【行事紹介】平成24年度筑波大学卒業式・祝賀会・謝恩会

3月25日、平成24年度の卒業式が行われました。心配されていた天気も、快晴とまではいかないものの、傘が要らないほどの小雨となり、大学会館前の広場は大勢の人で賑っていました。様々な学群・学類の学生が一堂に会すこの日、久々の再会を喜ぶ姿も多く見られました。中には在校生が卒業生に花束を渡す場面も。それぞれの学生がこれから歩む進路は異なりますが、この筑波大学での学生生活を通して得た縁を、ずっと大切にしてほしいと思います。大学会館で全体の式が終わった後、芸術専門学群の学生は5C216教室へ移動し、そこで学位記授与式が行われました。思い返せば、入学当初もこの教室でオリエンテーションやフレッシュマンセミナーを受けたものです。大学生としての生活への期待や不安を抱えながら5C216教室の席に座ったあの日から4年。思い描いていた「4年生」の背中に、どれほど近付くことができたのでしょうか…
学位記授与式の後は、学生にはお馴染みの「体芸食堂」にて、祝賀会が行われました。専攻が違うために普段はなかなか会うことがなかった人とも、ゆっくりと話をしたり、一緒に写真を撮ったりすることができました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、名残を惜しみながら体芸食堂を後にするのでした。その後、デザイン専攻の卒業生・修了生で集まり、先生方への謝恩会を開きました。食事をしながら、会場のあちこちで、大学での話や将来の話などの話に花が咲いているようでした。このメンバーが学生として集まる機会もこれで最後ということで、私も友人らと一緒に学生生活で考えたことや、これからやりたいことについて、しんみりとしながら話していました。この先それぞれの苦悩や喜びが待ち受けていることと思いますが、今まで通り、たまには一緒に食事にでも行って、支え合っていけると良いなと思います。また謝恩会の最後には、感謝の気持ちを込めて、お世話になった先生方へ花束を贈呈いたしました。先生方には、授業や卒業研究などは勿論のこと、学校の行事やその他イベントなど、いろいろな面で私たち学生をサポートしていただき、本当にありがとうございました。
今まで様々な活動を共にしてきたデザイン専攻の仲間たちですが、この日が終わってしまえばそれぞれに新しい生活が始まり、ほとんどの人とはしばらく会えなくなります。ずっと続くかのように思えていた皆との日々も、しばらくお休みです。ですが、きっとまたいつか全員で、いつもの笑顔で集まりましょう。[デザイン専攻4年 M.I]

それぞれの道が待っています

それぞれの道が待っています

感謝と決意を胸に、乾杯!

感謝と決意を胸に、乾杯!

お世話になった先生方へ、花束の贈呈

お世話になった先生方へ、花束の贈呈

 

【行事紹介】卒業制作展 後期展が始まりました

現在、つくば美術館にて開催中の「平成24年度 芸術専門学群 卒業制作展/博士前期課程芸術専攻 修了制作展」は、もうご覧になりましたか?2月5日から11日まで開催されていた「前期展」では、芸術史・美術史や芸術支援、洋画、日本画、彫塑、書、版画といった領域で学んできた学生たちの素晴らしい作品が並んでいました。
そして12日に展示替えを行い、13日からは「後期展」が始まりました。この後期展では、構成専攻(総合造形、クラフト、構成、ビジュアルデザイン領域)とデザイン専攻(情報デザイン、プロダクトデザイン、環境デザイン、建築デザイン領域)の学生の作品が展示されています。今年の後期展では、例年より多い総勢66名の学生が作品を展示しているため、全体的にぎっしりと並んでいる印象がありますが、その分、大ボリュームで見応えたっぷりです。もちろん、以前の記事でご紹介した、あの作品の姿も…!手にとってご覧になることができる作品や、こちらの動作に反応するインタラクティブな作品、中に入ることができる大型の作品もありますので、ぜひ実際に会場へ足を運んでいただきたいです!会期中、会場内には係の学生が交代で待機しておりますので、時間帯が合えば、作者本人による解説を聞くことがあるかもしれません。
今まで先輩方の展示を見たり、手伝ったりしてきたとはいえ、いざ自分の番となるとドキドキです。自分の作品を展示することにあまり馴れていない学生もおり、「あれはああすれば良かったのでは…」「これはこうして正解だったかもしれない」と、いろいろな可能性が頭に浮かんでキリがありませんが、何と言っても、これが大学生時代の集大成です。これから私たちは、各々の進路を歩んでいきます。どういう巡り合わせか、様々な地域から同じ時期に、この筑波大学に集った同級生たちが、この先、一堂に会す機会(ましてや作品を展示する機会)を得ることはなかなか難しいでしょう。そう思うと、こうして一緒に展示をしているこの時間が不思議で、儚く、大切に思えてなりません。皆と一緒に過ごした4年間は、長かったような、短かったような。それぞれの紆余曲折を経て、一緒に展示という1つのゴールにたどり着くことができ、何とも感慨深い気持ちです。
後期展は20日まで(20日は15:00閉館)開催されていますので、ぜひお立ち寄りください![デザイン専攻4年 M.I]

