平成23年度 芸術専門学群 卒業制作展/博士前期課程芸術専攻 修了制作展 2012年1月31日~2012年2月19日

開催情報

    卒業制作展 前期(2012年1月31日-2012年2月5日)
    芸術専門学群

  • 芸術学:芸術史・美術史/芸術支援
  • 美術:洋画/日本画/彫塑/書/版画


    卒業制作展 後期(2012年2月7日-2012年2月12日)
    芸術専門学群

  • 構成:総合造形/クラフト/構成/ビジュアルデザイン
  • デザイン:情報デザイン/プロダクトデザイン/環境デザイン/建築デザイン


    修了制作展 (2012年2月14日-2012年2月19日)
    博士前期課程芸術専攻

  • 芸術学:美術史/芸術支援/洋画(版画)/日本画/彫塑/書
  • デザイン:総合造形/クラフト/構成/ビジュアルデザイン/情報デザイン/プロダクトデザイン/環境デザイン/建築デザイン


美術史・芸術支援卒業論文発表会(2012年2月3日13時〜)
於:筑波大学大学会館特別会議室


美術史・芸術支援修士論文発表会(2012年2月17日13時〜)
於:筑波大学総合交流会館マルチメディアルーム

exhibition2012






つくば美術館
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2-8
開館時間 9:30-17:00
月曜休館 5・12・19日は15:00閉館(入館は14:30まで)


アクセス

  • つくばエクスプレス
    「つくば駅」下車A2出口より徒歩3分
  • JR常磐線
    ひたち野うしく駅東口/荒川沖駅東口/土浦駅西口よりバス「筑波大中央」行き、または「つくばセンター」行き乗車「つくばセンター」下車 徒歩3分

※できるだけ公共の交通機関をご利用ください。お車の際は指定駐車場「南2」をご利用ください。

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関連webサイト

茨城県つくば美術館

平成22年度 芸術専門学群 卒業制作展/博士前期課程芸術専攻 修了制作展 2011年2月1日~2011年2月20日

開催情報

    卒業制作展 前期(2011年2月1日-2011年2月6日)
    芸術専門学群
    芸術学:芸術学・美術史、芸術支援
    美術:洋画、日本画、彫塑、書、版画

    出展者一覧


    芸術学 卒業論文発表会(2011年2月4日13時〜)
    於:筑波大学大学会館特別会議室


    卒業制作展 後期(2011年2月8日-2011年2月13日)
    芸術専門学群
    構成:総合造形、クラフト、構成、ビジュアルデザイン
    デザイン:情報デザイン、プロダクトデザイン、環境デザイン、建築デザイン

    出展者一覧


    修了制作展 (2011年2月15日-2011年2月20日)
    博士前期課程芸術専攻
    芸術学:美術史、芸術支援、洋画[版画]、日本画、彫塑、書
    デザイン:総合造形、クラフト、構成、ビジュアルデザイン、情報デザイン、プロダクトデザイン、環境デザイン、建築デザイン

    出展者一覧


    美術史・芸術支援修士論文発表会(2011年2月18日13時〜)
    於:筑波大学総合交流会館マルチメディアルーム


2011筑波大学卒業制作展・修了制作展






つくば美術館
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2-8
開館時間 9:30-17:00 
月曜休館 6・13・20日は15:00閉館(入館は14:30まで)


アクセス

  • つくばエクスプレス
    「つくば駅」下車A2出口より徒歩3分
  • JR常磐線
    ひたち野うしく駅東口/荒川沖駅東口/土浦駅西口よりバス「筑波大中央」行き、または「つくばセンター」行き乗車「つくばセンター」下車 徒歩3分

※できるだけ公共の交通機関をご利用ください。お車の際は指定駐車場「南2」をご利用ください。

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関連webサイト
茨城県つくば美術館

お詫びと訂正
2011年1月29日発行の常陽リビング(10ページ目)の掲載記事に誤りがありました。
誤:239名
正:179名
訂正をさせていただくとともに謹んでお詫び申し上げます。

平成21年度 博士前期課程芸術専攻 修了制作展 専攻紹介

平成21年度 博士前期課程芸術専攻 修了制作展の開催情報についてはこちら



博士前期課程芸術専攻

    美術史
    「美術史」という学問分野は、「芸術とは何か」という根本的な問題をはじめ、人間の創造活動によって生みだされた視覚的なもの=造形芸術(美術)に関することがらを研究対象としています。

