おとてらす

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私が提案するのは、音でてらすお風呂である。お風呂に入っている時、何も考えず、ただ聞こえてくる様々な音に耳を傾けた経験はないだろうか？

お風呂で聞こえてくる音というのは、例えばシャワーの水が流れる「ざー」という音、湯船に浸かる時の「ちゃぽん」という音、水面を叩く「バシャバシャ」という音などである。私はよくこれらの音を聞いているのだが、お風呂の中では音が響き、いろいろな音が重なり合って聞こえるのが面白い。そこで、それらの音を文字にした照明を考えた。

文字の照明は、音に反応して光る。大勢の人がいて音がたくさん鳴れば、至る所で文字が光り、明るい空間になる。一方、ひとりや少人数でお風呂を使っているときは、写真のように一部の文字だけがぽっと浮かび上がるように光る。また、文字の照明はその音のイメージに合わせた字体、サイズ、ウェイトを用いる。例えば、「どーっ」であれば勢いのある力強い字体、「ぽちゃん」であれば丸みを帯びた字体を用いる。

このように音をひらがなにし、さらに光らせることでお風呂空間を楽しくすることができる。