ある動作に反応する作品も…。ぜひお試し下さい!

ある動作に反応する作品も…。ぜひお試し下さい!

ずらりと並ぶ、それぞれの思考。(ついに飛んだ、あの作品もありますよ!)

ずらりと並ぶ、それぞれの思考。(ついに飛んだ、あの作品もありますよ!)

環境・建築デザイン領域の作品も、たっぷり!

環境・建築デザイン領域の作品も、たっぷり!

 

【授業紹介】卒業制作発表・審査会

1月17日、6A306教室にて卒業制作発表・審査会が行われました。デザイン専攻の4年生にとって、この形式でプレゼンテーションを行う最後の機会です。今まで先輩方の発表会を見てきた4年生たちにも、ついにこの日がやってきました。
プロダクト、情報、環境、建築デザイン領域の学生たちが、1人5分の持ち時間でプレゼンテーションを行いました。説明のため、A1サイズのパネルや模型、動画等を使用しています。その後、質疑応答の時間には先生方からご講評をいただきました。なぜ、その計画の対象地としてその土地を選んだのか?なぜそのモチーフを選んだのか?なぜ多用途にしたのか?それは誰が作るのか?何のためなのか?…それが分かる、必要な説明と、必要な模型を用意すること。それらは、「自分の作品の中で、面白いと思うところ=強みを推すこと」につながっています。同じ作品でも、プレゼンテーションの仕方で、伝えられる魅力は変わります。誰もが同じようなプレゼンテーションができる訳ではありません。私もプレゼンテーションが苦手で、緊張で用意していたことの半分も言えないようなことや、どうしても自信が持てなくなってしまうことがよくあります。緊張してしまうと、「堂々としなければ」「弱みを見せないようにしなければ」と体裁を取り繕うことを気にしてしまうのですが、自信満々で格好良く見せることよりも、自分の作品や説明を客観視し、短い時間の中でピンポイントに魅力を伝えるよう、気にするべきなのではないかと思いました。
今回発表をした学生の作品は、つくば美術館で開催される卒業制作展の後期展(2月13日~20日)にて展示されます。会期中は無料でご覧いただけますので、お時間が合えば是非、いらしてください。
※卒業制作展は2月5日から2月28日まで開催されます。その間「前期展」「後期展」「修了展」があり、スケジュールは前期展が5日~11日、後期展が13日~20日、修了展が22日~28日となっております。開館時間は9:30~17:00ですが、それぞれ最終日は15:00までとなっておりますのでご注意ください。
やっと終わった卒制発表・審査会。今までいろんなことに悩み、つまづき、何とかここまでやって来ました。このメンバーと一緒にプレゼンテーションをすることはもう無いのだと思うと、寂しいような気もします。[デザイン専攻4年 M.I]

模型とパネルで使ってプレゼンテーションをする学生

模型とパネルで使ってプレゼンテーションをする学生

おそらく今年一番の大作です…

おそらく今年一番の大作です…

卒展ではパネルや模型をご覧いただけます。

卒展では真の姿をお披露目します

 

