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ビデオスペクタクル2023 山口勝弘ビデオ彫刻作品展示 2023年1月23日(月)〜1月28日(土)

2023年1月23日(月)〜1月28日(土)
10:00-17:30(最終日 16:00まで)

https://orie.co.jp/exhibition/3294.html

このたび、山口勝弘のビデオ彫刻作品《ザンピーニ》の再現展示を開催します。
《ザンピーニ》は《アーチ》*1《コラム》* 2とともに、1988年に銀座の佐谷画廊で開催された山口勝弘展「ビデオイメージと建築について」に出品された作品です。
本作品は、建築的構造物を思わせる本体に敷きつめられた砂に、投影された映像イメージで建築との融合を試みています。今日のように投影型の液晶プロジェクターが普及していなかった頃に、先進的な実験的作品を発表していたことは、まさに日本のメディアアートの元祖と呼ばれる由縁ともいえます。
本展では、山口勝弘展「ビデオイメージと建築について」の展覧会アーカイブ資料も、あわせて展示します。
(山口勝弘ビデオ彫刻アーカイブ研究グループ)

*1 令和元年度文化庁メディア芸術アーカイブ推進事業にて修復完了
*2 令和3年度文化庁メディア芸術アーカイブ推進事業にて修復完了

■関連トークショー
1/23(月)ライブ配信(~2/28までアーカイブ配信)
「ホログラフィをめぐる冒険」

https://orie.co.jp/exhibition/3294.html

ゲスト: 石井勢津子(ホログラフィ作家)
聞き手: 山口勝弘ビデオ彫刻アーカイブ研究グループ
(井口壽乃/埼玉大学、クリストフ・シャルル/武蔵野美術大学、村上史明/筑波大学芸術系、森脇裕之/多摩美術大学)

山口勝弘 略歴
わが国メディアアートの草分けとして1950年代から光、映像、音響まで幅広いメディアを駆使した作品を発表し続け、1972年より取り組んだビデオ作品によって国内外で高い評価を得てきた。代表作には『ビデオスペクタクル銀河庭園』『モレルの発明』『闇・2000・光』等がある。
「実験工房」「グループ・アールジュニ」の結成、名古屋国際ビエンナーレARTECなどに参加して、日本のメディアアートの源流を築きあげた。また筑波大学、神戸芸術工科大学等で教壇に立ち、数多くのメディアアーティストを育てるなど、わが国のメディアアート界の向上発展に多大な貢献を果たした。

主催: 山口勝弘ビデオ彫刻アーカイブ研究グループ(多摩美術大学・筑波大学・武蔵野美術大学・埼玉大学)
協力: 株式会社 織 絵/オリエ アート・ギャラリー

土浦ブランドアッププロジェクトの撮影が始まりました

筑波大学では、土浦市農林水産課からの委託を受けて農作物等をPRする動画制作を進めています。11/21から22にかけて、THE BACK HORNの山田将司さんが登場するシーンの撮影が実施されました。

土浦市は、東京圏から約60km圏内に位置しながらも、筑波山麓の里山風景を残す農村部から霞ヶ浦沿岸の低地まで農地が広がっています。とりわけ、日本一の生産量を誇るレンコンを始め、米、花き、そばや霞ヶ浦の水産資源などの農林水産資源が豊富です。土浦市では、その特色を活かして、農林水産物や加工品の認定を行い、土浦ブランドとして周知し、ブランド力の向上に取り組んでいます。筑波大学芸術専門学群総合造形領域村上史明研究室では、土浦市の委託を受けて、土浦ブランドアッププロジェクトでは初のPR動画の制作を進めています。企画および演出を担当するのは、芸術専門学群4年の中村音巴さんです。動画内で登場する被写体として、土浦市にゆかりのあるTHE BACK HORNの山田将司さん(ビクターミュージックアーツ所属)を起用し、11/21から2日間にかけて、レンコンの水田や醤油蔵などの土浦市内各所で撮影が実施されました。動画の完成は、2023年3月を予定しており、4月以降オンラインでの公開のほか、市内外でのイベントで順次上映される予定です。

■問い合わせ先
筑波大学芸術系 村上史明
fumiaki@geijutsu.tsukuba.ac.jp

 

【講演会】なごやヘルスケア・アートマネジメント推進プロジェクトのシンポジウムに登壇しました

総合造形領域教員の村上史明(専門分野:メディアアート、現代アート)が、なごやヘルスケア・アートマネジメント推進プロジェクトに登壇し、「芸術系大学と大学病院が協同したデジタルアート」についてオンラインで講演しました。
この企画は、ワークショップやシンポジウムの実施を通じた、医療福祉施設などヘルスケアの現場におけるアートの必要性や有用性の啓発を目的としています。文化庁の「大学における文化芸術推進事業」に採択され、2018年から継続しています。
本講演会では、1)医療空間に対しての提案されるアートと2)疾病の予防を目的としたアートの2種類について紹介がありました。1については、附属病院内のデジタルサイネージモニタで上映されるアニメーション作品や大判の写真作品、アニメーションワークショップ、2については、糖尿病予防を目的としたマンガや認知症を予防するアプリについての紹介がありました。後半の質疑応答では、デジタルメディアを使用するコストの問題や医療関係者との連携の方法について議論が交わされました。

 

 

【授業紹介】ダイナミックインタラクションデザイン演習 

ダイナミックインタラクションデザイン演習は、幅広い視点によってデザインやアート、エンターティンメントを横断した作品を提案する授業です。情報デザイン領域の李昇姫先生と総合造形領域の村上史明先生が担当しています。この授業は、芸術専門学群と芸術学学位プログラムとして開講されており、学部生・大学院生ともに履修することができます。履修した学生は、異なる専門的な背景を持つメンバーと交流し、共に知識と視野を広げていくことができます。

今年度の授業のテーマは、「五感で感情を共鳴するインタラクション」 です。人間の感情、判断の基準となる感性的な行動をメディア技術や素材の特性を利用した、インタラクションの設計を行うことを目的としています。 授業の前半ではグループに分かれ、先行事例研究やテーマの選定、作品の提案を行い、グループ内では活発な議論が展開されました。

中間発表会の様子

作品プラン

過去の作品事例

過去の作品事例

【授業紹介】メディアアート・フィジカルコンピューティング

芸術専門学群で開設されている「メディアアート・フィジカルコンピューティング」について紹介いたします。担当は総合造形領域の村上史明先生です。「フィジカルコンピューティング」とは、ニューヨーク大学から始まった教育プログラムであり、既存のパソコンの形態を超えて私たちの生活環境に寄り添った身体的なコンピュータのあり方を模索する研究(第1回授業解説より)を指す言葉です。この授業では基礎的なコーディングとマイコンの動作に触れ、最終的にはメディア・アート作品を制作します。

今年度は、「Raspberry Pi Picoマイコン」と、開発環境として「Thonny」を使用します。前半の授業ではセットアップから基礎的なサンプルコードを用い、その後コードを改変しながらオリジナルのコーディングに挑戦しました。

以上、秋学期の授業「メディアアート・フィジカルコンピューティング」についての紹介でした。

授業の様子

ライトアート作品の試作

ライトアート作品の試作

ライトアート作品の試作