Modularity

継ぎ手を活かした多様な組み合わせができるテーブル

継ぎ手を活かした多様な組み合わせができるテーブル


作者:COHEN Yaniv

【作品概要】日本において精緻に発展した木の「継ぎ手」に着目し、そのサンプルの実測とカタログ化をおこなった研究成果を活かし、継ぎ手の美しさを表徴する家具をデザインした。継ぎ手の特性により、組み替えるだけで3種類の組み合わせが可能である。シックハウスのもととなる接着剤が不要,多様な素材を複合的に使用できるなど、さまざまなメリットを持つ継ぎ手を現代に呼び戻す先触れとも位置づけられる作品である。

2009年2月:2008年度筑波大学大学院芸術賞(最高賞)

kaleidoglobe

世界の情報を観る万華鏡

世界の情報を観る万華鏡

世界の情報を観る万華鏡

世界の情報を観る万華鏡


作者:池内隼生、内山 俊朗、鎌谷崇広、鈴木 健嗣

【作品概要】「kaleidoglobe」は、世界各国の最新情報を混ぜ合わせ観て楽しむ、情報化・グローバル化時代の万華鏡である。球体ディスプレイには選んだ国の最新情報がその国の言語で投影され、読める言語は情報として取得し、読めない言語は模様として捉えることで観賞する。リアルタイムに書き換えられていく情報と各国の組み合わせを試行し、美しい文字造形を探求してみよう。

2009年2月:筑波大学芸術賞(最高賞)

Emotional Map

喚起させる地図

喚起させる地図


【作品概要】作者:林裕也

地図などダイアグラムでは、合理的に整理しわかりやすく提示している。そこには失われる情報がある。Emotional Mapは、その失われた情報を喚起させる地図表現。作品は、スポーツ競技のフィールドの距離の地図化である。それぞれのフィールドを1m毎の矩形で俯瞰撮影し、それを冊子にまとめている。ページをめくり連続するイメージから、フィールドの距離感を、ただ数値で指し示される以上のものが表れてくる。

2009年2月:筑波大学大学院優秀作品賞

Gemini

"盗み聞き"美術鑑賞支援ロボット
作者:笠井洋志

【作品概要】Geminiは、2体1組で行動する、おしゃべりな鑑賞支援ロボットである。美術館の鑑賞者に、直接作品の解説を行うのではなく、鑑賞者がロボット同士の会話を「盗み聞き」することで、作品に関する情報を得ることが出来る。盗み聞きした他人の会話は、面白く聞こえる。また盗み聞きという行為によって、鑑賞者は能動的に、作品に関する情報を得ようとする。こうして鑑賞体験はより豊かなものとなる。

2009年2月:筑波大学芸術専門学群長賞

新選体操書(デジタル版)

日本で最初の軽体操の指導書のデジタル版

日本で最初の軽体操の指導書のデジタル版


作者:阿部友宏

【作品概要】文部省は、近代体育を形成するため、体育の研究教育機関「体操伝習所」を1878年に設置し、G.A.リーランド(1850?1924年、米国)を招聘した。1882に発行した『新撰体操書』はリーランドが行った実地教授の実際と諸説を坪井玄道が訳術したもので、日本で最初の軽体操(普通体操)指導の手引書である。その貴重な『新撰体操書』の全ページを現代語訳の補足付きで閲覧できるインタラクティブ本の『新撰体操書』。

2008年:筑波大学体育ギャラリー「体操伝習所130周年記念展」展示

Sound Scope Headphones

感性行動に基づいた音楽鑑賞システム

感性行動に基づいた音楽鑑賞システム


※映像による展示

作者:李昇姫、池月雄哉、浜中雅俊

【作品概要】Sound Scope Headphones は、「聴きたい音を探す」ことを可能にした直感的インタフェースである。特徴は、頭を上下左右に振ったり、手を耳に近づけて耳を済ませるようなポーズをするなど、人間が音を聴くときに自然に行う動作をヘッドフォーンに搭載した電子コンパス、傾斜センサ、距離センサの3種類のセンサで可能にしたものである。自分が聴きたいパートの音を探しながら、演奏を聴くという新たな音楽鑑賞の提案である。

