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AnimalExpress(AX)壁画プロジェクト

つくばアート事業部

担当教員:渡和由(准教授・環境デザイン)
共立製薬株式会社つくば先端技術開発センター敷地の外壁に社員やその家族、周辺地域の住民とともに壁画を制作した。つくば市の協力の下、産学協働のアート活動のモデルプロジェクトを目指して、約半年間、中心となった社員とともに話し合いを重ねて準備を進めた。これまでの壁画プロジェクトと異なり、約90mという長さがあることを活かして、子供から高齢者まで誰でも楽しんで参加できるプログラムとなるよう検討した。壁画案は、同社が動物の薬を取り扱っていることから、茎崎地域の花である「ひまわり」を動物が受け渡ししていくというストーリーを描いた。壁画制作イベントの約1週間前から現地での準備を学生と中心となった社員で行い、12月のはじめの週末に2日間かけて「AX」を描いていった。参加人数は、延べ約200名であり、準備や仕上げ作業を含めて参加した学生数は約30名という大規模な壁画制作プロジェクトとなった。イベント時には、道路は制作者と見学者で溢れ、まるで縁日のようであった。仕上げ作業をしていると、「ここは私が描いたんだよ」という子供が通り掛かった。高くて重々しいコンクリート壁の道は、今では通学路にしている小中学生にとっても、散歩道にしている近隣施設の高齢者にとっても、たくさんの動物に出会える楽しみな道に変わったことだろう。
年間スケジュール
2007.5
チーム分け
アイディア出し
6
つくば市内アート壁画現地調査
名刺づくり
7
依頼者との顔合わせ
現地及び周辺調査
事例調査
9
壁画制作プログラム検討
壁画案検討
依頼者との打合せ
10
壁画制作プログラム作成
壁画案作成
依頼者とのワークショップ
11
依頼者と最終確認打合せ
壁画制作試行
スタンプ、ステンシルの準備
下地塗り、下描
12
参加者事前ワークショップ
壁画制作イベント
仕上げ
壁画制作プログラム
 壁画制作イベントの約1週間前から、学生と一部の社員で、下地として白色を塗り、プロジェクターで投影して下書きするなどの準備がはじめられた。
  制作イベント当日の朝には、ワークショップを開催して、ステンシル形式で動物の形が浮き出るように小さい子供や高齢者が簡単に塗れる工夫をした。壁画制作は、学生が塗り方や色のアドバイスをしながら、進められた。学生が調色することで、緑だけでも木の緑、海の青緑、草原の黄緑といった、微妙な色彩の色を多数用意することができた。昼食時には、同社の庭で食事が振舞われ、多くの人々と壁画について意見交換することができた。 
  制作イベントの数日後、学生と一部の社員で虹や地下部分など塗り残した部分を塗り上げ、完成させた。
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