「見たくない現実」 山口大空翔 2013年3月4日~2013年3月8日

展覧会「見たくない現実」が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2013年3月4日(月)~2013年3月8日(金)
出展者:山口大空翔(構成専攻2年)

くだらないことを思いつきました。
少しだけ面白いと感じました。
でも、とてもくだらなくて笑えました。
おたのしみに

T+review
知らなくてよかったこと、知るべきだったこと。世の中はそのふたつで成り立っている。
 さてはて今回の展示はなんだろうと入り口のドアを押した瞬間、どきりとする音量のベルが鳴り響いた。驚いて左を見ればその音の主は目覚まし時計だった。
 今朝、見たくなかったもの。それは8時25分を指した目覚まし時計。
 う、うそでしょと思わず言葉を飲み込んだ・・・のが、つい数時間前のおはなしである。瞬時にそれを思い出し、そして扉を閉じて静まり返った目覚まし時計を見下ろしてぞわっとした。どれもこれも、自分が自ら見ようとしなければ見えないものたちである。しかし人間は天の邪鬼なもので僅かに見えないと逆に興味をそそられわざわざ見ようとしてしまう。それがどれほど危険な行為なのか知っているのにも関わらず。おかしなおはなしだ。だが、時には「そういうこと」を知っていかなければならないときもある。
その「知るべきこと」と「知らなくてよかったこと」を少しずつ経験してわたしたちはここまできたのだろう。 (太田夏希)