    わたしたちはそのような「美術史」を、作家論と作品論を主軸として、複数の学問分野や領域を視野に入れた幅広い知見をもって、様々なアプローチから体系的かつ歴史的に探求しています。

    主に西洋古代美術史・西洋近世美術史・近代美術史・日本美術史の4分野に分かれており、各専門分野のなかで自らの専門性を高めています。


    芸術支援
    芸術支援領域は、人間の感性を豊かにし、社会にうるおいを与える芸術のちからを支えるための環境形成・支援・応用に取り組む「芸術による社会貢献者」の育成を目指して、平成19年度博士前期課程発足とともに設置された新しい領域である。
    専門科目としては、「芸術支援学」「美術論」など美術館や美術に関わる理論、「美術教育内容論」「芸術教育方法史」「芸術文化政策」など芸術教育や文化政策に関わる理論等の習得とともに、筑波大学所蔵美術コレクション等を活用した展示企画に関わる授業(「芸術支援学演習」)や美術鑑賞支援活動の実際に関わる授業(「芸術学習支援論」)等を受講することができる。
    これらの特色あるカリキュラムの履修を通して、芸術と社会生活との関わりを考え、理論と実践の両面からの課題に取り組み、その基礎の上に、各自の研究課題を通して、新しい芸術支援のあり方を探求することを目指していく。


    洋画
    私たちは、制作を繰り返しながら、自らの課題について独自の表現内容と方法を模索してきました。
    授業や日々の生活の中で感じたこと、見ているもの、表現したいと思うものは各個人で様々です。
    制作するたびに湧き起こる描く内容に対しての問いや描くという行為に対しての問いに対し、常に明快な答えが出せるわけではありません。
    しかしながら、それぞれが持つ問いに真摯に向きあい、制作につなげることがその答えに近づく道だと考えています。
    2年という期間は何かを成すにはとても短く、修了制作とはいえ皆が発展途上の中におります。
    まだまだ未熟ではございますが、ご高覧、ご批評の程、よろしくお願い申し上げます。


    日本画
    日本画には、先人たちが築き上げてきた長い歴史があり
    その素材や技術などは日々進化をしています。
    しかし、現在でも「描く」ということの根源に変わりはありません。

    この度修了を迎えた私たちは、日本画を「描く」ということ、
    そして同時に素材や技法を学び、
    そこから各々の新たな表現の可能性を追求してきました。

    日々の研究の成果をご高覧頂ければ幸いです。


    彫塑
    土も石も木も金属も
    わたしたちの扱う素材は
    遥か昔からこの地球上に存在していたものです。

    土をこねる
    石を割る
    木を削る
    金属を叩く

    人類が誕生してからずっと繰り返されてきた、一見原始的ともいえるこの活動が彫刻を生みだし、現代において自分たちもそれと変わらぬ活動をしています。
    そこに必然性を感じるのは、こうした行為が人の本能であるからではないでしょうか。

    5人それぞれが、それぞれの素材を選択し
    これにかたちをあたえるべく対峙した時間と行為の蓄積です。
    その成果をご覧ください。



    突然ですが、「書」とは何だと思いますか?

    文字を綺麗に書くこと?
    パフォーマンス?

    捉え方はひと様々ですが、少なくとも私たちは「書」を芸術と捉えています。また、そんな私たちにとって「書」とは何かを振り返ってみると・・・

    生き甲斐?
    文字を使った自己表現?
    ただの暇つぶし?
    研究や古人と対話するための材料?
    それとも、ふりかけのごとく人生に彩りを持たせるスパイス?
    はたまた、二層夾宣のように人を熱く厚くするもの?

