「DESART」 中村悠里、藤原さや 2013年10月7日~2013年10月11日

展覧会「DESART」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年10月7日(月)~2013年10月11日(金)
出展者:中村悠里(構成専攻ビジュアルデザイン領域3年)
    藤原さや(構成専攻ビジュアルデザイン領域3年)

文字と模様、そして布。

T+review

それは不思議と心地のいいものだった。布と文字。普段見慣れたその素材たちが合わさり、混じり合って太陽の光、電光に照らされる姿は、普段、このギャラリーで見ることのない空間を演出していた。
 文字と模様と、布と。そしてそこに選ばれたマザーグース。
 マザーグースとは、英米を中心に親しまれている英語の伝承童謡のことを指す。模様になるために選ばれたマザーグースを目にしたとき、思わずおやと思った。そこに書かれていたのが「月曜日の子ども」だったからだ。個人的に気に入っている童謡であることもあったが、布に描かれ選ばれたそれぞれの曜日の色彩を見ることで、作者が曜日に込めた思いも感じられたように感じた。
 文字とは模様であったことをギャラリーを見渡しながら改めて思い出した。記号のように模様のようになったその文字は一見しただけでは読み取れず文字としての機能を果たしてはいない。だが、その文字が集積することで原型となる童謡の真の意味が香ってくるようで、文字として情報を伝えるだけでなく、感じることで伝わるものがあるのだと、文字の持つ意味と力を改めて考え直すことで、新たな何かが生まれるのではないかと考えた。(太田夏希)

DESART_T+


「きる ぬく」 榎本ちひろ 2013年9月30日~2013年10月4日

展覧会「きる ぬく」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年9月24日(月)~2013年10月4日(金)
出展者:榎本ちひろ(構成専攻ビジュアルデザイン領域3年)

もにゃもにゃと考えていることを
紙からきって、ぬいて
そうしたものを展示します。

きる


「必殺技ジェネレーター」 大図岳 2013年9月23日~2013年9月27日

展覧会「必殺技ジェネレーター」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年9月23日(月)~2013年9月27日(金)
出展者:大図岳(総合造形領域3年)

あなたのとるポーズで、必殺技が生まれる!必殺技生成装置の展示です。人はみな、ヒーローになれる…

20130924-必殺技ジェネレーター


「うんこ展」 蓑拓真、大図岳、出水田紘子 2013年9月16日~2013年9月20日

展覧会「うんこ展」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年9月16日(月)~2013年9月20日(金)
出展者:蓑拓真(構成専攻総合造形領域3年)
    大図岳(総合造形領域3年)
    出水田紘子(構成専攻ビジュアルデザイン領域3年)

うんこに魅せられた3人によるグループ展です。

T+review

展覧会のタイトルから、まさかまさかと内容を想像しながら展示をのぞいてみると、そのまさかだった。この展示は3人によるグループ展で、彼らの作品はそれぞれ“あれ”を表現している(察しているかとは思うが、タイトルに表われている“それ”である)。トイレで用を足すハムスターのアニメーションや、“あれ”の形のコントローラーで遊ぶゲームなど。
実はこの展示を見た後、かなり戸惑った。展示を楽しんだ自分がいる反面、心に何かが引っ掛かっている。これは、ただの遊びではないか?軽い気持ちで展示しているのではないか?というような疑問がどうしても湧いてくるのである。正直「もっと“カタい”展示をしたほうが良いのじゃないかな」とさえ思ってしまった。同じような引っ掛かりをおぼえた方もいるのではないだろうか?しかし、よく考えるとこの感覚はとても奇妙なものである。
「“カタい”展示」などという絶対的なものがあるだろうか?作品や展示が“カタい”かどうかは、自分の勝手な基準に頼らざるを得ない。だから、この展示にネガティブな思いを抱いたとしても、「“軽い”から」という理由は説得力をもたないであろう。
 それをふまえて展示を思い返してみると、展示や作品のコンセプトがどうとか、そのような背景から離れて、作者らが純粋に楽しんで制作したということが感じられてくる。テーマはある意味軽いものかもしれないが、それを思い思いに、自分の興味のある形で表現することを楽しんでいた。「作ってみたい、やってみようよ」という思いを実際に形にして、それぞれがそれぞれの手法でやりきった、という瞬発力や実行力を感じられる展示だった。(岡野恵未子)

20130917-うんこ展


「ろうかのゆうれい」 高橋香緒理 2013年9月9日~2013年9月13日

展覧会「ろうかのゆうれい」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年9月9日(月)~2013年9月13日(金)
出展者:高橋香緒理(芸術専攻ビジュアルデザイン領域修士過程1年)

「いると おもえば いる
 いないと おもえば いない」

絵本の展示です。

T+review

一見、絵本の原画展のように見える「ろうかのゆうれい」。しかしこの展示では、“絵本を読む”という行為にごく近い体験をすることができるのだ。
 ギャラリーの中は、絵本のテキストと原画が飛び出して、壁に張り付いてしまったかのようだ。原画は真っ直ぐに並んでいるのではなく、上へ下へとずらして配置され、テキストはその動きに合わせて原画の周りの壁に直接書きつけられている。楽しげにばらばらと配置された原画は、それによってギャラリー全体の空間を使っているかのような効果が生んでいる。ゆえに鑑賞者は絵本の世界に包まれていると感じるだろう。
 しかし、「体験」と先述したのはこれだけが理由ではない。絵本のストーリーはギャラリーの入り口付近の壁から始まって、その対角線上の壁へと進んでいる。絵本の中では、暗闇を怖がる女の子がぬいぐるみと一緒にトイレを目指してそろりそろりと廊下を進んでいく。鑑賞者も、それを読みながらそろりそろりと歩きながら作品を鑑賞する。文字通り、歩きながら絵本を“読み進めて”いるのだ。
 絵本はもともと、“ページをめくる”という身体的な行為があって初めてストーリーが進むものである。今回の展示では、その“ページをめくる”という行為が“歩く”という行為に置きかわり、より動きを持って“読み進める”ことができるものになっていた。まさに、絵本のストーリーを体験できるものだったのだ。(岡野恵未子)

20130909-ろうかのゆうれい