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色絵片身替椿文皿 いろえ かたみがわりつばきもん さら

製作時代:江戸時代17世紀
窯名:有田 古九谷五彩手
員数:6
寸法(高×口径×底径):2.2 × 14.2 × 8.7cm
所蔵番号:2005-JC-IS001
展覧会歴:「茨城県近代美術館+筑波大学所蔵 石井コレクション展」茨城県つくば美術館 2007年10月5日-28日 cat. 64; 「筑波大学所蔵 石井コレクション 東洋陶磁の華 —明・清・朝鮮・有田を中心に」茨城県陶芸美術館 2011年4月28日-6月19日 cat. 65。

解説:
古九谷は現在の佐賀県有田で焼かれた、華麗な色彩と斬新なデザインを特徴とする江戸時代初期の陶磁器群。本作は17世紀中頃に製作されたと考えられる皿。折り返しの縁を群青色で塗り、表面のおよそ半分を青緑色で塗りつぶす「片身替」(釉薬の調子や文様を二分した意匠)になっている。青緑色で染められた区画には、黒い輪郭線の花模様が濃い青で彩色されている唐草文が、一方の白い区画には、やはり黒の輪郭線に黄、緑、紫で色づけされた椿の枝が描かれ、それぞれの区画は、黒線と黄色で塗られた境界線で仕切られている。さらに、裏側にも三方に緑色と赤色の松葉文がある。なお、裏面中央の高台内には「角福」銘がある。