【活動紹介】GOOD DESIGN EXHIBITION 2012での「ぬりえ日本」の展示

11月23日から25日の間、東京ビッグサイトにて開催された「GOOD DESIGN EXHIBITION 2012」には、東北地方や茨城県のものづくり企業とデザイナー・クリエイターの事業推進を支援することを目的とした「Area Aid Design Project 2012」の展示ブースがありました。そこでは、東北・茨城のプロダクトが並ぶと共に、復興支援に関する活動を紹介するパネル展示が行われていました。
デザイン専攻に所属する学生の中からも、ぬり絵を通して人と人との心をつなぐ「ぬりえ日本」という活動を行っている飯嶋亮平さんと谷尚樹さんの2名が展示を行いました。以下、展示を終えた飯嶋さんの感想です。
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ぬりえ日本がArea Aid Design Projectとして、GOOD DESIGN EXHIBITION 2012の一画に出展できたことを嬉しく思っています。
ぬりえ日本は、当時デザイン専攻3年生であった飯嶋と谷がつくば市で東日本大震災を経験し、被災地をデザインの観点から支援できないか考えたことが発端です。
私たちは、イラストを募集し、印刷して被災地でワークショップを開くという活動を行っています。避難所や仮設住宅を訪れ、子どもと高齢者の精神負担を和らげることが目的です。詳しくはこちらをご覧くださいhttp://www.nurie-nippon.jp/
今回、Area Aid Design Projectに選ばれた活動や、グッドデザイン賞を受賞した活動の中にも、ぬりえ日本と同じ復興支援のプロジェクトが見られました。やっていることは様々ですが、どの活動にも人の思いがあり、熱意を感じました。
デザインには、人を幸せにしたり、社会問題を解決したりと、色々な力があります。震災を経て、そんなデザインの力はより重要になってきたように思います。そして今回、日本でも有数の大きなデザイン展示会であるGOOD DESIGN EXHIBITIONの会場で、自分たちの活動が多くの人の目に触れたことをとても嬉しく思います。デザインの力を磨きつつ、ぬりえ日本の活動もがんばりたいと思います。
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2011年の東日本大震災では、筑波大学も建物が損壊するなどし、大きく傷つきました。その中で、こういった自主的な活動を始め、続けている学生が多くいますし、大学でも復興の現場でのアイディアや実践力を培うため様々な領域の専門家を招いた授業が開講されています。自分にできることを考え、少しずつでも前に進もうとする力が大事だと思いました。[デザイン専攻4年 M.I]

GDE会場内の様子

GDE会場内の様子

AADP2012の展示ブース

AADP2012の展示ブース

「ぬりえ日本」のパネル展示

「ぬりえ日本」のパネル展示

 

【授業紹介】卒業制作中間発表・審査会

12月6日午前9時より、デザイン専攻4年生の卒業制作中間発表・審査会が行われました。場所は毎度お馴染みの6A306教室です。現在進めている卒業制作の進捗状況について、22人の学生が発表を行い、先生方からご意見をいただきました。卒業制作の「テーマ発表会」は、卒業論文の時とは異なり、情報・プロダクトデザイン領域と建築・環境デザイン領域に分かれて行っていたため、今回が4領域合同で行う初の卒業制作発表会となりました。いつも発表を見ている学生の発表内容の変遷も面白いですが、他領域の学生たちが今までにそれぞれのゼミで考えてきた内容を知ることは特に新鮮でした。今まで自分に無かった視点を得ることで、新たなアイディアが浮かぶこともありますよね。
展示のための若干の制約を除いて、卒業制作に共通したルールや課題はありません。それぞれ先に完成させた卒業論文を生かし、制作を行っています。とはいえ、私を含め迷っている学生がまだまだ多いように見受けられました。デザイン演習の時よりも、じっくり時間をかけて制作出来る分、考え込んだり、試作を繰り返したりといったことも多いようです。「本当にこれで良いのか?」「自分は何をしたいのか?」と自問自答することもしばしばです。良い問題点・アイディアを見つけて、どんどん進めていけたら良いのに…と思ってしまいます。凝った説明がなくても、見る人が「なるほど!」と思えるものを作りたいものです。
冬休みを挟み1月11日には提出事前チェックがあり、15日に卒業論文と卒業制作作品を併せて提出します。そして17日には、最後の発表会となる卒業制作最終発表・審査会が開かれます。来年のことと思っていたら…あと少しです。
また、作品は2月の卒業制作展(後期展)で展示します。展示に向けた準備も既に始まっていますので、迷いつつも確実に進めていかなくてはなりません。この卒業制作が、学生最後の制作となる人がほとんどかと思います。せっかく自分でテーマを設定し、論文も書いたのですから、思いっきり自分のやりたいことに挑戦できると良いですね。[デザイン専攻4年 M.I]

スライドを使って発表します

スライドを使って発表します

人それぞれで、聞いていて面白いです。

人それぞれで、聞いていて面白いです。

模型を作ってきた学生も。

模型を作ってきた学生も。