博士論文:輪郭イメージを用いた、彩色に現れる行動の特徴に関する研究

梁元碩

彩色という基本的なデザイン行為が,教育経験によってどのように変化するのか探る研究。
彩色行動を,色鉛筆+塗り絵を用いた実験によって計量的に捉えて解釈した。結果、デザイン教育によってトーン調整のような全体のバランスを取りながら充実した表現にする彩色行動が強くなり、彩色対象の形の意味の影響を受けにくくなる。デザイン教育を受けていない被験者は要素の彩色が主体となり、塗り方も彩色対象の意味性に影響されやすいことがわかった。

指導:山中敏正