「曇らすグラフィック展」早川翔人 2014年4月21日~2014年4月25日
会場:アートギャラリーT+
会期:2014年4月21日(月)~2014年4月25日(金)
出展者:早川翔人(筑波大学芸術専門学群構成専攻3年)
曇ることで見えてくるコト。
曇ることで見えてくるコト。
土の中で生活するもぐらの手は、ちょっと鳥の翼に似ている。
地中ではなく、もし空を目指したとしたら?
小さな翼をもった小さなもぐらたちが今、舞い上がる!
絵を時間を含めて見せる映像と、絵を会話と含めて見せる映像をそれぞれ展示します。
T+review
中央に椅子が並べられたギャラリーの正面の壁には、ある映像が流れていた。何でもない公園の風景だ。しかし、映像の中心で揺れるブランコに乗っているのは本物の「こども」ではない展示者によって描かれた「こども」だ。そして左手の壁を見れば、ブランコに乗っていた「こども」たちが壁に掛けられている。
「私は、外に影響される絵のあり方や、絵がそこにあることで変わる環境に興味を抱いて製作しています。」
これは入口に添えられた展示者の言葉だ。絵とは、ただ描かれたものが独立して作品になるわけではない。その作品が展示される環境によって大きく変わることは、作品展示に関わるすべての人間が一度は考えなくてはならないことだろう。
思わずそう考えてしまったのは、ある映像作品が原因だ。映像として正面の壁に投影されていた、ブランコという馴染みの遊具に揺られる彼らには違和感を覚えてしまう。本来、笑顔や掛け声で溢れる公園の中で彼らは異様な静けさを放っているからだ。ギャラリーの壁に収まった彼らはどうだろう。先ほどとは打って変わり、静かな空間に置かれた彼らは何の違和感もなくこちらを見つめてくる。本展示は展示者がこれまでどのような意図をもって作品の「見え方」という作品展示の根本と関わってきたのかが垣間見ることが出来た展示だったといえるのかもしれない。(太田夏希)
T+を5日間、ぼくらのアトリエにします。
T+review
そこにあったのはアトリエだ。
別に驚くこともないだろう。展覧会のタイトル通り、T+ギャラリーが集まった展示者たちのアトリエになっているだけ。そう、それだけ。しかし、見慣れたはずの「ガラス越しに見えるギャラリーの様子に少々戸惑いを覚えたのは正直な感想だ。
この5日間、同じアトリエを共有し、「なにかをつくる」という同じ行為を行った彼らにはどのような接点があるのだろう。あの決して広いとは言い難いアトリエを所狭しと埋める人間と制作物。ある人は裁縫を、ある人はデッサンを、ある人はイラストレーションを。「制作」という二文字だけが彼らを繋ぐ言葉となり、かろうじてこの不思議な空間を繋ぐ。統一感があるようでないこの部屋は、「展示を見る」という本来の目的を持ってギャラリーを覗きに来た観覧者を拒絶する。
「つくる」という共通の行為の中で生まれたこの不思議な一体感の中、その一体感に溶け込めない私たちは、これ以上ここにはいられないという妙な感覚に陥る。そう、本当にタイトル通り、この5日間でこの空は彼らのアトリエになってしまったのだ。(太田夏希)
日野沙耶(筑波大学芸術専門学群美術専攻日本画コース2年)
中村晴子(筑波大学芸術専門学群美術専攻洋画コース2年)
堀夏紀(筑波大学芸術専門学群美術専攻洋画コース2年)
洋画、日本画専攻二年生による、お菓子をテーマにした平面、立体作品の展示です。
