「mom」大野優綺 2015年7月6日〜7月10日
会場:アートギャラリーT+
会期:2015年7月6日(月)~2015年7月10日(金)
出展者:大野優綺(芸術専門学群 1年)
人間の胎帰願望 その疑似体験をはかる

人間の胎帰願望 その疑似体験をはかる

かつての記憶と広がりゆく距離について。
6.23に向けて。

我々にとって過去とはどんな意味があるのでしょうか。
誰もがそれぞれに持つ過去を不定形なものと捉えることで、
我々は周りの物事と柔軟に向き合うことができるのではないか。
『やがて過ぎ去れば、いづれまた、あどけない話。』

たくさんのうさぎみたいなともだちをおひろめします。
ともだち100人できるかな~。
T+review
「うさぎ展」という可愛らしい題名と、垂れ幕からちらりと見えるふわふわの展示物に惹かれてギャラリーの中へ。それぞれ三段づつある二つの棚には、色とりどりのうさぎの形をしたぬいぐるみが並べられていた。耳の垂れているもの、眠そうな目をしているもの、眼鏡をかけているもの、小さな冠をかぶっているもの。一つとして同じ外見のものはいない。おめかしをしておりこうさんに並ぶ様子はまるで、これから見知らぬ誰かに貰われていくのを今か今かと待っているようだった。
彼らの名前は「neighbor」という。心の隣人という意味の、誰かの心に寄り添うために生み出されたうさぎたち。顔には目しかパーツがないためはっきりとした表情は読み取れないがどこかあたたかみのある彼らからは、作者のとてつもなく大きな愛情を感じた。きっとたくさんの時間をかけて、大事に大事に作られたのだろう。そんな彼らは、今度の芸術祭でコンセプトの一環として販売され、みんな離ればなれになってしまう。少し勿体ない気もしたが、これも作者が望んだ形。彼らもそれを楽しみにしているように見えた。親の愛情を一心に受けてここに展示されている彼らは、親の手を離れ誰かの元へ貰われていった時、きっとその人の心に寄り添ってあたたかい気持ちを届けるのだろう。
芸術祭でも是非彼らに会いに行こうと思いギャラリーを後にした。こっそり心に決めたお気に入りのあの子が、私の心にも寄り添ってくれることを願って。(堀越文佳)

既存のものの新たな使用方法の提案。

