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【授業紹介】ダイナミックインタラクションデザイン演習 

ダイナミックインタラクションデザイン演習は、幅広い視点によってデザインやアート、エンターティンメントを横断した作品を提案する授業です。情報デザイン領域の李昇姫先生と総合造形領域の村上史明先生が担当しています。この授業は、芸術専門学群と芸術学学位プログラムとして開講されており、学部生・大学院生ともに履修することができます。履修した学生は、異なる専門的な背景を持つメンバーと交流し、共に知識と視野を広げていくことができます。

今年度の授業のテーマは、「五感で感情を共鳴するインタラクション」 です。人間の感情、判断の基準となる感性的な行動をメディア技術や素材の特性を利用した、インタラクションの設計を行うことを目的としています。 授業の前半ではグループに分かれ、先行事例研究やテーマの選定、作品の提案を行い、グループ内では活発な議論が展開されました。

中間発表会の様子

作品プラン

過去の作品事例

過去の作品事例

【授業紹介】メディアアート・フィジカルコンピューティング

芸術専門学群で開設されている「メディアアート・フィジカルコンピューティング」について紹介いたします。担当は総合造形領域の村上史明先生です。「フィジカルコンピューティング」とは、ニューヨーク大学から始まった教育プログラムであり、既存のパソコンの形態を超えて私たちの生活環境に寄り添った身体的なコンピュータのあり方を模索する研究(第1回授業解説より)を指す言葉です。この授業では基礎的なコーディングとマイコンの動作に触れ、最終的にはメディア・アート作品を制作します。

今年度は、「Raspberry Pi Picoマイコン」と、開発環境として「Thonny」を使用します。前半の授業ではセットアップから基礎的なサンプルコードを用い、その後コードを改変しながらオリジナルのコーディングに挑戦しました。

以上、秋学期の授業「メディアアート・フィジカルコンピューティング」についての紹介でした。

授業の様子

ライトアート作品の試作

ライトアート作品の試作

ライトアート作品の試作

【授業紹介】ハイブリッドアート演習

芸術専門学群で開設されている「ハイブリッドアート演習」について紹介します。担当は総合造形領域の村上史明先生です。アドビ社の動画編集ソフトウェアAfterEffectの基礎的な使い方を学びながら、アニメーション作品を制作します。今年度は、茨城県の衛生研究所と、筑波大学附属病院 から感染症予防の専門家をお招きし、薬剤耐性菌に係わる啓発活動を目的としたホスピタル・アート作品(アニメーション)をグループで作成します。内容としては、不適切な抗生物質の摂取によって、薬に対する耐性を持った病原菌が生じること、また抗生物質によって常在菌と呼ばれる、人体にとって有益な菌を殺してしまうこと、をアニメーションで効果的に表現することを目指します。

初回のガイダンスでは医師による薬剤耐性菌についての解説がありました。第2〜3回の授業では練習用素材を使用して「AfterEffect」の基礎的な概念(インターフェースの解説、タイムラインの解説、加速減速、プリコンポジションなど)を学びました。今後は、プランごとにグループに分かれてアニメーション作品の制作を行い、2023年2月頃の完成を予定しています。すぐれた作品については、茨城県内の病院や薬局、小学校で上映されることが決まっています。

以上、秋学期の授業「ハイブリッドアート演習」についての紹介でした。

筑波大学附属病院 感染症科 感染症専門医 喜安嘉彦医師によるレクチャーの風景

グループでのディスカッション

【授業紹介】総合造形領域 村上史明ゼミ

本記事では、メディア・アートや現代アート、ホスピタル・アートを主な研究分野とされている総合造形領域の村上史明先生のゼミについて紹介します。ゼミでは作品や論文の先行事例の研究・発表からはじめて、卒業論文や制作といった最終的な目標に向けて研究を進めます。毎週開催されるゼミでは、多角的な視点で意見交換が行われ、専門分野にとらわれない美学的な視座によって論理的な問題解決を試みています。また、ゼミ全体のプロジェクトとして、アルス・エレクトロニカやつくばメディアアートフェスティバルへの出品の実績があります。
所属する学生は、アニメーションやUI・UXデザイン、イラストレーション、立体造形、インスタレーション・アート、現代アート、写真など、幅広い分野の学生が所属しています。

ゼミの様子

メディアルームでの作業の様子

筑波大学芸術系と斎藤清美術館が協定を結びました

2017年12月21日に、本学芸術系と斎藤清美術館との連携・協力に関する協定が締結されました。福島県柳津町斎藤清美術館での2年間にわたる活動が評価されました。山中敏正系長と目黒健一郎館長が、署名と協定書の交換を行い、今後の地域社会の発展と、研究や教育のより一層の充実に関わる連携や協力に関して確認を行いました。

2016年度に芸術系村上史明研究室が、斎藤清美術館との協働において館内でワークショップ企画したことから連携が始まりました。斎藤清が、様々な地域をめぐって作品を残してきたのと同様に、ワークショップの参加者と大学生がコミュニケーションすることで、参加者の心象風景を作品を通じて再現する試みを実施し、多くの方に参加いただくことができました。

2017年度には館内で大規模なマルチプロジェクション映像を企画し、奥会津地方の特色を取り入れたアニメーション作品を16名の学生と共に挑戦しました。ハイビジョンと比較して三倍程度の高精細な映像を上映することで、まるで斎藤清の世界の中に入ってしまったかのような体験を鑑賞者が感じることができる作品となりました。

協定式参加者

芸術系
山中 敏正 系長
中村 伸夫 学群長
逢坂 卓郎 教授
村上 史明 助教

齋藤清美術館
目黒 健一郎 館長
田﨑 治 様
幣島 正彦 様

芸術専門学群
岡本 晃樹
小田島 京香
横手 風
伊奈 透光
及川 雄大
高松君 航希

 

協定式の様子

玉川副学長への表敬訪問の様子

協定式の様子

美術館でのワークショップの様子

マルチプロジェクションの様子