    でも、それは未だに靄に包まれたままです。ただ、気が付くと筆を持って文字を書いて、石を彫っている・・・「書」が何であれ自分たちにとってかけがえのない存在になりつつあるのは事実。
    だからこそ、その「書」とは何かを追い求めてこれからも走っていきます。それぞれの雙峰下ライフを糧にして・・・。


    総合造形
    「総合造形とは何を学ぶコースですか?」

    しばしば、私たちはこの様な質問に直面します。
    「現代美術を学んでいます。」と答えるのは簡単ですが
    それでは、次に現代美術とは何かを説明しなくてはいけなくなります。
    それは、非常に難しいことです。現代美術を学んでいる、と言っても
    「現代美術とは何か?」を学んでいるわけではないのです。

    世の中には様々なインプットがあります。
    それは、生活環境だったり、出会う人々であったり
    様々な事象であったりします。それらを美術のモチーフとして
    何を選択するかは人それぞれで違います。
    そして、それらモチーフをどんなカタチで表現していくか
    様々なアウトプットを考え出します。
    それは、立体作品であったり、平面作品であったり
    映像であったり、身体表現であったり
    こちらも何を選択するか、人それぞれです。
    その多様なインプットとアウトプットをいかにして
    結びつけるかを、私たちは日々学び、経験していきます。


    クラフト
    私たちが日々素材と向き合い、自らの手で関わり続けるということは、すなわち自然と向き合い、自然の英知と共に行為しているということでもあります。
    素材そのものを見つめ、関わり合うことを通して、私たちは有史以前から続いているものづくりの本質を見極め、またこの世界の物事の成り立ちを識り、自らの存在意義に気付くのです。
     
    手仕事による作品は、素材を見つめ続けてきたことの痕跡であり、新たな展開の兆しであり、また、つくり手と素材との英知の結晶ともいえるでしょう。
    私たちは陶磁、硝子、木工それぞれの視点から素材の可能性を再認識し、制作研究を通して新たな表現の展開をカタチにし続けていきます。


    構成
    私たちがものを作る時、形・色・材料・テクスチュア・光・運動などの「造形要素」と、バランスやリズム感などの「造形秩序」を組み合わせます。時には無意識に行ってしまうかもしれないこの作業を、意識的に分解し、そして再構築し、誰にでも説明できるように、また誰にでも創作できるように研究することが、構成領域の役割だと考えています。もちろん、その研究を生かした作品制作も行い、「理論」と「実践」を両立させることが、筑波大学の構成領域の特徴でもあります。

    私たちは博士前期課程での2年間で、平面構成、立体構成、色彩構成、運動造形、CG制作など、数多くの表現特性を学びつつ、造形の基本的な要素を見つめ直しました。最終的に各々が何に興味を持ち、それを掘り下げ、そしてどのような発想により秩序立てて作品を制作したのか、その研究過程も含めてご高覧いただければ幸いです。


    ビジュアルデザイン
    ビジュアルデザイン領域が追究するのは、視覚的・造形的手段により内容を美的・効果的に伝えるための媒体に関わるデザインです。すなわち、イラストレーション、タイポグラフィ、ダイヤグラム、印刷、写真、映像等を用いて、印刷物・出版物、各種のグラフィックプロダクツ、多様なメディアに展開する広告、環境におけるサインや色彩、またWebサイト等々をデザインする分野です。研究の内容は多岐にわたり、製品プロモーション、ブランディング、編集デザイン、ブックデザインといった総合的なデザイン、また、絵本・マンガの制作や研究等も含まれます。
    より美しく、より効果的に、より円滑に伝えるデザインとは何か。
    展示されている作品は、そのような問いに対する私たちなりの回答であり、研究の成果です。
    ご高覧いただければ幸いです。


    情報デザイン
    情報デザインとは、情報を伝達する様々なメディアや機器、その伝達システムを対象としたデザイン領域です。情報伝達のメディアには、新聞・雑誌・放送などのマスメディア、案内誘導や情報提示のインフォメーションシステム、電話等の通信機器、コンピュータ等の電子機器、インターネットのWebサイト、ゲームやデジタルコンテンツ、様々な情報を総合的に提示する展示施設など、実に様々です。それらの設計やデザイン、また様々な機器や装置とそれらのインターフェースや操作パネル等も情報デザインの対象です。日常生活で行なわれる情報とのコミュニケーションでは、子供からお年寄りまで分かりやすく使いやすいデザインが求められます。情報デザイン領域ではアクセシビリティ(近づきやすさ)やユーザビリティ(使いやすさ)などを学びながら分かりやすいコミュニケーションのデザインを研究しています。


    プロダクトデザイン
    プロダクトデザイン領域は、人が造りだす道具や機器、設備等の「モノ」およびモノと人・生活との「関わりのありかた」をデザインする領域である。
    人間は言語を操る動物であると言われるが、同時に道具を操る動物でもある。
    ゼムクリップからスペースステーションまで、自動車等の輸送機器、生活機器、産業機器、情報機器、家具、レジャー機器、環境設備機器等私たちの周囲に存在するあらゆるモノが、プロダクトデザインの対象となる。


