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バーナード・リーチ作 鉄釉流掛筒形建水 てつゆう ながしがけつつがた けんすい

作者生没:1887 香港(英国植民地)[現中華人民共和国] – 1979 セント・アイヴス(英国)

製作時代:1923年
員数:1
寸法(高×口径×底径):11.5 × 12.3 × 9.1cm
所蔵番号:2005-JC-IS023
展覧会歴:「茨城県近代美術館+筑波大学所蔵 石井コレクション展」茨城県つくば美術館 2007年10月5日-28日 cat. 85; 「筑波大学所蔵 石井コレクション 東洋陶磁の華 —明・清・朝鮮・有田を中心に」茨城県陶芸美術館 2011年4月28日-6月19日 cat. 96;「まなびあテラス開館記念 筑波大学所蔵 石井コレクション展 美と出会う:[後期]陶磁器と出会う」、まなびあテラス[東根市美術館]、2016年12月17日〜2017年1月29日、cat. 59。

解説:
バーナード・リーチは、イギリスの陶芸家、画家。幼少期を母親の母国である日本で過ごし、帰国後に版画を学んだ。22歳で再来日し、陶芸家の富本憲吉らと知り合い、陶磁器の製作を始めた。本作は、ろくろで形を作ったものだが、飴色の表面にかけられた黒い鉄釉の直線的な流れが、リズミカルな模様となって器に趣を与えている。なお、底部にはSとIの字を組み合わせた窯印が刻まれ、箱のふたの裏面にも墨で「B.L.」「St. Ives 1923」と書かれていることから、1923年にセント・アイヴスの窯で作られた作品であることが分かる。セント・アイヴスは、イングランド南西部にある海辺の街。1920年リーチはここに日本風の登窯を築き、陶磁器製作の拠点とした。