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色絵龍虎文輪花皿 いろえ りゅうこもん りんかさら

製作時代:江戸時代 17世紀
窯名:有田 柿右衛門
員数:1
寸法(高×口径×底径):3.6 × 18.2 × 10.7cm
所蔵番号:2005-JC-IS013
展覧会歴:「茨城県近代美術館+筑波大学所蔵 石井コレクション展」茨城県つくば美術館 2007年10月5日-28日 cat. 75; 「筑波大学所蔵 石井コレクション 東洋陶磁の華 —明・清・朝鮮・有田を中心に」茨城県陶芸美術館 2011年4月28日-6月19日 cat. 75;「まなびあテラス開館記念 筑波大学所蔵 石井コレクション展 美と出会う:[後期]陶磁器と出会う」、まなびあテラス[東根市美術館]、2016年12月17日〜2017年1月29日、cat. 34。

備考:「ふしぎ!たのしい!ゲンダイトーゲイ -親子でめぐる やきもの図鑑」茨城県陶芸美術館 2012年7月21日-9月23日 「タッチ&トーク」貸出作品

解説:
柿右衛門は、17世紀に有田で作られた陶磁器の一種。赤や黄などの暖色系の色を用いて絵付けし、真っ白な素地と余白の多い、絵画のような文様を特徴とする。オランダを通して世界中に流通し、特にヨーロッパで珍重された。本作は、1670-80年代に製作されたと思われる、典型的な柿右衛門様式の皿。ろくろで成形後、型にあわせて周囲を花のような形に仕上げ、濃い紅色で縁取りしている。その中に竹にからむ龍とそれを見上げる虎が、黒の輪郭線と赤、青、黄、緑、金の彩色で表されている。充分な余白と鮮やかな色彩が、素地の白さをより引き立てている。なお、これに近似する陶片が、通称「柿右衛門古窯跡」(佐賀県有田町南川原地区下南川原山)から発掘されている。