【授業紹介】アート・デザインプロデュース(ADP)

大学内外の多くの人々と一緒に作り上げていく活動、Art & Design Produce (ADP)には、数多くのチームやプロジェクトがあり、我々デザイン専攻の一年生も多く携わっています。
今回は「いしおさん」でも脚光を浴びた「石匠の見世蔵」プロジェクトの1年生、飯嶋さんへのインタビューを通して、その活動の一部に触れていただきたいと思います。

石匠の見世蔵プロジェクト

こんにちは。アートデザインプロデュース「石匠の見世蔵」の飯嶋亮平です。私たちは茨城県桜川市の真壁という地域を主な活動場所として活動しています。
真壁は日本3大花崗岩の産地でかつては石産業で大いに賑わっていました。しかし現在は石産業も衰退してしまい、元気のない状態です。
そこで私たち筑波大学芸術専門学群の学生と真壁の石工さんが協力して、もう一度真壁の石を元気にしようということで石匠の見世蔵は始まったのです。

活動内容

主な活動内容として学生が石の灯篭をデザインし、石工さんの熟練の技術を使って製作してもらいます。そうしてできた作品を皆様に紹介していき、真壁の石と町そして石工さんの技術力をアピールしています。そのほかにも「石にお絵かき」といった石の良さに気付いてもらうためのワークショップも開催しております。
このように、私たち学生の新鮮な視点でのデザインと石工さんの高い技術力で石の新しいカタチを提案しています。

いしおさんがゆるキャラ1位に

そして私たちのちょっとした自慢を紹介したいと思います。
私たち石匠の見世蔵のイメージキャラクター「いしおさん」がBIGLOBE主催の「あなたが一番“ゆる~い”と思うキャラクターは?」(2009年度)の投票で見事1位を獲得しました!いしおさんは学生がデザインしたキャラクターで、石匠の見世蔵のイベント会場に現れる石の妖精です。 2位には奈良県の「まんとくん」がランクイン。なんとあのまんとくんとせんとくんを抑え1位になってしまったのです!われわれが一番驚いているんじゃないでしょうか?(笑)
このことが3月11日の東京スポーツの朝刊にも取り上げられているのでぜひチェックしてみてくださいね。
また11日に開港となる茨城空港にいしおさんも含めた、石匠の見世蔵の作品が数点設置されています。
そちらもぜひ現地に行ってチェックしてみてください。

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いしおさんのプロフィール

名前:いしおさん
出身地:茨城県真壁町加波山
性格:おおらかでのんびりや。町のみんなの笑い声を聞くのが大好き。好きな食べ物はいしおさんの形をした「いしおさんまんじゅう」。


以上、デザイン専攻1年生の飯島さんへのインタビューでした。こうした活動に積極的に関わることで、より実践的なデザイン力、プロデュース力を身に付け、また発揮する場が得られるというのも、筑波大学でデザインを学ぶ上での大きな利点だと思います。

[デザイン専攻1年 M.I.]

【卒制展】平成21年度卒業制作展(後期)が開催されました

2010年2月9日から2月14日まで、茨城県つくば美術館にて「平成21年度 芸術専門学群 卒業制作展 後期」が開催されました。
この記事では、特にデザイン専攻についての紹介をいたします。
卒業制作は大学4年間で自分たちが得てきた知識や能力を発揮し、その集大成を公に披露する最後の場です。
これから社会に出る人、進学する人など様々ですが、皆これからの自分に恥じない思い思いの作品を作り上げました。
では、今年の領域ごとの作品の紹介に移ります。
情報デザイン領域、プロダクトデザイン領域においては子どものためのモノ、あるいは人の生活に密着したモノというのが傾向としてあったようです。
最優秀賞である、「筑波大学芸術賞」は情報デザイン領域の知育玩具である『Eine -切り紙の展示台-』が選ばれ、
専攻の領域ごとに、優秀作品1つに贈られる「芸術専門学群長賞」もプロダクトデザイン領域では『polygOn』という子どもための遊具が選ばれました。
環境デザイン領域、建築デザイン領域では実地調査の容易さ、想定したものの現実性、見る人にとっての伝わりやすさなどからつくば市、あるいは東京近辺に計画地を持ってくる人が多くいました。
計画のコンセプト自体は人によって様々でしたが、
計画地の地域特性やその土地の人々の暮らしに根ざしたものが多かったようです。
芸術専門学群長賞を受賞した『urban farmland -大きな屋根は畑をまとう-』も計画地にある畑と建築物の融合による新しいカタチの提案となっていました。

[デザイン専攻4年 F.M.]

