートしてくださっている県博学芸員の川延さんと小林さんにも
福島での様々な活動を紹介いただきました。
たくさんの人のお話を直接聞く事ができ、とても内容の濃い2日間でした。
(赤木)
[予告]創造的復興:視点構築論1・第4回目
映画『いわきノート』渋谷アップリンクで公開スタート
5/10より渋谷アップリンクでドキュメンタリー映画『いわきノート』が公開されました。
10日、11日は共同監督の学生たちが舞台挨拶を行い、取材時の様子や劇場公開について思いを語りました。
また、11日の二回目の上映後には、オルタナSさんの企画で「若者ができる被災地支援のかたち」をテーマに、復興支援団体SETの岡田勝太さん、つなプロ気仙沼の細田侑さんと『いわきノート』の共同監督たちが対談を行いました。満席に近い客席を前に登壇した学生たちは、被災地支援に若者をいかにして取り込むか、無関心な人々にどうやって響かせるか、互いの活動や経験をもとに議論をしました。
上映期間中はこの他にもトークイベントを複数計画中です。それぞれのイベントは詳細が確定次第お知らせします。
映画『いわきノート』アップリンク上映
日程:5/10(土)〜5/23(金)※以降二週間も上映予定
時間:一回目11:00〜 二回目14:50〜
場所:渋谷アップリンク2階
料金:一般1000円、会員800円、学生500円
いわきノート公式HP:
http://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/~cr/iwakinote/
(飯田)
竃プロジェクトチーム「春の北条市」
5月6日でつくば市北条で起きた竜巻から2年となりました。6日は春の北条市が開かれ、竈プロジェクトチームは、つくば市商工会と全国商店街支援センターの主催で1月から3月にかけて実施された「商店街の組織力強化事業」にて作成された地図をベースに、10年後の北条の姿を市にいらっしゃったみなさまに描いてもらうワークショップを実施しました。(原)
『未来の北条商店街 みんなで描こうぼく達わたし達の町』ワークッショップに足を運んでくださった方々ありがとうございました。皆様のお陰で素敵な地図が出来上がりました!
トラブルでかなり遅れてしまいましたが、おはぎも完成し、町の方に食べていただけてよかったです。
移動式竈も今回初登場。寒かったので竈がストーブ代わりになりました(笑)今回はお茶のお湯を沸かしましたが、次回は竈BIKEで炊いたお米をみんなで食べましょう!!
沢山の人と北条市を通じて関わることが出来てとても嬉しかったです。ありがとうございました。(芸術3年丹治)
創造的復興:視点構築論1・第3回
視点構築論・第3回授業はクメール伝統織物研究所(IKTT)代表の森本喜久男さんに
「伝統織物と暮らしの再生」についてお話を伺いました。
カンボジアの伝統絹織物であるクメール織りを復活させ、現在の村がつくられるまでの経緯を
説明していただきました。
本当に良いものを作りたい、そして本当に良いものを売ることができれば、現地の人を雇用
することができる。そのような思いから、荒れ地を開拓し、桑の木を植えるところから始めた
という森本さんの活動は、学ぶ事の多い貴重なお話でした。
その地域の伝統や資源を再発掘するだけではなく、伝統を踏襲しつつそこからさらに展開して
ゆくことが必要となっているのだと感じました。
(赤木)
いわき視察 2日目
いわき視察2日目はまず久之浜漁港を視察し、漁師の方から原発事故後の
いわき市の漁業の様子や、試験操業の状況などを伺いました。
続いて、小名浜魚市場を視察し、魚介類の放射性物質検査機器や検査方法の
説明を聞きました。
午後からは、薄磯海岸のそばにあり、津波の被害を受けた豊間中学校の校舎を
視察し、豊間中学校校長先生より当時の学生達の避難の様子や、震災後の福島県の
小中学校の状況を伺いました。
最後に、富岡町から避難された方が暮らしている泉玉露応急仮設住宅に伺い、
市民ボランティアの方に仮設でのコミニュティーづくりのための活動内容を聞きました。
今回の視察では、様々な立場の人のお話を聞く事がでしました。
この視察でお会いした方々は、前向きで力強く震災と向き合っていたのが
印象的でした。しかしまだまだポジティブになれない方も多いこと、
今回お話を頂いた人達の中でも、それぞれの考え方があることなど、
いわき市や福島県の抱える問題は多様であることがわかりました。
今回の視察で自分が気付いた問題点に、自分の考えを持って真摯に向き合って
いくことが大切なのではと感じます。
(赤木)
いわき視察 1日目
4月25日、26日で一泊二日のいわき視察に行ってまいりました。
今年の視察の参加学生は58名。この視察は震災から3年が経ち、震災と原発事故の
影響を受けた福島県いわき市が、現在どのような状況にあるのかを実際に自分達の目で見て、
考えてもらう為に企画されました。
またFUKUSHIMA VOICEが制作した「いわきノート」に出演された方達の所へも伺い、
貴重なお話を聞いてまいりました。
一日目はまず、フェイジョアという果樹を栽培するゆうゆうファームを視察し、
福島県の農業や風評被害の状況についてお話を伺いました。
続いて、いわき万本桜プロジェクトが行われている回廊美術館を視察し、代表取締役の
方よりお話を頂きました。
宿に到着した後のレクチャーでは、いわき市在住のサーファー、いわき市の報道カメラマン、
いわき市共同通信の方にお越し頂き、震災当時の状況や、現在のいわき市の様子など、
それぞれの立場からお話をしてくださいました。
質疑応答も盛んに行われ、有意義な時間となりました。
(赤木)
インド×アート×学校 Wall Art Festival 2014 報告会 in Tsukubaー芸術による支援と、そこで生まれたものー
今年もWall Art Festivalの展示と報告会がおこなわれます。
Wall Art Festivaとlは、インドの子どもたちにアートの力と学校の楽しさを伝えたい、
そんな想いから始まった芸術による国際的な教育支援です。
インドの小さな村にある学校の壁をキャンバスに日印のアーティストが現代絵画を展開し、
フェスティバルを開催する活動です。
でも、それだけではないのです。
なぜ、ものやお金での支援ではなく、芸術による支援なのか。
なぜ、あんなに熱が渦巻くフェスティバルが開催できるのか。
オーガナイザー、ア-ティスト、ボランティアスタッフは何を思い、これだけの情熱を注いで
いるのか。
数々の障壁を乗り越えたプロジェクトの目的や道のり、フェスティバル当日の様子など、
インド在住のスタッフ・参加アーティストを交えてお伝えします。
ぜひ少しでもご興味がありましたら、足をお運びください。
インド×アート×学校
Wall Art Festival 2014 報告会 in Tsukuba
ー芸術による支援と、そこで生まれたものー
●展覧会日時:
2014年4月30日(水)~5月13日(火) 9:00~18:00
会場:6Aエントランスギャラリー
●報告会開催日時:2014年5月13日(火)
開場18:00 講演18:30-20:30
会場:6A208教室
▼参加費無料
▼ゲスト
おおくにあきこさん(オーガナイザー)
おかずさん(現地コーディネーター)
遠藤一郎さん(アーティスト)
加茂昂さん(アーティスト)