【卒制展】平成21年度卒業制作展(後期)が開催されました

2010年2月9日から2月14日まで、茨城県つくば美術館にて「平成21年度 芸術専門学群 卒業制作展 後期」が開催されました。
この記事では、特にデザイン専攻についての紹介をいたします。
卒業制作は大学4年間で自分たちが得てきた知識や能力を発揮し、その集大成を公に披露する最後の場です。
これから社会に出る人、進学する人など様々ですが、皆これからの自分に恥じない思い思いの作品を作り上げました。
では、今年の領域ごとの作品の紹介に移ります。
情報デザイン領域、プロダクトデザイン領域においては子どものためのモノ、あるいは人の生活に密着したモノというのが傾向としてあったようです。
最優秀賞である、「筑波大学芸術賞」は情報デザイン領域の知育玩具である『Eine -切り紙の展示台-』が選ばれ、
専攻の領域ごとに、優秀作品1つに贈られる「芸術専門学群長賞」もプロダクトデザイン領域では『polygOn』という子どもための遊具が選ばれました。
環境デザイン領域、建築デザイン領域では実地調査の容易さ、想定したものの現実性、見る人にとっての伝わりやすさなどからつくば市、あるいは東京近辺に計画地を持ってくる人が多くいました。
計画のコンセプト自体は人によって様々でしたが、
計画地の地域特性やその土地の人々の暮らしに根ざしたものが多かったようです。
芸術専門学群長賞を受賞した『urban farmland -大きな屋根は畑をまとう-』も計画地にある畑と建築物の融合による新しいカタチの提案となっていました。

[デザイン専攻4年 F.M.]

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【授業紹介】グラフィックプレゼンテーション

造形技法実習は学期完結型の授業で、情報・立体加工・彫塑…と、様々な種類の内容があります。
今回は、その一つである造形技法技法実習D:グラフィックプレゼンテーション(通称グラプレ)についてご紹介します。
1学期のグラプレでは建築について学べます。建築製図の模写や模型製作など、なかなかハードですが、やりがいがあります。
2学期の内容は、プロダクトデザインです。リフレクションレンダリングの技法を学び、表現力を培います。

そして3学期のグラプレでは、写真のように環境デザインのスケッチを練習します。
グラプレ風景

何やら細部まで熱心に模写しているようですが…
ちょこちょこと、自分なりの表現を付け加えるのも一興です。同じ課題なのに、並べてみると皆それぞれのカラーが出ていたり…面白いです。こうして空間をデザインするのに必要な表現力を身に付けていくのです。
授業では黒ペンと色鉛筆で書き進めていきましたが、世の中には勿論、色鉛筆だけでなくマーカーや水彩など、いろんな画材を使ったいろんな表現のスケッチがあり、一口に環境デザインのスケッチと言っても奥が深いと思いました。
模写によって技法を取り入れつつ、自分なりの描き方を見つけることができると良いですね。

[デザイン専攻1年 M.I.]