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奥座敷「ふすま絵制作」

里山保全の建築プロジェクト/手作り古民家再生住宅

担当教員:藤田志朗(筑波大学教授)、太田圭(筑波大学助教授)、程塚敏明(筑波大学助教授)
「里山」をテーマとして、つくばでも馴染みのある「蓮の花」を描くことにした。共同制作をする皆が蓮を実感するために穴塚大池や蓮池に何度も通って 写生をした。その中から「朝と夕の情景」を描く作品のイメージが沸いてきた。制作は持ち寄った写生をもとにした下図の作成から本紙への転写、骨描き、 下塗りへと進み、天然岩絵具を主とした彩色と箔の平押しや砂子を織りまぜた装飾的な構成を目指した。画面には池の周辺に生息するものも描かれ、 ひと夏を経て完成した。古民家という現代の住宅とは異なる明かりの中で、朝方をイメージした銀地に白花の『朝蓮』と、夕方をイメージした金地に赤 花の『夕蓮』が落ち着きのある華やかさを見せた。
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