    環境デザイン
    環境デザイン領域では、都市や農村、自然と人間が相互に良好な関係を持ちながら、快適で持続可能な社会環境を創出する考え方を幅広い視点から学んでいます。

    私たちが生活している「場」は、スケールの違いはあれ、すべて「環境」といえるものです。インテリアにはじまり、街路、公園、都市、地域といったあらゆるスケールの「空間」が対象です。そして、それらを総合的・有機的に扱うことによって、人間がより快適に生活できる空間の創造を目指しています。強いて言えば、環境をデザインするのではなく、「環境とデザイン」する方法を模索、提案しています。

    本年度は、都市における遊休農地、公営住宅の転用、住宅地の街路景観、屋外広告物を対象とし、研究を行いました。今日の私たちの生活を考えるきっかけになれば幸いです。


    建築デザイン
    建築デザイン領域は、建築に関する設計、計画、構想を学んでいる。表層的なデザイン力ではなく、その中で起こるプログラム、人々の行為、周辺環境、地域性など、私たちの暮らしを取り巻くあらゆる要素を総合的に考えて、空間をデザインする力を身につけるため、日々の課題に取り組んできた。卒業制作は、社会に対して新しい価値を提案すべく、頭を振り絞り、睡魔に打ち勝ち、魂をこめて仕上げた4年間の集大成だ。渾身の作品をお楽しみいただきたい。

平成21年度 芸術専門学群 卒業制作展 専攻紹介

平成21年度 芸術専門学群 卒業制作展の開催情報についてはこちら



芸術専門学群

    芸術学・美術史
    芸術専門学群の学生たちはみな、日々の生活のうちに楽しさや喜び、悩みや苦しみを抱きながら制作活動を続けています。つくられる作品のひとつひとつはみな、学生たちがそれぞれの大学生活を懸命に生きたことの、動かぬ証拠なのです。

    しかし考えてみれば、歴史の教科書に名を残すような巨匠たちも、私たちと同じように青春を過ごし、やがて老いを迎え、それぞれの人生に喜びや悲しみを見いだしながら作品づくりをしていたはずです。その点、美術作品は作家のおかれた境遇、あるいはその時代や地域の社会状況を映す鏡であるともいえます。作家たちは何を考えながらその作品をつくり、また現代を生きる私たちはそこから何を得ることができるのでしょうか。

    このような疑問に端を発するのが芸術学・美術史です。


    洋画
    美術専攻の洋画コースでは、古典から現代までの絵画表現について、基礎知識と技術を中心に学びます。「基礎は広くしっかり築き、その上に高い専門性を積む」という考えのもとに、流行に左右されることなく、本質的な創造を求めてきました。
    洋画の実習では、主に顔料を油で練り合わせた絵具を、キャンバス等の支持体にのせて描きます。“油絵”と言った方が分かりやすいかもしれません。透明感や光沢など、様々な表情に富む画材です。
    絵画はラスコーやアルタミラの壁画に見られるように最も原初的な表現であり、また純粋芸術のひとつと言われます。絵画は、現代まで多くの作家に選ばれ続けてきた表現です。紙と鉛筆があれば、誰でも絵を描くことのできる身近さもあります。

    自然から学ぶことを基本として、学生ひとりひとりの感性や悟性、潜在意識等、人間性を作品に高め、技術に支えられた創造を目指しています。


    日本画
    日本画は岩絵具をはじめとした独自の素材や伝統的な技術、表現方法に基づいていますが、それだけには留まっていません。
    現在ではそれらを土台として、より深遠な芸術の表現として、発展、展開をしています。
    芸術とは何かを常に問いかけながら自己の表現を追及しています。


    彫塑
    土・石・木・金属、それ自体に多くの歴史を刻んでいるものを相手に制作を行っています。それらの素材は固有の存在感を保ち続け、私たちは其の存在感の前に立ちすくむことがしばしばあります。しかし、制作を進めていく中で助けられている一面があることに気付きます。
    制作の上で大きな存在である素材と、自らの内にある衝動の間に生まれてくるものを確かめながら、塑像・木彫・石彫・金属彫刻などはるか昔から存在する多くの術の力を借りて対峙しました。
    その結果がここにあります。