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【授業紹介】グラフィックプレゼンテーション

造形技法実習は学期完結型の授業で、情報・立体加工・彫塑…と、様々な種類の内容があります。
今回は、その一つである造形技法技法実習D:グラフィックプレゼンテーション(通称グラプレ)についてご紹介します。
1学期のグラプレでは建築について学べます。建築製図の模写や模型製作など、なかなかハードですが、やりがいがあります。
2学期の内容は、プロダクトデザインです。リフレクションレンダリングの技法を学び、表現力を培います。

そして3学期のグラプレでは、写真のように環境デザインのスケッチを練習します。
グラプレ風景

何やら細部まで熱心に模写しているようですが…
ちょこちょこと、自分なりの表現を付け加えるのも一興です。同じ課題なのに、並べてみると皆それぞれのカラーが出ていたり…面白いです。こうして空間をデザインするのに必要な表現力を身に付けていくのです。
授業では黒ペンと色鉛筆で書き進めていきましたが、世の中には勿論、色鉛筆だけでなくマーカーや水彩など、いろんな画材を使ったいろんな表現のスケッチがあり、一口に環境デザインのスケッチと言っても奥が深いと思いました。
模写によって技法を取り入れつつ、自分なりの描き方を見つけることができると良いですね。

[デザイン専攻1年 M.I.]

【学園祭】芸術祭(雙峰祭)にてデザイン専攻の作品展示会

今年も芸術祭の季節がやってきました。

芸術祭とは、一年間で最も大きな筑波大学のイベントである雙峰祭(学園祭)期間中に、芸術専門学群生・大学院生が中心になって、芸術的な方向から盛り上げていくことを目的とした催しのことをいいます。

期間は10/10、11、12で、主に体芸エリア付近での展示、パフォーマンス、似顔絵描きなど、様々なアートイベントが行われていました。

デザイン専攻では芸術棟3階にて、今学期の実習課題にて作成した2年生の作品や、過去のコンペ受賞作品、ポートフォリオなどを中心に展示していました。

期間中は多くの人が足を運んでくれて、中には筑波大学を来年受験する人なども来ていました。

学生や先生も見回ったりしているので、オープンキャンパスなどで来る機会を逃した人は雙峰祭期間中に来てみるのもいいかもしれませんね。

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[デザイン専攻4年 F.M.]

【受験生におすすめ】六本木でデザイン専攻関連の展覧会が2つ開催。9月6日(日)まで

デザイン専攻に関連する、2つの展覧会が現在、東京 六本木で開催されています。両方とも六本木駅から徒歩でアクセス可能ですので、ご来場の際は是非あわせてご覧ください。

【おすすめ展覧会 その1】

『第4回 “金の卵” 学校選抜 オールスター デザイン ショーケース』

★ここがポイント!
 各大学から選抜されたデザイン系学生の作品(プロダクト、空間、情報デザイン他)約40点が展示されており、筑波大学からは3つの作品を出品しています。また、会場内には、合計約250名分のポートフォリオ・ライブラリーがあり各大学の課題や作品を閲覧することができます。
 9月5日 (土) 15:00からは、全国の出品学生によるプレゼンテーションが企画されており、作者から直接デザインコンセプトや、作品にかける熱い思いを聞くことができる絶好のタイミングです。
 この展覧会のように、全国のデザイン系学生の作品が一カ所に集まる機会は非常に数少ないことです。
大学選びの参考にもなると思いますので、是非とも足をお運びください。プレゼンテーションの後には、作者が作品の横に立ち自由に質疑応答ができますので、デザインを学ぶ現役の大学生に直接声をかけることもできます。

作品プレゼンテーション(3年生 山田英次郎さん)

作品プレゼンテーション(3年生 山田英次郎さん)

作品プレゼンテーション(3年生 国邑希美さん 他)

作品プレゼンテーション(3年生 国邑希美さん 他)

作品プレゼンテーション(3年生 谷藤嵩さん)

作品プレゼンテーション(3年生 谷藤嵩さん)

AXIS 金の卵展 会場の様子

AXIS 金の卵展 会場の様子


【おすすめ展覧会 その2】

『アジアデジタルアート大賞 東京展』

★ここがポイント!
 ”単なるCGソフトの活用に止まらず、メディアテクノロジーを基礎とした人間の理論的思考(アルゴリズム)と豊かな芸術的感性とが融合した作品が展示されています。”
 今回は、筑波大学から2008年の入賞作品「beacon(ビーコン)」を出品しています。実際に体験してみなければ分からない作品ですので、是非とも会場で音を奏でてみてください。
 九州大学先導的デジタルコンテンツ創成援ユニット(ADCDU)の作品展も同時開催されております。

実際に体験できるbeaconの展示

実際に体験できるbeaconの展示

東京ミッドタウン 会場の様子

東京ミッドタウン 会場の様子