つくば美術館

これまでのMC展について

いまから35 年前の1985年、当時の筑波大学大学院 修士課程芸術研究科 美術専攻絵画分野の洋画と版画を学ぶ学生の研究発表として、大学構内のギャラリーで行った展示を「MC展」と称して行ったのが始まりとなります。「MC」とは修士課程を指す「Master’s program Course」の略称です。展示スペースが限られていたこともあり、二人展の形式で1週間を会期とし、数週間にかけて行っていました。1990年(平成2年)にはこれまでの絵画分野が洋画、日本画の2分野となり、洋画×日本画、日本画×版画のような組み合わせによる展示となり、毎年11月に行われる恒例の展覧会となっていきました。

1990年(平成2年)に茨城県つくば美術館が開館し、1994年(平成6年)の11月15日〜11月20日の会期で「筑波大学大学院芸術研究科MC展」としてつくば美術館を会場として展覧会を行いました。以降の「MC展」は、毎年茨城県つくば美術館を会場としています。
2007年(平成19年)の大学院統合再編により、芸術研究科から人間総合科学研究科博士前期課程芸術専攻となりましたが、洋画、日本画、版画を研究する学生が「MC展」の名称を引き継いで展覧会を行ってきました。

2020年(令和2年)4月からは、全大学院組織を学位プロクラムに移行する日本初の改革を行い、人間総合科学学術院 人間総合科学研究群 芸術学学位プログラム(博士前期課程)としてスタートしました。新しい教育システムとなりましたが、「MC展」のこれまで積み重ねた実績を引き継ぐとともに、質の高い展覧会を目指してこれからも取り組んでまいります。