「DRAWING IN THE DARK」 ビジュアルデザイン演習 2009年10月26日~2009年10月30日

展覧会「DRAWING IN THE DARK」 が開催されます。
会場:アートギャラリーT+
会期:2009年10月26日~2009年10月30日
出展者:ビジュアルデザイン演習、集中授業受講者18名

2009年9月、自らの内面を見つめ描き出すために、暗闇の仲で絵を描くワークショップを行った。
描いた絵とその直後に書いた解説文を展示する。

「ネイティブ・インディアンの成人の儀式の一つに、”自分の場所を探す”というものがあると聞いたことがある。父親が子供を夜の山に連れていき、「山の中で自分に心地よい場所を見つけ、そこで一晩を過ごして、朝になったら降りてきなさい」と伝え、毛布と水を手渡して別れるのだそうだ。この夜、子供が見つけ出すのはたぶん単なる場所ではなく、どういう場所を自分は心地よく感じ、”安心できるのか”という、価値観のゼロ地点だろう。その基準が明確にあれば、人生のあらゆる場面でそれは機能するにちがいない。将来、家を建てる場所を選ぶ時にも、人間関係のただ中においても。」
西村佳哲「自分の仕事をつくる」より

課題内容
2009年9月4日、筑波山麓の茨城県青年の家にて、暗闇のなかで絵を描く。
1. バス到着後、敷地内道路南側で最も心地よい場所をみつける。(1人になれるように人と距離をおく)
2. 配布するタグに名前を書き、適当な重しをみつけその場所に置く
(夕食)
3. 再度その場所にもどり、明かりを消して、自分の内面をみつめながら暗闇の中で描く
4. 描いたものとタグをならべ何を考えたかプレゼンテーションする
5. 「自分らしさ」について短い文章を書き、画、タグ+重し、文章を揃えて提出

意義
ビジョンクエストの疑似体験をすることによって、自分自身の内面を見つめ「自分らしさ」について考える。我々はクリエイターなので、その場所でものをつくってみる。成果物を見ながらみなでディスカッションすることで、さらに「自分らしさ」について掘り下げる。そして、発見した「自分らしさ」を自らの創作活動に活かす。