2006年2月:第9回文化庁メディア芸術祭「先端技術からアートへの提案」出展
2006年2月:日本情報処理学会口頭発表
2006年9月:Full Paper, International Conference on Music Information Retrieval in Victoria, Canada
2006年11月:Full Paper, Design and Emotion Conference in Goteborg, Sweden

Museumu of Dyslexia

失読症の博物館

失読症の博物館


※映像による展示

作者:飛鳥川舞

【作品概要】テーマにディスレクシアという学習障害を取り上げ、映画制作とミュージアムの建築設計を行った。ディスレクシアの人は字に対して認識に困難を示すものの、逆に空間把握能力が人よりも優れていることが多い。日本においてディスレクシアを伴っている人は二十人に一人という高い割合だが障害に対する認知度は低いのが現状だ。ディスレクシアと建築空間を映画でストーリー化することにより、わかりやすく表現し、疑似体験できる。

2009年2月:筑波大学芸術専門学群卒業制作展

The Future of Food

RCA英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートとの共同ワークショプ

RCA英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートとの共同ワークショプ


※映像による展示

作者:英国RCA、IDE+筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻、感性認知脳科学専攻
協力:二宮ハウス(社団法人科学技術国際交流センター)、全農茨城本部 ポケットファームどきどき、筑波大学茶道部宗桐会、大津漁協、食品総合研究所、British Council Japan

【作品概要】未来の食(The future of Food)というテーマの基に、筑波大学大学院芸術専攻と英国王立美術大学院(Royal College of Art)IDE (Innovation.Design.Engineering)部門は、両校の大学院生による共同プロジェクトを行った。英国王立美術学院の大学院生30名が筑波大学を訪れ、2週間に渡る共同ワークショップを行い、その後、それぞれの大学院での作業を経て行われたプロジェクトの成果を発表する。

2008年11月:東京デザイナーズウィーク コンテナ展

Aesthetics in Interaction

クラシック音楽によるタンジブルインタラクション

クラシック音楽によるタンジブルインタラクション


※映像による展示

作者:金善和、大友邦子、小野千代子、金多賢、國村大喜、顧衆、孫慈禧、飛鳥川舞、横田知沙、片桐春菜、高嶋結、青木美歩、Maarten Srugmans, Dhaval Vyas, Joran Damsteegt, Niels Molenaar, Bart Dohmen, Yves Florack, Gerrit Willem, Niek Otten, Stefan Zwegers, Eva Deckers, Jeroen Brok, Loes Smits, Kristin van der Aalst, Chris Heger, Rob Tieben, Jan van der Asdonk

【作品概要】本学の芸術専門学群デザイン専攻、大学院芸術専攻、感性認知脳科学専攻と国際交流協定を持っているオランダ王国アイントホ−フェン工科大学(TU/e)の工業デザイン修士学生とのコラボレーションによる作品である。18世紀ヨーロッパの各地で作曲されたクラシック音楽を取り上げ、各曲の時代による文化的、地理的背景を考え、曲からの印象(inspiration)を身体の動きで表すインタラクション作品を提案した。条件としては、手で触れるもの(Tangible Interaction)。TU/e16名、筑波大学12名、計28名の学生が9チームに分かれて5日間で行った制作プロセスを紹介する。

pakipo

色を探して割って使うクレヨン

色を探して割って使うクレヨン


作者:越野結夏子
協力:フレーベル館

【作品概要】6本入りのクレヨンには6色しかない。12本入りのクレヨンには12色しかない。pakipoは1枚に無限の色がある。制限のない色の中から、色を探して、見つけて、パキポキ割って、塗る。こだわりやさんのためのクレヨン。

2008年12月:キッズデザイン・プロスペクティブ・コンペティション2008最優秀賞