    小さい頃に一生懸命お手本を見ながら書いた「習字」や「書写」。
    そこから一歩踏み出し、私たち書コースでは書を芸術として捉え学んできました。

    実技では、歴代の名筆を習う中で様々な表現法を身につけます。
    また理論では、名筆が生まれるまでの歴史的背景や当代の書人に関する理解を深めています。
    私たちはこうした実技・理論の双方から、各々の方法で書へのアプローチを試みてきました。

    今回、4年間の集大成として、各人が漢字・仮名臨書(古典のデッサン)各1点と創作1点、計3点の作品をこの場に発表させていただきます。

    自らの選んだ言葉を自らの表現法で書き表す書作品は、「書は人なり」という言葉があるように、その表現は十人十色。
    本展示からも、それぞれの色を感じて頂けたら幸いに存じます。


    版画
    版画というと多くの皆さんが小学校で教わった素朴な木版画を思い浮かべるかもしれません。しかし、一口に版画といってもその版の形式は実に多様です。

    多くの人に親しみ深い木版画をはじめ、古い西洋の書物に多く登場する銅版画、Tシャツプリントにも使用されるシルクスクリーン、版に描いた感触をそのままに表現することに優れたリトグラフなど、版を介在させる全ての表現が版画といえるのです。

    制作過程に版を介在させることは、支持媒体(紙やキャンバスなど)に直接描くことよりも幾分遠回りですが、私たちは版を制作するプロセスの面白さと、支持媒体に形が写し取られること、刷りによって得られる思いがけない効果を「版」の特性として愛して制作して参りました。

    ぜひ作品のそばによって洋画や日本画とは違う、版画独自の雰囲気を味わって頂ければ幸いです。


    総合造形
    現在のアートは、社会や個人の生き方の多様化に対応する形で様々な展開を見せています。新しい素材を使った造形制作や、写真や映像、インターネットなど新技術を使った表現、さらにはパフォーマンスなどの身体表現まで、その表現方法は様々です。
    総合造形では、そのような様々な表現方法を横断的に学びながら、各個人が独自の課題を見つけ、それぞれの表現に取り組んでいます。

    現在を生きる私たちの、日々の感覚や感情をすくいとることができる表現方法とはどういったものでしょうか。
    この領域の表現の多様性は、各個人がそれぞれの生活において感じていることに真摯に向き合った結果として現れてきたものです。

    総合造形領域では、このように様々な個人のあり方が交錯する中で、これからの文化を形作る表現を目指しています。


    クラフト
    クラフト領域は主に、陶磁、硝子、木の素材を扱います。

    実習や演習を通して、それぞれの素材を知るところを第一歩とし、素材と向き合い、その特性を活かしながら、いかに魅力をひき出すか。
    そして自分自身と向き合い、どのように自分の表現を行い、かたちにしていくか。

    日々、素材との対話、自分自身との対話を繰り返し、模索をしています。
    時には素材に翻弄されることもありますが、そこもまた、魅力の一つです。

    今年で四期目の卒業生と、まだまだ歴史の浅い領域ですが、それぞれの対話から生まれた表現を、どうぞご鑑賞ください。


    構成
    構成とは、あらゆる造形の基礎を研究する分野です。

    造形物は、色・形・素材・テクスチュア・コンポジションなど様々な要素で形づくられています。構成領域では、各要素を掘り下げて研究し、またどのような秩序をもって組み合わされ作品となるのか、その原理を体系的に研究しています。

    基礎科学である数学なしに、応用科学である宇宙工学が成立しないように、構成学なしでは、造形は成立しません。また、数学がそれ独自で専門分野であるように、構成学も単なる基礎ではなく専門分野の一つなのです。


    ビジュアルデザイン
    ビジュアルデザイン領域では、イラストレーション、タイポグラフィ、印刷、写真、広告デザイン、ダイアグラム、エディトリアルデザイン、絵本、マンガなど多岐にわたる作品を扱います。知識・技法を幅広く学び、色彩や文字などのビジュアルエレメンツを駆使して、美しく効果的な視覚伝達を目指します。ビジュアルデザインは、社会のあらゆるところに存在し、人々の間をつなぐ役割を担っています。私たちは、大学での学びを通してその重要性と面白さを知り、より効果的なビジュアルコミュニケーションを追求して制作活動に取り組んできました。4年間の集大成をどうぞご観覧ください。


