[授業紹介・総合造形]メディアアート・プログラミング

総合造形領域では、2022年の春学期にメディアアート・プログラミングという「p5.js」の開発環境を用いた演習を行いました。春の講義では、本格的なプログラミング技術の習得ではなく、プログラミングによるジェネラティブアートの入門として「p5.js」を用いたプログラミングに慣れ、インタラクティブな作品を制作する目的で行われました。
第1回から第3回にあたる前半の講義では、forやtranslateなどの基本的なプログラミングの命令方法を習得します。学生はそれらを用いて、各自で身の回りにある品物の描写や、身近なパターンや模様の描写など、静止画のイラストレーションの制作に取り組みました。
続く第4回からの講義では、実際にこれまでに習得したプログラミングの命令を用 いてアニメーション化された作品やインタラクティブな要素を持つ作品の制作に取り組みました。
この段階では「実在しない花」というテーマをもとに、それぞれ空想のモチーフを 設定し、自由な手法で表現します。一人ひとりが用いる記号・命令・色彩やアニメーションの用い方は多様で、コンピュータグラフィックの展開の幅広さと、1人1人の アイデアの柔軟さが感じられる作品が多く寄せられました。
最終課題では、3~4人で1グループの共同作業となり、これまでに習得した技術や パターンを用いて、抽象的な表現によるMVのビジュアル制作に取り組みました。 全5グループの作品は、直線や円を用いた表現からネコやウサギが登場する具象的なデザインまで、非常にバラエティに富んだ作品が生まれました。