「ままならない」田口朱凜、他 2017年2月13日~2月17日
会場:アートギャラリーT+
会期:2017年2月13日(月)~2017年2月17(金)
出展者:
田口朱凜
豊嶋七帆(芸術専門学群2年)
ままならない毎日のなかで、確かなものを掴もうとする。
揺らぎの中で手を動かす、
イラストレーションを主とした展示です

ままならない毎日のなかで、確かなものを掴もうとする。
揺らぎの中で手を動かす、
イラストレーションを主とした展示です

【floating】
浮遊している.浮かんでいる.一定していない.
不安定な.漂っている.
スクリーンプリントによる
自作のコットンプリントの一枚布を、
自らの縁の地である2つのまちのなかにそっと広げる。
景色に焦点が生まれる。ささやかな活動記録写真展。
全体的に落ち着いた色合いで素朴な感じの作品が並べられており、心落ち着くような空間であったように思います。「Home Sweet Home」というと「ああ、我が家だ」とか「愛しき我が家」みたいな意味になるかと思いますが、そういった語感と同じような感覚で制作をしたのでしょうか。
台の上に置かれた置物のような作品は、不気味さとかわいさが混じった不思議な感じがします。引き伸ばされた目や下まつげが印象的ですが、個人的には丸くちょこんと描かれた口が好きです。こういう口の表現はどことなくあどけない感じがします。
壁に掛けられたスクリーンプリントの作品に刷られている模様は、パンのように見えるものや、コーヒー豆のように見えるものもあり、視覚的にとても面白いものでした。抽象的な表現は人によって見え方が違ってくることがよくあります。「何に見えるかは見る人の自由ですよ」と意図的に多義性を持たせている作品もあるでしょう。もちろん多義性のない特定の物を描こうとするときもありますが、そのような表現でも見る人にとっては作者の意図とは違うものに見えてしまうこともあるかもしれません。そういう事例は単に作者の技術力が足りないだけかもしれませんが……。(市川太也)
”ストリートアート”を、発掘する
たまに町中で見かける落書きの中には、なかなか面白い絵もあったりして、つい見入ってしまうことがあります。落書きするという行為自体は褒められたものではありませんが、純粋に絵画として鑑賞してみることもできるのではないでしょうか。
落書きの絵柄は多種多様ですが、それでもどこか似通っているように思います。文字の落書きなんかが特にそう思うのですが、どれも一目瞭然で「ああ、落書きっぽい絵だな」という表現になっています。自由奔放なようでみんなどこか共通性があるように感じられるのです。落書きするというのは、なんとなくアウトローな感情を伴っているように思えるのですが、そういう反社会的なものも一つのファッションなのかもしれません。
(市川太也)
