館長の決断: 討論のための問い

1. もしもあなたが館長であったなら、どのような決断をしますか。修復を続けますか、やめますか。その理由は? その判断にかかわって、次のような点についても考えてください。

 

a. 決断をするにあたって、あなたは他の人の助けを求めますか。もし求めるとすれば、誰の助言を求めますか。

 

b. 納得がいく決断をする前に、解決しておきたい問いはありますか。その問いを書き出して、それがあなたの決断にとってなぜ重要なのか、その理由を考えよう。

 

2. ピエール博士の発見で、『ヤコブのはしご』の経済的な価値は変化したと考えますか。 同様にその絵画の価値に関連する他の問いを考えみよう。

 

a. その絵の美的価値は変化しますか。

 

b. その絵の歴史的価値は変化しますか。

 

3. 美術品が破損されたり、盗まれたりしたとき、誰が苦痛を被りますか。

 

 

4. ある作品が破損されたとします。あなたは、美術館の他のコレクションを守るためにどんな対策をとりますか。

 精巧な安全システムや守衛のための人件費は、かなりコストがかかります。コストのかからない方法で、しかも来館者に作品を身近に公開できなければなりません。何が良い方法でしょうか。そして、それはなぜでしょうか。

 

Katz, E.L., & Lankford,E.L., Plank,J.P.(1995). Themes and foundations of art, St.Paul: West Publishing Company.より