    情報デザイン
    情報デザインとは、人間が作り出す全てのモノをより楽しく使いやすくするための新たなデザイン領域です。それは綿密な調査・分析などから構築される理論や、直感的な感性によってもたらされます。

    また21世紀のデザインは、単に機能的な使いやすさばかりでなく、見て、触れて、聞いて、五感と感性に響くシステム設計が求められています。そしてそれらはデジタルコンテンツや、グラフィックス、プロダクトなどあらゆる形態によって実現されます。

    例えば子供からお年寄りまで誰にでも使いやすいデザイン、ネットワーク上でのWebデザイン、デジタルカメラや携帯機器などのわかりやすい情報機器のデザイン、ゲームのデザイン、環境にやさしいデザインの尊重など、情報デザインはあらゆるところで活躍しています。

    さて、形はさまざまですが、大学4年間で得られた私たちのそれぞれの「答え」をご覧ください。


    プロダクトデザイン
    プロダクトデザイン領域は、人が造りだす道具や機器、設備等の「モノ」およびモノと人・生活との「関わりのありかた」をデザインする領域である。
    人間は言語を操る動物であると言われるが、同時に道具を操る動物でもある。
    ゼムクリップからスペースステーションまで、自動車等の輸送機器、生活機器、産業機器、情報機器、家具、レジャー機器、環境設備機器等私たちの周囲に存在するあらゆるモノが、プロダクトデザインの対象となる。


    環境デザイン
    環境デザイン領域の私たちは、「より良い関係を生む空間」を作るために日々考え、具体的な提案をしています。

    学習対象とする空間のスケールは室内から、街路、広場、公園、都市、地域まで様々です。

    どんな場所にも人や人以外の多くの要素が関わっているため、様々な範囲の視野を持ちながら、それぞれの立場に立って考え、「柔軟なあたま」でデザインすることを大切にしています。


    建築デザイン
    建築デザイン領域は、建築に関する設計、計画、構想を学んでいる。表層的なデザイン力ではなく、その中で起こるプログラム、人々の行為、周辺環境、地域性など、私たちの暮らしを取り巻くあらゆる要素を総合的に考えて、空間をデザインする力を身につけるため、日々の課題に取り組んできた。卒業制作は、社会に対して新しい価値を提案すべく、頭を振り絞り、睡魔に打ち勝ち、魂をこめて仕上げた4年間の集大成だ。渾身の作品をお楽しみいただきたい。

平成21年度 芸術専門学群 卒業制作展/博士前期課程芸術専攻 修了制作展 2010年2月2日~2010年2月21日

開催情報

    卒業制作展 前期(2010年2月2日-2010年2月7日)
    芸術専門学群
    芸術学:芸術学・美術史、芸術支援
    美術:洋画、日本画、彫塑、書、版画




    卒業制作展 後期(2010年2月9日-2010年2月14日)
    芸術専門学群
    構成:総合造形、クラフト、構成、ビジュアルデザイン
    デザイン:情報デザイン、プロダクトデザイン、環境デザイン、建築デザイン



    修了制作展 (2010年2月16日-2010年2月21日)
    博士前期課程芸術専攻
    芸術学:美術史、芸術支援、洋画[版画]、日本画、彫塑、書
    デザイン:総合造形、クラフト、構成、ビジュアルデザイン、情報デザイン、プロダクトデザイン、環境デザイン、建築デザイン



専攻紹介はこちら
芸術専門学群 卒業制作展 専攻紹介
博士前期課程芸術専攻 修了制作展 専攻紹介

卒修了展






つくば美術館
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2-8
開館時間 9:30-17:00 
月曜休館 7・14・21日は15:00閉館(入館は14:30まで)


アクセス

  • つくばエキスプレス
    「つくば駅」下車A2出口より徒歩3分
  • JR常磐線
    ひたち野うしく駅東口/荒川沖駅東口/土浦駅西口よりバス「筑波大中央」行き、または「つくばセンター」行き乗車「つくばセンター」下車 徒歩3分
  • 高速バス
    JR東京駅八重洲南口より「つくばセンター」ルート、つくばセンター下車 徒歩3分

※できるだけ公共の交通機関をご利用ください。お車の際は指定駐車場「南2」をご利用ください。

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関連webサイト
茨城県つくば美術館