【新設授業ご紹介】プリントデザインのための実践演習 ( ドローイング編 )

2021年度から、構成領域では大判のプリントパターンを制作する演習を開講しました。

第1段階は各自で選択したモチーフのドローイングを重ね、これを元にパターンデザイン ( 柄 ) を制作します。第2段階ではシルクスクリーン版を制作し、綿の生地に顔料で捺染しました。本記事では、初めに第1段階までの様子をご紹介します。

学生はそれぞれ多種多様なモチーフを選択し、デジタル・アナログ問わず自由な画材や手法で表現します。一人ひとりが描き出す線の表情は十人十色で、制作スタイルの意外な一面が垣間見られる瞬間もありました。モチーフの独自の特徴と図案としての魅力を両立するドローイング (= デザインに展開されるための下図)を目指し、時間をかけて手法やサイズを変えて描いていきます。

 

続いて、ドローイングで生まれた素材を用いて、パターンデザインを組みます。1 リピート約60cm×90cm の大判サイズを基準とし、切り貼りやPhotoshop( 画像編集ツール) などを活用しながら、図案が繰り返された「柄」となるように構成していきます。実寸を想定しながら調整することで、実物の迫力やリズムの体感を掴むことができます。

 

パターンデザインを仕上げた後は、実際にプリントするための作業に入ります。

(続きの工程紹介は「製版・プリント・講評編」へ:https://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/kosei/5069/)

 

担当教員:大友邦子

授業名:実験造形演習

 2022年度以降「平面構成総合演習」+「プリントデザイン演習」(春学期)での開講内容となります