ご挨拶

 新型コロナウイルス感染症の影響で第59回大会,第60回大会はオンラインでの開催を余儀なくされましたが,今年度の第61回大会は2022年11月11日〜13日の期間に名城大学天白キャンパスにて対面での開催を予定しております。残念ながら感染リスクを鑑みて,ポスター発表,懇親会の実施は断念しました。まだまだ従前の大会形式に完全に戻ったとは言えませんが,久しぶりの対面による大会で活発に議論が行われるよう,実行委員会一同,鋭意準備を進めています。ただし,新型コロナウイルスの感染状況により,大会会場や開催方式を変更する可能性があります。本ホームページにて随時,情報を更新しますのでご確認ください。

 生気象学は定義によれば,大気の物理的,化学的環境条件が生体に及ぼす直接,間接の影響を研究する学問であり,その対象とする領域は自然環境の他に,ビルディング,地下道,潜水艇,人工衛星等の人工環境をも含まれています。そのため,本学会の年次大会は生体(ヒト,動物,植物)と環境との相互作用を研究する多様な分野の専門家が全国から集まり,学際的な研究発表と議論が分かりやすく,かつ建設的に行われています。異常気象が生体へ甚大な影響を与えている昨今,生気象学の社会へ果たす責任は,より一層大きいものとなっています。

 最近,新型コロナウイルスの新規感染者が増加傾向であり予断を許さない状況ではありますが,本大会が充実した対面での交流の場となるよう,感染対策の徹底を心がけ大会の準備を進めています。多くの皆さまにご参加いただけますよう,心よりお願い申し上げます。

大会長 石井 仁(名城大学理工学部建築学科 教授)