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加納光於「「波動説」ーintaglioをめぐって No.12」

 

作者生没:1933東京 –
制作年:1984-85年
技法材質:インタリオ
寸法:41.4×56.0cm
エディション:24/30
署名等:マージン左下にエディション番号「24/30」; 同右下に署名「m Kano」

展覧会歴:「加納光於『波動説』―インタリオをめぐって―」アキライケダギャラリー(東京) 1985年;「茨城県近代美術館コレクション展+筑波大学所蔵 石井コレクション展」茨城県つくば美術館 2007年10月5日-10月28日 cat. 20;「紙上の技法学 筑波大学所蔵 石井コレクション」2012年1月7日-2月19日 武蔵野市立吉祥寺美術館 cat. 34;「まなびあテラス開館記念 筑波大学所蔵 石井コレクション展 美と出会う:[前期]絵の世界と出会う」、まなびあテラス[東根市美術館]、2016年11月3日〜12月11日、cat. 23。

文献:寺門臨太郎編『筑波大学所蔵石井コレクション Ⅰ. 絵画』、筑波大学芸術学系、2011年、cat. 79。

所蔵番号:2005-JP-IS007

作品解説:
加納光於は数々の国際展で高く評価される、我が国を代表する銅版画家の一人であり、装丁や舞台美術も手がけている。彼は銅版画を「金属をめぐる思考」であると考え、物質としての版である金属の状態と変化に強い関心をもち、エッチング以外の自作銅版画をすべて「インタリオ」と呼んでいる。本作を含むインタリオ連作「波動説」では、色彩が流動する世界の中に発現して形態を生成する一瞬の固着が表現されている。金属の物質感を伴った深みのある、しかし純度の高い色彩がその特徴である。