創造的復興:視点構築論2・第8回目は、建築家であり筑波大学准教授である貝島桃代先生をお招きし、建築家による復興支援ネットワーク(アーキエイド)の活動について講義していただきました。アーキエイドでは、牡鹿半島を中心にサマーキャンプやワークショップなどを行い、浜の未来を考えたり高台移転計画、コアハウスの建設などを進めています。
どの活動も地域の素材を生かすことを大切にしており、自分たちの地域を誇りに思えることを目的とした支援活動のあり方はとても参考になりました。
Archiaid http://archiaid.org/
(橋本)
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創造的復興:視点構築論2・第9回目の予告と関連展示のお知らせ
視点構築論2・第9回目は、現代美術家/北澤潤八雲事務所代表の北澤 潤さんにお越し頂きます。北澤さんは、全国各地でコミュニティを創造する活動を行ってきました。震災後には仮設住宅の中に「一日限りの手づくりの町」をつくりあげる『マイタウンマーケット』を企画しました。
『創造するコミュニティ』
会場:筑波大学 6A棟208教室
日時:6月14日(金)16:45〜18:00
また、視点構築論2での講義に先駆け、今までの北澤さんの活動を紹介する展示を行っております。展示では《マイタウンマーケット》《リビングルーム》《放課後の学校クラブ》の3つの活動が紹介されています。
『北澤潤八雲事務所のプロジェクト』
会場: 筑波大学 6A棟エントランスギャラリー
日時: 6/11(火) -6/14(金) 10:00〜17:00
講義、展覧会ともにどなたでも参加できます。(片岡)
三陸視察ツアー
6/1,2に、今年も一泊二日の三陸視察ツアーを行いました。震災から二年が経ち、被災地は今どのような状況であるか自分たちの目で確かめます。今年は学生、教員合わせて約40名が参加しました。
一日目はまず石巻の復興商店街を訪れ、各自商店街のお店や高校生が中心となって運営している食堂などで昼食を取りました。
その後石巻沿岸部、門脇地区へ向かい門脇小学校を見学、がんばろう石巻・ありがとうハウスを訪問し、ありがとうハウスの尾形さんの被災体験をお聞きしました。実際の状況と報道との違いがあったこと、「来年、再来年のことより明日を見たい」という話はとても心に残りました。
被災地は昨年よりもがれきの山は減り、津波で流された跡は草地や空き地が広がり人の気配のなさに物悲しさを覚えました。
宿泊先の牡鹿半島に入り、現地でボランティア活動されている方から震災直後の混乱状況や、人口減少など現状の問題や取り組みなどをお聞きしました。
宿泊先では夕飯後、一人ずつ一日目の感想を話しました。「実際に来てみたけど実感が沸かなかった。想像することの難しさを感じた」「無力感を覚えた」「メディアを通してでなく自分の目で確かめられた」などの感想があり、困惑した様子も見られましたがみんなで意見を共有でき有意義な時間を持つことができました。
二日目はまず女川町を訪れ、津波が押し倒した鉄骨の建物の見学、続いて向かった南三陸地区の復興商店街では南三陸のならではのご馳走を頂き、また安藤先生の復興住宅を見学しました。
最後に東松島のおのくん制作現場を訪れ、仮設住宅の方たちが生き生きと制作にあたっている姿を見ることができ、無力感を覚えた一日目から復興支援はできることから始めればいいと希望を持つことができました。
今回の三陸視察でも多くの方々にご協力いただき、また貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
参加した学生は自分の目で見て感じたことをチームのみんなに報告し、今後の活動に生かしてほしいと思います。(橋本)
創造的復興:視点構築論2・第7回目
創造的復興:視点構築論2・第7回目は、美術家の小沢剛さんをお招きし、震災後の活動と福島に向けたまなざしについて講義していただきました。
小沢さんは子どもたちを喜ばせたいという想いから、避難所での凧揚げワークショップや、放射能の影響で外で遊べない子どもたちに室内でも楽しめる遊び場を提供するなどの活動をされてきました。また、どこからでも福島を発信できる機能を持った作品を作りたいとアフリカと福島を結ぶ作品を制作され、制作のためにガーナを訪れた時のエピソードを語ってくださいました。その作品は現在ヨコハマ創造センターにて展示されています。6/9(日)までの展示ですのでお見逃しなく!
「小沢剛 高木正勝 ―アフリカを行く」
http://www.yaf.or.jp/ycc/
(橋本)
予告 創造的復興:視点構築論2・第8回目
予告 創造的復興:視点構築論2・第7回目
創造的復興:視点構築論2・第6回目
予告 創造的復興:視点構築論2・第6回目
創造的復興:視点構築論2・第5回目
創造的復興:視点構築論2・第5回目は、大友 良英さん(ギタリスト、ターンテーブル奏者、作曲家、プロデューサー)をお招きし、「プロジェクトFUKUSHIMA!を通じた活動について」をテーマに講演していただきました。
福島の人たちと外の人たちをつなげる中間領域としてこのプロジェクトを立ち上げたという話や、大風呂敷、旗立て、盆踊りなどこれまで行われたフェスティバルの紹介をしてくださいました。フェスティバルは参加者がそれぞれ好きな音楽やアート、ダンスなどどんなかたちでも参加でき、色んな立場や考えの違う人たちを結びつけてしまう魅力があります。大友さん自身が楽しんでこのプロジェクトを動かしていることが伝わってくる講演でした。(橋本)